意外と見つかる! 老後に毎月「年金プラス10万円」をムリなく稼げる方法と見つけ方のコツ【専門家が解説】
2023年05月19日 05時00分THE GOLD ONLINE

老後の生活資金を賄うには、「年金」にプラスして「月々10万円」の収入を得られるようにすることが有益です。シニアならではの人生経験を活かせる方法や、コミュニケーション能力を活かせるユニークな方法もあります。また、そういった能力に自信がないという人にも、無理なく手堅く稼げる方法があります。副業評論家の藤木俊明氏が著書『年金にあとプラス10万円を得る方法』(産学社)において、実例も交えながら解説します。
シニアの「コミュニケーション力」で収入を得る
「自分には得意なことがなくて……」と謙遜する人もいるでしょう。実はシニア世代には、長く生きてきた経験値による「コミュニケーション力」が期待されます。「話を聞いてアドバイスをする」という、言わばメンターのような存在としてのニーズです。
たとえば「おっさんレンタル」というサービスです。ここに登録すると、「話を聞いてほしい依頼者」から連絡が来て、1時間話を聞くというものです。
会社のグチ、仕事の悩みなど依頼者の話を聞く、ただそれだけです。登録するには、主宰者の面接を受け、毎月1万円の加盟料を支払う必要があるので、依頼がなければ赤字になります。
稼ぐことを目的とするより、誰かの役に立ち、心の満足を得たいという気持ちで登録するのがよさそうです。「おっさんレンタル」に限らず、今自分の時間を切り売りするサービスがいろいろあります。
「タイムチケット」は、個人の空き時間を30分単位で売り買いできるというサービスです。ここでは価格設定は自由ですが、案件数がものすごく多く、選ばれるには工夫がいるな、という印象です。
コミュニケーション力を生かして「占い師」も
コミュニケーション力には多少自信があるという方は、「占い師」を検討してはどうでしょうか? 日本各地にいろいろな占い学校があります。そういうところで占いの技法を身につけ、依頼者の相談を聞くことになります。
占い師といっても、街角に小さな机を置いて、「ちょっとそこのお兄さん、占ってしんぜよう」という大時代的なものではなく、「電話占い師」という仕事の仕方があります。
以前、同文舘出版から「1日2時間で月10万円 始めよう電話占い師」を出版した五十六謀星(ごじゅうろくぼうせい)もっちぃさんからは、「コミュニケーション力の高いシニア世代にこそ電話占い師は向いているのです」と聞きました。
「電話占い」は女性の愛用者が多く、インターネットで検索すると、たくさんの電話占い提供サービス会社が見つかります。
電話占い師は、その中のどこかの運営会社に所属することになり、在宅で占ってほしい客からの電話を待ちます。電話を受けてから、「分給制」で報酬が支払われる仕組みになっています。
たとえば、「月60時間待機(占いの電話に出られるような体勢で準備していること)で、稼働率6割とすると、時給換算で1800円程度が見込める」ともっちぃさんから聞きました。そうすると、月10万円以上の収入が見込めます。
ただし前述のように、占いについて一定程度勉強する必要はあります。まず書店で占いに関する書籍を探し、自分に合った占い術を見つけたら、その講座などに通って補完する方法がよさそうです。
その後、電話占いの運営会社に登録する必要があります。オーディションを受け、登録されると電話占い師としての活動を始められることになります。
オーディションでは、占いに対する愛情はもちろん、一般的な常識、マナー、人柄、そして、コミュニケーション力などが求められるとのことです。
もっちぃさんによると、占いの世界では40代でもまだまだ若手で、シニアでも大丈夫なようです。今までまじめに会社に勤め、毎日仕事をしていた人がいきなり「占い師」になるというのも、楽しいかもしれません。
筆者は、地元のカフェで、いつもマンツーマンでタロット占いをしているミドルの男性を見かけます。占う相手はだいたい女性です。何だか楽しそうだなと思いますが、まずはちゃんと占いの勉強をしてからですね。
