オリンピックに向け「通訳マシン」関連で注目の6銘柄

オリンピックに向け「通訳マシン」関連で注目の6銘柄

2020年の東京オリンピックに向けて、訪日外国人が増加すると予想されます。すると、商店や観光施設などでは語学対応が求められます。そこで期待されるのは「通訳マシン」です。実用化レベルの「通訳マシン」が相次いで登場しています。その関連6銘柄をピックアップして紹介します。


■東京五輪に向け「通訳マシン」に関心が高まる!
政府はオリンピックが開催される2020年に、訪日外国人観光客数を4000万人にする目標を掲げています。この時点のインバウンドの消費額は8兆円に達する見込みです。2030年には6000万人を目指しており、少子高齢化が進む日本にとって、観光は成長のエンジンとして期待されています。

一方、インバウンドの増加で、商店や交通機関、観光施設では語学への対応を迫られています。こうした中で、「通訳する機械」が期待されています。海外旅行に行って、会話に困った方も多いのではないでしょうか。従来は通訳の精度が低かったり、動作が緩慢だったりして実用化レベルに達していませんでしたが、ここにきて「使える翻訳機」が相次いで登場しています。そこで、今回は同時通訳関連株を取り上げます。


■ソースネクスト
先進のIoT通訳機「POCKETALK(ポケトーク)」を発売。世界60カ国以上に対応し、話しかけるだけで指定した言語に訳して音声で応答します。クラウド上の最適な翻訳エンジンを選択することで、高い翻訳精度を実現し、お互いの言語を知らなくても対話できるそうです。手のひらサイズで、タップして話すだけで双方向に通訳します。大ヒット商品となり、一部では欠品が出ているもようです。また、今年5月からはANAの国際線で機内販売されることとなりました。保護ケースなどが付いて、免税価格は2万2,000円。


■フュートレック
ログバー(非上場)が開発した音声翻訳機「ili(イリー)」に音声翻訳を提供しています。イリーは旅行関連用語に絞ったペン型の翻訳機で、日本語から英語、中国語、韓国語の一方向に翻訳します。ネットに接続する必要がなく、どこでも使えることがポイントです。ログバーの普及とともに、ロイヤルティ収入の増加が期待されます。


■ビジョン
海外渡航者向けWi-Fiのルーターレンタルで成長しています。付随して翻訳機にも展開しています。ログバーと資本業務提携を行い、イリーのレンタルサービスオフィシャルパートナーとなっています。ポケトークのレンタルも17年12月から開始しています。


■アドバンスト・メディア
音声を文字に変換する独自技術で先行しています。都議会の議事録、音声入力の電子カルテなどに実績があります。多言語音声翻訳アプリ「AmiVoiceTransGuide(アミボイス・トランスガイド)」を展開しています。話した言葉をリアルタイムで16言語に音声翻訳できます。端末内で処理を行なうため、ネットの環境が不要です。今年4月にバージョンアップを行ない、無料体験版で英語、中国語、韓国語の音声認識ができるようになりました。


■富士通
IDカード型ハンズフリー音声翻訳端末を開発しています。主に医療関係者向けをターゲットにしています。胸に着けるネームプレート状の端末、翻訳機として機能します。医師が問診しながら、外国人の患者と会話できます。医療用語を重視し、「頭がずきずきする」といったあいまいな表現も訳せるとのことです。人が多い病院でも、発話者の音声をきれいに翻訳できます。英語と中国語に対応しています。


■日本電気
日英中韓の4ヶ国語に対応した小型の通訳端末を発売しています。端末に話しかけるだけで、文章と音声で翻訳してくれます。家電量販店や百貨店で訪日外国人の来店が増えており、店頭での利用を見込んでいるようです。翻訳にAI(人工知能)を導入したことで、精度が高まっているとのことです。

富士通とNEC(日本電気)の機器の翻訳エンジンは、総務省所管のNICT(情報通信研究機構)が開発していますが、報道によればTOEIC(英語能力テスト)で800点(900点満点)級の実力があるそうです。
(文:和島 英樹)

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