無印良品も参入 東京五輪見据え“銀座ホテル戦争”が加熱

無印良品も参入 東京五輪見据え“銀座ホテル戦争”が加熱

無印良品(C)日刊ゲンダイ

2020年に迫った東京五輪を見据えて、銀座に新しいホテルの建設、オープンが続いている。18年1月には、朝日新聞社跡地に「ハイアット セントリック 銀座 東京」、3月に銀座7丁目に「ホテルミュッセ銀座名鉄」、11月9日には銀座2丁目に「ザ・スクエアホテル銀座」、12月14日には有楽町2丁目に「ザ・ゲートホテル東京 by HULIC」が開業する。

 さらに、19年初頭には銀座8丁目に三菱地所グループの「ロイヤルパークホテルズ」が開業予定。そして注目されるのが同年4月4日に読売新聞東京本社所有地に開業予定の「MUJI HOTEL GINZA」だ。MUJI HOTELは西武百貨店、パルコなどセゾングループの創業者、堤清二氏が生み出した無印良品が計画するホテル。清二氏は1987年に劇場や映画館とホテルを一体化させた「ホテル西洋銀座」を開業している。

「清二さんは自分たちの流通文化を銀座に持っていき、日本の中心で芸術、文化をさらに高めたいという思いが強かった。それが有楽町に西武百貨店を造り、ホテル西洋銀座を造るという清二さんの銀座戦略の一端だったんです」(清二氏と親しかったジャーナリスト)

 しかし、西武グループの経営難から清二氏は銀座から撤退、13年に建物を売却、ホテルは閉館した。それから6年後の19年4月、無印良品の「MUJI HOTEL GINZA」が開業する。無印良品で新しい文化を定着させた良品計画の松井忠三前会長は清二氏の愛弟子だ。まさに清二氏の銀座への思いを受け継いだホテルといえる。複合ビルの7階から10階の全79室がホテルで、コンセプトは「アンチゴージャス、アンチチープ」。ちょうど良い価格で、よく眠れ、旅先での体と心を整える空間と、宿泊客と土地をつなぐサービスを提供。同ビルの地下1階から6階には無印良品の新しい世界旗艦店「無印良品 銀座」が開業する。

 ホテルと店舗との連携は、銀座のホテル開業ラッシュが続くなか、他とは一線を画したホテルとなるのか。過熱する銀座のホテル戦争を、ホテル評論家の瀧澤信秋氏がこう解説する。

「他のホテルと差別化し、特色を出しても競争が激しくすぐにコモディティー化していきますが、宿泊客がリピートしたがるコンセプトが出せるかどうかが勝負です。MUJI HOTELも無印の理念を出しつつ、宿泊施設としての快適性を追求しているかどうかでリピーターは決まります」

 銀座に新たなホテル文化が定着するのか、銀座のホテル戦争から目が離せない。

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