「投資の神様」がまた日本市場で動き出す 狙いは3メガバンク?【ベテラン証券マンが教える株のカラクリ】

バフェット氏が率いる投資会社が円建て社債を発行 「また日本株を買い増しか」と注目

記事まとめ

  • ウォーレン・バフェット氏率いる投資会社が3年連続となる円建て社債を発行した
  • 今回の円資金で「また日本株を買い増しするのではないか」と関心を集めているという
  • 昨年も同じ方法で調達した円資金で、日本の5大商社株を大量購入している

「投資の神様」がまた日本市場で動き出す 狙いは3メガバンク?【ベテラン証券マンが教える株のカラクリ】

「投資の神様」がまた日本市場で動き出す 狙いは3メガバンク?【ベテラン証券マンが教える株のカラクリ】

バフェット氏(右)とビル・ゲイツ夫妻(C)共同通信社

【ベテラン証券マンが教える株のカラクリ】#16

「投資の神様」と称されるウォーレン・バフェット率いる投資会社バークシャー・ハサウェイをご存じだろうか。馴染みがなかったら、覚えておいてほしい。

 同社が今月8日、3年連続となる円建て社債を発行した。期間が5年、10年、20年の3本で、発行額は合計1600億円。利率は順に0.173%、0.437%、0.969%である。バークシャーの信用格付け(S&P)はダブルA。ダブルAマイナスのトヨタよりも高いのだが、バフェットは今回の円資金で「また日本株を買い増しするのではないか」と大きな関心を集めているのだ。

 というのも、昨年も同じ方法で調達した円資金で、日本の5大商社株を大量購入した実績がある。昨年8月30日、バークシャーは伊藤忠、三菱商事、三井物産、住友商事、丸紅の5大商社の株式をそれぞれ5%超まで取得したと突然発表。この報道により、5大商社の株価は大幅に上昇したものだ。1年ほどの時間をかけて、5大商社株を市場で少しずつ買い増していたのだ。その投資額は推定6000億円強。その円資金をどうしたのかというと、2019年9月と20年4月に、外国企業としては過去最大級の円建て社債を発行し、調達していたのである。当時は、外国企業の大型起債として話題になったものの、この円資金でバフェットが日本株を買うとは予想されなかった。彼は外国株には関心が薄く、ましてや日本株を購入したことはなかったからだ。将来のドル安のヘッジ目的と考えられていた。

 ところが日本の5大商社株取得がわかり、市場はビックリしたというわけである。なぜ日本株に目を向けたのか。彼の投資手法はもっぱら割安株だが、値上がりが続く米国株に割安株が見当たらず、日本の5大商社株の割安感(低PBR)、高配当利回り、資源関連株としてのインフレヘッジの役割などを評価したのだろう。

■狙いは3メガバンク株か

 さて、そこで今回の円建て社債発行の狙いである。たぶん、購入した5大商社株のパフォーマンスがよかったこともあり、再度日本株に投資する可能性が高い。では、買う銘柄は何か。日本の割安株の代表格といえば、3メガバンク(三菱UFJFG、三井住友FG、みずほFG)が有力である。もちろん5大商社株の買い増しも十分考えられる。

 日本の株のプロたちは今、「投資の神様」の動きに注目している。

(丸)

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