ウェブの採用メディアを使おう
副業や「ひとり社長」による小さな創業、いろいろな選択肢がありますが、ほとんどのネット系副業は「成果型報酬」です。
つまり、月々の収入見込み額が計算しづらいという欠点があります。もちろん、工夫しだいでその収入を伸ばすのが妙味なのですが、「自信がない。やはり働いた時間だけ報酬がほしい」と思う人も多いかもしれません。
つまり、学生時代などに重視した配送や飲食などの「昭和的なアルバイト」です。時間や場所が拘束される、現場系副業と言い換えてもいいでしょう。
それでは、どうやってそんな「昭和的なアルバイト」を探せばいいのでしょうか。
1つ目は、折り込みチラシやスーパーなどに置いてある無料アルバイト募集冊子で探す方法です。
これは、地域に密着しているよさがあります。しかし、筆者が読んでみると、シニア世代でも応募可能かどうか判然としない募集案件が多いのです。手間をかけて、ひとつひとつ「シニアでもOKですか」と尋ねるのはさすがにつらいでしょう。
そうすると、2つ目は「ネットで探す方法」です。「タウンワーク」「バイトル」「フロムエー」など、パソコンやスマホで調べます。ネット求人メディアのいいところは、地域や『シニア応援』などの条件を設定して検索することができることです。
ちなみに、それらをチェックしてみると「警備」「介護関連」「外食」「清掃」「コンビニスタッフ」「軽作業」などの募集案件が多いようですが、「事務」「受付」などの募集もよく目につきます。
正直、シニア世代になってくると、あまり体を使いたくないでしょう。では、このような募集でよく出てくるシニア可の「軽作業」とはどんなものなのでしょうか?
いくつか案件を見てみると、シール貼り、DVDの袋詰め、封筒への封入作業、スマホ端末やアクセサリーのピッキング・梱包などさまざまで、時給は1,100円~1,500円の幅で交通費も支給されるようです。
書類の審査・目視でのチェック作業などもありましたが、時給はさらに高くなっているようです。もし、軽作業でも構わないというのであれば、定年退職後、実際にうまくアルバイト案件を見つけた事例を紹介します。
ハローワークにも、たくさんのアルバイト案件がある
東京・小平市の元メーカーのシニア男性(68)は、市民団体で長年ボランティア活動に携わり、その経験をもとにした事業プランでビジネスコンテストに入賞するなど活躍している方ですが、定年退職後はしばらくアルバイトを続けていたそうです。
そのアルバイトは、ハローワーク経由で見つけたとのことです。男性によると、ハローワークには意外にシニア向けアルバイト案件があるようです。貸し会議室管理の仕事に応募したところ採用され、男性は週4日、毎日午前中に就業したと語りました。
「朝早い案件だったんですよ。始発電車の次ぐらいに乗らないと間に合わない。しかし、午前中で仕事を終えられるので、午後はゆったり自分の時間に使えました」。
時給は、当時1,000円程度で月に5~6万円の収入になったと話しました。定年退職後は、午前中だけ働くぐらいでいいと考える人も多いでしょう(本来はそうありたいものです)。
また、こういう軽作業は、人間関係に気を遣うことが少なそうです。そもそも朝早いアルバイトの案件は、若い世代はあまり応募したがらないので、「早朝のアルバイト案件」は狙い目かもしれません。
筆者も、ハローワークの応募案件をいろいろ見てみました。こんなにシニアOKのアルバイト案件があるとは思いませんでした。
事務的な仕事、データ入力などの案件もかなりあります。もちろん、それぞれ多くの収入は望めませんが、年金プラスの金額としてはいい線が見込めるし、一日中家にいるよりはよさそうではないですか。
藤木 俊明
有限会社 ガーデンシティ・プランニング
代表取締役
占い師ってのはいいかもね。 ヘタに資格をもとにアドバイスすると責任問題も起きる。 占いなんて、当たるもはっけの世界、 恨みを買うかどかは、人柄の問題だね。
こんな記事で稿料を稼げるとすると老後のアルバイトにむいているのでは?
占い師ねえ・・・・・ 舌先三寸で人を煙に巻く商売。ある種、弁舌に長けた人でなければ客は付かないよ。