初めて株式投資をするならどうするのが正解?秘訣は広く浅くスタートすること

投資家の菅下清廣氏は著書『50年間投資で食べてきたプロが完全伝授! 一生お金に困らない人の株式投資術』の中で、「インフレの時代に株式投資をすることがお金に困らない人生を手に入れるための近道となる」と言います。株式投資で成功するには一体どうすればいいのでしょうか?その秘訣を本書から一部抜粋して紹介します。

よく知っている会社、身近な企業に投資しよう

株式とひと口にいっても、さまざまな手法が存在します。短期間でお金持ちになれる可能性が高いという理由から、私は個別株を中心に売買していますが、まずは「投資信託」からスタートすることをおすすめします。

その場合、本書刊行時の2023年秋であれば、NYダウやナスダックに連動するものよりも、日経平均株価に連動するものがよいでしょう。なぜなら、これから日経平均株価は上昇していく可能性が高いからです。

また、それと並行して、個別銘柄も買い始めることをおすすめします。証券会社に口座を開設しさえすれば、必要な情報は「無料」でいくらでも提供してもらえます。

たとえば、日経平均株価のチャートだけでなく、さまざまな指標の推移を閲覧することができます。また、個別銘柄についても、ここ数年の売上高、利益率のチャート、会社概要、株主優待なども簡単に確認できます。

ちなみに、口座はどの証券会社でも構いませんが、初心者の方であれば、手数料が安い楽天証券やSBI証券といったネット証券が第一候補になるでしょう(この2社は2023年9月、10月以降、日本株の売買手数料を無料にすると発表しています)。

そして、まずは、ご自身の仕事に近い業界の銘柄や、日常的に使用しているモノ・サービスを手がけている会社の株からスタートするとよいでしょう。

世界一の個人投資家であるウォーレン・バフェットが「よく知っている会社、身近な企業に投資する」というスタンスであることは有名ですが、とくに初心者であれば、難解な技術を駆使したサービスを展開するハイテク企業や、最先端の医療技術を活用しているバイオベンチャーなどは、株価の上下も激しいため、中・上級者になってから手を出しても遅くはありません。

また、個人投資家の資産形成を支援する目的で創設された「NISA」(少額投資非課税制度)の枠が2024年から拡大すると発表されて話題になっています。ポイントは3つです。

①非課税枠が「360万円/年」に拡大

②非課税保有期間の「無期限化」

③投資枠の再利用が可能

簡単に説明すると、株を売却することで得た利益に対して、通常20%程度の税金がかかりますが、非課税枠内であれば税金はかかりません。

さらに、現行制度では「つみたてNISA」(40万円/年)と「一般NISA」(120万円/年)のどちらかを選択する必要がありましたが、新制度では、「つみたて投資枠」(120万円/年)と「成長投資枠」(240万円/年)を併用できます。さらに、これまでは一度売却してしまうと「投資枠」は復活しませんでしたが、新制度では再利用が可能です。

こうした知識はあるのとないのとでは、手元に残る金額が変わってくるため、NISAに限らず、新しい政策が発表された際は、しっかりと確認することをおすすめします。そのうえで、大事なのは「中身」です。

まずは100株から、広く浅くスタートする

つまり、最終的に「お金に困らない人生」を手に入れられるか否かは、どんな銘柄に投資するか、いつ買って、いつ売るかにかかっています。そのためには、世の中のトレンド、大きな流れを掴みながら、実践していくしかないのです。

どんな個別銘柄を選ぶかについては後述するとして、購入する銘柄が決まったら、まずは「100株だけ」買いましょう。これは株式の最小単位です。プロの投資家はもっと大きな単位で購入しますが、初心者は「広く浅く」買うのが鉄則です。

理由は単純で、本当にその銘柄がよい株なのかどうかわからないからです。100株ずつ、いくつかの銘柄を購入したうえで、「ああ、この株は上がるどころか下がってしまった」「この株は下がることなく、上がり続けている」「一度下落したけれど、また上がり始めた」というのがわかってきたら、「これだ!」と思う銘柄に資金を集めていくのがよいでしょう。

野球でいえば、ストライクゾーン、あるいは自分の得意なゾーン、ヒットの打てる球筋を見極めていくようなイメージです。

そうして慎重に見極めたうえで、少しずつ投資額を増やして、少しずつ利益が出ていけば、心に余裕が生まれます。心に余裕が生まれれば、損切りの判断も冷静に行なえるようになります。

下落局面で絶対に避けるべきなのは、ナンピン買い(平均単価を下げる買い方)です。自分が投資した株が下がってきたら、ついつい買い増してしまうのが人の性さがですが、私は絶対におすすめしません。

相場の世界では、下がる株はもっと下がる可能性が高いと考えられているからです。私は、朝買った株が午後に下がり始めたら、その時点で売却を考えるほどです。

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