会社の制度が確定拠出年金?活用する際の注意点とは

会社の制度が確定拠出年金?活用する際の注意点とは

確定拠出年金(DC)の活用の注意点とは


■資産運用で最も重要なことは「投資対象の分散」
資産運用に取り組む場合、リスクを抑えて出来るだけ堅実に運用したいと考えるのであれば、投資対象の分散は不可欠です。株式だけでなく債券にも投資したり、国内だけでなく海外にも分散して投資するということです。多くの人は投資というと、「何に」投資するか、「いつ」投資するか、ばかり考えてしまいます。しかし、長期での資産運用においては、投資タイミングや投資対象の選択よりも、投資する資産をどのような配分で分散しておくかが重要です。

どれか一つに絞って集中投資をするよりも、複数の資産に分散した方が失敗しにくくなりますし、成功の確率も上がるということです。


■確定拠出年金での資産運用の特徴
ここでDC(確定拠出年金)制度の特徴を確認してみましょう。この制度は、運用利益に税金がかからないだけではなく、積立投資した金額に応じて所得税や住民税の負担が軽減されます。

つまり、将来の自分自身の年金資産構築のために積み立てをすると、今払う税金を少なくすることが出来るのです。このように、税制上大きな優遇が受けられる制度ですが、無制限にいくらでも積み立てできるわけではありません。会社員の場合には、勤務先の年金制度によっても変わってきますが、最大でも1ヶ月あたり55,000円です。企業によっては1万円前後しか積み立てできないケースも多くあります。


■個人資産全体のバランスを考える
このように、多くの人にとって、DC(確定拠出年金)制度を利用して資産形成できる金額は、個人資産全体の中ではごく一部のはずです。ところが、資産運用の基本である分散投資を実践しようと考えると、その制度の中だけで分散投資をしなくてはいけないと勘違いしてしまいがちです。

しかしながら、それではあまり意味がありません。重要なのは、個人資産全体でのバランスを考えることです。

例えば、これまでほとんど資産運用に取り組まず預貯金中心で資産形成をしている人は、DC(確定拠出年金)では外国株式投資信託のみに集中投資しても良いでしょう。その方が、全体としてバランスの取れた資産形成をすることができます。

初めて資産運用に取り組む人にとっては、DC(確定拠出年金)で分散投資を実践し資産運用のコツを掴むのは大事かもしれません。しかし、効率的な資産形成を目指すのであれば、確定拠出年金の中だけを見て、分散投資をしていても意味がありません。老後資産準備における、DC(確定拠出年金)の位置付けや割合を意識しながら、運用商品を選択しましょう。(文:高橋 忠寛)

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