日本株の売買の主役は外国人投資家 彼らのクセをつかめ【ベテラン証券マンが教える株のカラクリ】

日本株の売買の主役は外国人投資家 彼らのクセをつかめ【ベテラン証券マンが教える株のカラクリ】

外国人投資家が3万円相場の主役を張っている(C)日刊ゲンダイ

【ベテラン証券マンが教える株のカラクリ】#13

 日本株の売買の主役が外国人投資家である以上、彼らのクセを知っておくことに損はないだろう。

 毎週第4営業日に公表される「投資部門別売買状況」。外国人投資家の売買シェアは6〜7割で推移し、相変わらず群を抜いてトップである。ちなみに次が2割強の国内の個人投資家で、公的年金の売買が反映される信託銀行は数%、事業会社の自社株買いは1%程度にすぎない。

 日銀はといえば、ETFは信託銀行から取引所外取引として購入しているから、このリストには入ってこない。

 外国人投資家の威力が注目されたのは、第2次安倍政権のアベノミクスだった。彼らは、2012年から14年まで、日本株を累計で実に19兆円も買い越し、その間に日経平均は2倍強になったものだ(日経平均の年末値=11年8455円、14年1万7450円)。外国人投資家は日本株の長期低迷を打ち破る原動力となったのである。

 ところが、15年以降は売りに転じ、20年末までの累計売越額は実に13兆円となった。この売りを吸収したのが、過去10年で買い入れ額が35兆円を超えた日銀のETF購入だ。アベノミクスの株高政策を破綻させないように、日銀がせっせと安倍政権に尽くした構図である。

 さて昨年(20年)の通年では、コロナショックもあり、3兆3635億円売り越した外国人投資家だが、月ごとだと動きが異なることが見えてくる。9月までは、8月の小幅な買い越しを除いて一貫して売り越していたのだが、10月から買い越しに転じ、11月は1兆5113億円も大幅に買い越している。

 これはどうやら、一部の外国人投資家が、日経平均の下落(2番底)を期待して先物で大量の売り建て玉を持っていたものの、日経平均の上昇により、思惑が狂い、先物を買い戻した結果のようである。

 これによって“踏み上げ”が発生。11月の日経平均の月中上昇率は15%にもなり、2万6000円を突破し29年ぶりの高値を更新したのである。

 今年に入ってからも年初から3月の第3週まで、外国人投資家は連続して買い越し、3万円相場の主役を張っている。彼らの売買の傾向は、買いなら買いが長い期間継続することである。その点を踏まえて、投資判断をしてほしい。(丸)

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