電気代節約の新常識!“ペットボトル2~4本”あればできる「最強節電方法」とは?【元電力会社エンジニアが伝授】
2023年05月05日 05時00分THE GOLD ONLINE

電気代の高騰は、家計に大きな影響を与えています。本記事では、元東京電力福島第一原発のエンジニアであり、現在は電力を自給自足でまかなう「オフグリッド生活」を続けながらエネルギー問題への考察を積み重ねる木村俊雄氏が、著書『みんなの節電生活──省エネのプロが教える』(自由国民社)から、電気代高騰を乗り切るための「節電術」について解説します。
冷蔵庫は「スカスカ」にする
生活必需品の家電製品といえば、その筆頭は「冷凍冷蔵庫」ではないでしょうか。
テレビなどとは異なり、冷凍冷蔵庫は主電源を切ることはできず、24時間つけっぱなしにすることが基本です(ちなみに我が家では、冬場の夜間は冷凍冷蔵庫の主電源をOFFにしています。その方法・理由は後ほど解説します)。
しかし、常時主電源をONにしたままの冷凍冷蔵庫であっても、その使い方によって消費電力量には大きな差が生まれるのです。
まず、冷蔵庫に関しては、庫内に食品をたくさん詰め過ぎないように心がけ、すき間を多く「スカスカ」の状態にしましょう。冷蔵庫は、室内の温度計が庫内温度の上昇を感知するとコンプレッサーが作動し、冷風を出して冷却するシステムです。
つまり、温度計の近辺の温度を低く保つことができれば、ムダにコンプレッサーを作動させることなく効率よく冷却でき、電力の浪費を抑えることができるのです。
くり返しになりますが、食品を詰め込み過ぎないこと、すき間を多くすることが大切で、さらに食品を中央部分に集めて壁側に冷気の通り道をつくるとよいでしょう。

冷凍庫は「キツキツ」にする
冷凍冷蔵庫の消費電力を節約する方法、続きは冷凍庫編です。
冷蔵庫は「スカスカ」にするとよいのですが、冷凍庫は逆に「キツキツ」にすることで、消費電力を抑えることができます。
冷蔵庫と同じように、冷凍庫も庫内の温度が上昇したときにコンプレッサーが作動して、温度を下げようとします。このときに多くの電力を消費してしまうのです。つまり、冷凍庫も温度上昇を抑えることがそのまま節電となるわけです。
冷凍庫内の温度は、基本的にマイナス18度以下です。この温度の上昇を抑えるためには、すでに「凍ったもの」をなるべくたくさん詰め込んでおくことが重要です。
庫内の空いてしまう部分には、水を入れて凍らせたペットボトルや保冷剤を詰めておくとよいでしょう(凍らせたペットボトルは、次のページで別の活用法も紹介しています)。
ただし、冷凍庫を「キツキツ」にしたことで、扉を開閉する回数が増えてしまったり、取り出すのに時間がかかって開けっ放しにするのは、温度上昇を招いてしまい本末転倒です。
冷凍庫内はキチンと整理して、目的の食品を素早くスムーズに取り出せるように、収納するスペースをあらかじめ決めておくようにしましょう。

冬場の夜間は冷凍冷蔵庫の主電源を切る
常に節電している人であっても、冷凍冷蔵庫の主電源を切る人は、まずいないと思います。
しかし、我が家は冬場の夜間に限っては、冷凍冷蔵庫の主電源をOFFにしてしまいます。
先ほど、冷凍庫は凍ったもので満たし、「キツキツ」にしましょうといいましたが、このときに2ℓ入りのペットボトルに水を入れ、それをしっかり凍らせておくのです。冷凍冷蔵庫のサイズにもよりますが、2~4本は必要です。
就寝前に凍らせたペットボトルを冷凍庫から出し、冷蔵庫の最上段に並べます。みなさん、ご存じのとおり、冷気は上から下に流れますので、最上段に並べることで冷蔵庫内全体に冷気を届けることができるわけです。
準備ができたら、冷凍冷蔵庫の主電源をOFFにします。
もともと冷凍冷蔵庫は、断熱効果が高い構造ですので、冬場の夜間に就寝時間程度であれば、凍らせたペットボトルの冷気によって冷蔵庫内は十分に冷たいまま、冷凍庫内のものは凍ったまま保つことができます。
注意点が2つあります。冷凍庫はペットボトルのスペース以外は凍ったもので十分に満たしておくこと、また朝に主電源をONにするまでは冷凍冷蔵庫を絶対に開けないことです。

木村 俊雄
元東京電力福島第一原発エンジニア
2022年11月、石油王サウジ皇太子が韓国のあと訪日予定のところ、サウジ皇太子は韓国訪問直後に訪日をドタキャン、会談も白紙撤回に。「イ」はどんなペテン交渉をしたのか。結局、東京電力などは韓国経由でLNGを調達する契約。
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節電出来ても、やたらと気は使うね(笑)