「ヤバイ会社」は入社前に分かるのか?転職時の見極めポイント3選

近年は過労死やハラスメントによる自殺のニュース増加 「ヤバイ会社」の見極め方も

記事まとめ

  • 近年は過労死やハラスメントによる自殺のニュースが多く取り上げられている
  • 極端な残業やノルマがあり、サービス残業やパワハラは普通などというのがブラック企業
  • 一年中常に人材募集、「未経験歓迎」を前面に出す、平均年齢20代などの求人は要注意

「ヤバイ会社」は入社前に分かるのか?転職時の見極めポイント3選


卒業シーズンとなり、新生活の準備をしている人もいるでしょう。コロナ禍ですが、環境が激変している今だからこそ、転職活動をしている人もいると思います。転職をするなら誰でも失敗はしたくないものです。入社してみたらブラック企業だった、こんなはずじゃなかった…と後悔しないよう、転職先の会社については慎重に検討したいですよね。

近年は過労死やハラスメントによる自殺のニュースが多く取り上げられています。働き方改革の流れから労働環境の改善に努める会社も増えていますが、問題は根深く、すぐに解決することはないでしょう。

筆者の最初の転職も「失敗」でした。結局すぐに退職しその経験は一つの学びにもなりましたが、できれば最初から成功するに越したことはありません。避けるべき「ヤバイ会社」を見極めるために、この記事では大切な3つのポイントを紹介します。

■絶対に避けたい「ブラック企業」とは

まずは、いわゆる「ブラック企業」について理解しておきましょう。厚生労働省のサイト( https://www.check-roudou.mhlw.go.jp/qa/roudousya/zenpan/q4.html )では、ブラック企業の一般的な特徴として以下のような内容が記載されています。

  1. 労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す
  2. 賃金不払残業パワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低い
  3. このような状況下で労働者に対し過度の選別を行う

つまり、極端な残業やノルマがあり、サービス残業やパワハラは当たり前、“使えない”社員は自主退職に追い込むような職場です。誰が聞いても劣悪な環境だと感じますが、こういった会社は少なくありません。だからこそ、雇用される側にとっては入社前の慎重な見極めが必要です。

■1.求人広告から見抜く

では実際に「ヤバイ会社」をどう見抜けば良いのでしょうか。その一つ目は、求人広告から探る方法です。以下の項目に当てはまる会社には、少し注意してみてください。

  • 一年中常に人材募集をしている
  • 「未経験歓迎」を前面に出している
  • 平均年齢が20代、若手社員が活躍中
  • 「アットホームな社風」といった雰囲気がウリ
  • 「やりがい」「成長」「充実」「達成感」など精神論を匂わせる
  • 給与などの待遇が他社に比べて良すぎる
  • 事業内容や仕事内容が抽象的でイメージしにくい

常に求人広告を出している会社はそれだけ人手不足ということで、社員が定着しない理由がありそうです。また「未経験歓迎」は個人の能力よりも“数”の確保を優先しており、やはり人が定着しないか、そもそも人気がないといった背景が見え隠れしています。

若手社員が多い職場は活気があって良さそうに思いますが、中堅以上の社員には労働環境・条件が悪く続かない、体力のある若者を“使い捨て”にしている、とも考えられます。

「アットホームな社風」をウリにしている会社は、休日や業務時間外の付き合いが多かったり、必要以上の仲間意識や連帯感を求められたり、プライベートまで干渉される可能性もあります。そして「やりがい」や「成長」なども要注意ワード。魅力的な言葉ではありますが、きつい仕事やパワハラ環境の言い換えに過ぎないかもしれません。

給与が良すぎる場合は、必ず何か理由があるはずです。特別なスキルや経験が求められる場合は別ですが、それだけの待遇を用意しなければならない仕事や職場とも言えます。

事業内容や仕事内容が抽象的でよく分からない場合も危険です。横文字を並べた一見スタイリッシュなイメージでも、ふたを開けてみたら思わぬ仕事まで任せられた、怪しいビジネスを展開していた…なんていうケースも。

もちろん、これらに該当する会社が必ずしもブラック企業というわけではありません。しかし疑わしい会社によく見られる傾向ですので、十分に用心してください。

■2.幅広い情報収集から見抜く

求人広告以外にも、今は色々な情報源を頼りにすることができます。例えば転職の口コミサイトでは在籍者や退職者のリアルな声を知ることができ、会社からの発信とは別の角度で非常に参考になります。過信は禁物ですが、気になる会社の一面を知るのに有効でしょう。最近ではSNSも活用できます。

会社情報を集めた書籍やネット上の情報で、離職率について調べるのも一つの手です。非公表の会社も多いものの、過去の情報からおおよその傾向を知ることはできます。

また、 厚生労働省では「労働基準関係法令違反に係る公表事案」( https://www.mhlw.go.jp/content/000534084.pdf )としてブラック企業に相当する会社の一覧を公表しています。時間が経つと削除されてしまいますが、気になる場合は目を通しておくと良いでしょう。

■3.話を直接聞いて見抜く

三つ目の方法は、直接聞いた話を手がかりにすることです。転職エージェントやハローワークなど、仲介してくれる第三者がいれば遠慮せずに色々な質問をしてみてください。ちょっと踏み込んだ情報や、募集背景、社員の雰囲気などを教えてくれる可能性があります。

また、転職を検討している会社に知り合いがいれば、思い切って話を聞いてみるのもおすすめです。在職中でも退職していても、よりリアルな内部事情に触れることができます。

採用面接に進んだ場合には、失礼とならない程度に職場の様子を質問するのもアリ。例えば「キャリアの長い方が多いですか?」と聞くことで、離職率などを推測することができます。実際に自分が働くイメージを描きたい、と前向きな姿勢を伝えれば面接官にも尋ねやすいでしょう。

■さいごに

転職を避けたい「ヤバイ会社」を見極めるために、大切なポイントを3つ紹介しました。実際に入社しなければ分からないことも多いですが、入念に下調べをしておくことで「あの時もっと慎重に検討すれば良かった」という後悔は避けられるはずです。

一度転職をするとまた職場を変えるのはとても大変です。劣悪な職場環境であれば退職すらできない状況に追い込まれてしまう可能性もあります。焦らず妥協せず、自分の将来にとって納得のいく会社を選ぶようにしましょう。

●参考資料

  • 「確かめよう労働条件」ウェブサイト『「ブラック企業」ってどんな会社なの?』( https://www.check-roudou.mhlw.go.jp/qa/roudousya/zenpan/q4.html )
  • 厚生労働省「労働基準関係法令違反に係る公表事案」( https://www.mhlw.go.jp/content/000534084.pdf )

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