「老後資金2,000万円」貯める必要はない!老後、本当に必要となる“予想外の金額”【老年医学の専門医が解説】
2023年04月07日 11時15分THE GOLD ONLINE

「死」と距離が生まれてしまった現代では、自分の死について考える機会がめっきりと減ってしまいました。ですが、死は誰にでも確実に訪れます。50万部超の大ベストセラー『80歳の壁』の著者、高齢者専門の精神科医である和田秀樹氏が、35年以上の高齢者診療で辿り着いた「極上の死に方」について、新刊『どうせ死ぬんだから 好きなことだけやって寿命を使いきる』(SBクリエイティブ)より解説します。
老後資金2000万円貯めなくても大丈夫
本書で、高齢になったら医療に対する考え方を変えようと提言していますが、お金についてもマインドリセットする必要があります。
日本人は昔から、稼いだ金を好きなことに使うより貯金に回すことが正しいと思っているところがあります。
そこへ2019年に金融庁が「老後2000万円問題」を公表し、老後資金に2000万円貯めていないと晩年にお金が足りなくなるといわれて、いよいよ貯金に走っているわけですが、ケチケチして貯める必要はないと思います。
まず、この2000万円問題は、2017年の高齢夫婦無職世帯の平均収入から平均支出を差し引くと毎月5.5万円赤字になるというケースを取り上げて、30年間で総額2000万円が不足するとされました。
しかし、これはあくまで17年の平均値から算出した額であって、すべての人に当てはまるとは言えません。30年という年数についても、かなり寿命を長く設定しているため、多くの人に当てはまらないと思います。
実は、老年医学を長い間やっていて気がついたことなのですが、ヨボヨボになるか、寝たきりになる、あるいは認知症がひどくなると、人間は意外とお金を使わないのです。
家のローンも払い終わって、子どもの教育費もかからなくなると、経済的に余裕ができます。ところが、認知症が進んだり寝たきりになったりしたら、旅行に行ったり高級レストランで食事をしたりする機会は、まずないと言っていい。
そうしたときに介護保険を使えば、特別養護老人ホームに入ったところで、費用はだいたい厚生年金の範囲で収まります。そうなると老後の蓄えなど必要ありません。
高齢になってもなお、「将来が不安だから」とお金をできるだけ使わないで済ませようとする人が実に多いのですが、年金をもらえる年齢であれば、病気になって入院することになっても国の保険制度を使えば支出はさほどかかりません。
そのとき初めて、一生懸命に節約して頑張って貯金なんかしなくてよかったな、損したなという気分になるはずです。
一人平均約600万円、夫婦二人で1200万円。
先日、経済ジャーナリストの荻原博子さんと対談したのですが、萩原さんは、「実際に介護を経験した人がかかった費用は、一人で平均約600万円。夫婦二人で1200万円。医療は高額療養費制度があるからそれほどかからない。
200万円もあれば大丈夫。あわせて1400万円、そこにお墓代100万円を足したとしても1500万円。それぐらい貯めて後は全部使ったっていい」とおっしゃっていました。
そもそも論として、老後の蓄えというのは本来、老後使い切るための蓄えです。それなのに、年金額のなかで生活しなくてはいけないと思い込んでいる人が多すぎる。何歳まで生きるかわからないからとやたら心配して、死ぬまで金を貯め続けるなんてバカげたことはありません。
つまり、お金に対しての考え方をどう変えてほしいかというと、お金を持っていることより使うことのほうに価値がある、ということです。
むしろ、体が動いて頭もしっかりしているうちに、せっかく貯めたお金を使っておかないと、人生を楽しめないし、心も体も老化が進むばかりです。知らない土地を旅したり、普段行かないレストランでめずらしい料理を食べたりすると、前頭葉が活性化されて若返ります。

前頭葉というのは新奇なことを行なうときに働くものなのです。健康やアンチエイジングにお金を使い、おしゃれをしていろんなところに出かければ、幸福感も高まります。
さらに、孫や子どもとの思い出づくりにお金を使えば、それだけ家族たちから大切にされるはずです。
インチキブロックチェーン淘汰と見える化しないと。全てにおいて自給率低くて海外依存のくせにガイジン差別と排除と酷使ポイ捨てやりたい放題のプロ日本人は、もはや魑魅魍魎。責任の所在を見えない化することに全力投球だから。そんな状態でのこの記事と取り巻きは腐敗臭にタカるアレの構図だよね
なんだ、本の宣伝か。
どのくらい必要か? そんなことわかるわけないだろ 寿命にもよるし、生活環境にもよるし・・ 精神科医なら、仕事の研鑽を積みなさい、金のことは考えなくていいから。