コロナ後の新投資は「金と食料」米国株での運用も選択肢に

コロナ後の新投資は「金と食料」米国株での運用も選択肢に

金価格は上昇中(C)共同通信社

株式市場は早くもコロナ後を見据えた動きになりつつある。

 NYダウは2万4000ドル台、日経平均は2万円台を回復し、底値を固めてきた。

「市場に力強さを感じます。コロナ禍で業績を悪化させる企業は多いですが、テレワーク関連など、これまで埋もれてきた銘柄にスポットが当たってきました。市場はプラス材料に反応しているといえるでしょう」(株式評論家の倉多慎之助氏)

 コロナの第2波、第3波は不安材料ながら、現在の株式市場は、今月中にも解除されそうな首都圏、関西圏の緊急事態宣言をにらんだ値動きだ。

「ソフトバンクの最悪決算も乗り越えました。ただ、百貨店やホテルなどインバウンド関連や、外食、アパレルといった外出自粛の影響をモロに受ける業界は再浮上に時間がかかります。コロナ前とコロナ後では銘柄選びは異なります」(市場関係者)

 コロナ後に変わるのは、株式だけではない。資産全体の見直しも必要になってくる。

「個人資産のポートフォリオの組み直しが視野に入ってきます。これまでは安心・安全な資産として国債が人気でしたが、コロナ禍で一段と金融緩和が進み、世界的にマイナス金利が当たり前になってきました。国債のメリットは薄れているでしょう」(前出の市場関係者)

 反対に急浮上しているのが金(ゴールド)だ。コロナ不況は続き、感染拡大が終息しても、世界経済はそう簡単に元には戻らない。そう考える投資家は多く、金価格は上昇している。

 年初に1グラム=5300円程度だった東京商品取引所の先物価格は、5月中旬に6000円を超えた。1982年の上場以来、実に初の6000円台だという。

「金はポートフォリオの20%を占めていいと思います。金は預金と違って利息のつかないデメリットがありますが、今はマイナス金利の時代です。デメリットはほとんどないと思っていいでしょう。世界的に金の需要は高まっているので、資産としての価値はより高まっています」(経済評論家の杉村富生氏)

 もうひとつのポイントは食料だ。3月31日、国連食糧農業機関(FAO)や世界貿易機関(WTO)は「新型コロナの感染拡大の影響により国際市場で食料不足が起きかねない」と警告した。

「市場テーマのひとつは間違いなく食料です。これに絡む投資商品をポートフォリオの20%ぐらい組み入れたいですね」(杉村富生氏)

■株式の20%は米国株で運用

 上場投資信託(ETF)は「WT農産物」(1687)や、「WT穀物」(1688)など。投信にも「世界フード関連株式オープン」(野村アセットマネジメント)、「ダイワ/アムンディ食糧増産関連ファンド」(大和アセットマネジメント)といったファンドがある。

「金20%、食料関連20%、そして現金(預金)が10%、残り50%は株式というのが、コロナ後の賢い資産運用でしょう。株式の20%は米国株がいいかもしれません」(杉村富生氏)

 ビジネススタイルや生活様式がコロナ後に変わるように、投資スタイルも変化しそうだ。

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