子ども「これ、なあに?」 親「さあ、知らない」←これ、子どもの学びを止める“NGワード”です【教育家がアドバイス】

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AIざっくり要約

  • 子どもとの関わりで、親が学びを止める可能性がある言葉として、「さあ、知らない」「早くしなさい」「どうでもいい」が挙げられた。
  • 子どもの関心事は後で何に役立つか分からないため、大人基準で判断するのではなく見守るべきだと指摘する。
  • 教育家は子ども一人一人の個性を伸ばす教育法を実践し、息子も様々な関心事を持ちながら受験にも合格していた。

実験的な機能のため、正確性を欠く可能性があります。記事本文と併せてご確認ください。

(※写真はイメージです/PIXTA)

わが子を「自分で学べる子」に育てるには、親としてどんな環境作りや関わり方をしていけばよいのでしょうか。教育家・小川大介氏の著書『自分で学べる子の親がやっている「見守る」子育て』(KADOKAWA)より一部を抜粋し、書籍内に掲載されている43の「コツ」のうちの一つ、「学びを止めるNGワードを使わない」を紹介します。

<前回記事>親「子どもが全然話を聞いてくれない」⇒教育家「これを意識してみて」【子どもの「聞く力」を伸ばすコツ】

【コツ】学びを止めるNGワードを使わない

子どもは自分の心が動いたことをきっかけに、学ぶ力を日々育てているわけですが、親御さんが悪気なく、学びを止める「NGワード」を発しているときがあります。ここではよくあるNGワードをご紹介します。もし心当たりのワードがあれば、使う回数を減らしていけるようにちょっと意識してみてください。

NGワード①「さあ、知らない」

子どもに「これ、なあに?」と聞かれて「さあ、知らない」。「知らないことは聞かないで」というような答え方をしている親御さんがけっこういらっしゃいます。おそらく、「子どもに何か聞かれたら正解を教えなくてはいけない」と思うあまり、知らないことは答えられないという気持ちから、突き放してしまうのでしょうね。

でもね、必ずしも親御さんが正解を教えなくてもいいんです。「知っている、知らない」ではなく、大事なのは、知るまでのプロセスです。「さあ、知らない」の代わりに、「お父さんも知らないから、一緒に調べようか」「わかんないなぁ。じゃあ、一緒に本を読んでみようか」などと、次につながる言葉を選んでみてください。

大人同士でも「あれ何かな?」と口にしたとき、「さあ、知らない」としか返さない人と、「確かに、何だろうね。不思議だよね」と返事をしてくれる人、どちらと付き合いたいかといえば、後者ですよね? 私が前者の返し方をされたら、確実にショボン…となってしまいます。

NGワード②「いいから早くしなさい」

せっかく子どもが興味を持っていることがあるのに、親の都合で、親が考えるスケジュール通りに子どもを動かそうとする言葉です。たとえば、遊んでいる子どもに宿題をさせたいとき、まだ名残惜しそうな子どもに向けて発したりするのが典型的なシーンですね。似たようなNGワードに「そんなこといいからこっちをしなさい」というものもあります。

これらの言葉には2つの問題があります。

ひとつは、「今あなたが興味を持ったことは、どうでもいいことなのだ」というメッセージを伝えることになってしまい、子どもの心の動きを止めてしまうこと。

もうひとつは、「早くしなさい」と親が用意したメニューを与えることで、自ら取り組む意欲を失わせてしまうことです。

子ども自身の気持ちが向いていないときに無理にたきつけてもうまくいきません。ゆったりとした予定を組むなどして親御さんが気持ちに余裕が持てるようにすると、これらのNGワードをあまり使わずに済むので、工夫してみてください。

NGワード③「どうでもいい」「意味がない」「何の役に立つの?」

お子さんが低学年くらいまでの間は特に、これらの言葉は極力使わないようにしましょう。大人から見たら「そんなもの何の役に立つの?」と感じることでも、子どもにとっては自分の内面を広げるのにとても大切なことであったりするわけです。

知り合いのお子さんに、昆虫が大好きな子がいました。1日中、虫かごの前にいて、虫の絵をものすごく精緻(せいち)に描くのです。お母さんは「そんなことより算数のドリルでもやってほしい」とぼやいていましたが、私は「6歳であの観察力はすごいから、絶対見守ってあげたほうがいい」と伝えました。

その後、その子は学年が上がるにつれて、理科も算数も好きな科目になりましたし、国語でも言葉の使い分けが上手になっていきました。虫の観察で伸ばしていった観察力、つまり細部をよく見る力がここで生きたのです。

子どもの関心事はあとで何につながるかわかりません。大人の基準で「どうでもいい」「意味がない」「何の役に立つの?」とジャッジする発想はやめましょう。

「役に立つかどうか」の思考で学びに触れさせていると、「これはテストに出ないからやらない」という発言につながっていきます。目先の利益にとらわれると、大事なものを見失います。

小川 大介

教育家・見守る子育て研究所® 所長

1973年生まれ。京都大学法学部卒業。学生時代から大手受験予備校、大手進学塾で看板講師として活躍後、社会人プロ講師によるコーチング主体の中学受験専門個別指導塾SS-1を創設。子どもそれぞれの持ち味を瞬時に見抜き、本人の強みを生かして短期間の成績向上を実現する独自ノウハウを確立する。塾運営を後進に譲った後は、教育家として講演、人材育成、文筆業と多方面で活動している。6000回の面談で培った洞察力と的確な助言が評判。

受験学習はもとより、幼児期からの子どもの能力の伸ばし方や親子関係の築き方に関するアドバイスに定評があり、各メディアで活躍中(連載3本)。自らも「見守る子育て」を実践し、一人息子は電車の時刻表集めやアニメ「おじゃる丸」に熱中しながらも、中学受験で灘、開成、筑駒すべてに合格。

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