日経平均株価3万円突破で「保有株」の売り時はいつ?【ベテラン証券マンが教える株のカラクリ】

日経平均株価3万円突破で「保有株」の売り時はいつ?【ベテラン証券マンが教える株のカラクリ】

コロナ禍に3万円を突破(C)日刊ゲンダイ

【ベテラン証券マンが教える株のカラクリ】#7

 いとも簡単に3万円を突破した日経平均株価。いやはや、驚くべき買い圧力だ。

 ところで、このコロナ禍の異常な株高の中で、大儲けできている人はホンの一握りだ。ほとんどが外国の機関投資家で占められ、多くの国内の一般投資家はカヤの外らしい。

 その理由は、大きく値上がりしているのは225銘柄が多く、しかもファーストリテイリングやソフトバンクグループなど値がさ株に集中しているからだ。退職金の一部を株投資に向けている人は、資金的に値がさ株には手が出しにくい。結果、その他の割安感のある株に手を出したが、ほとんど上昇していないようなのだ。

 もっと残念なケースも多い。1年前、コロナ拡大が始まり、あわてて保有株を手じまいしたまでは正解。その後、3月に1万6000円台まで大暴落した後に、またどこかで買い戻そうと考えていたのだが、一本調子で上昇が続き、買うタイミングを逸してしまったという投資家が多いのだ。過去の大暴落場面では、2番底が必ずあった。夏にかけて2番底がきたら、そこで安値で仕入れればいいとだれもが考えたのだが、ついにこの1年間、その局面は来なかったのである。

 それだけに、いま株を保有している人はラッキーといえる。保有株がたいして値上がりしていないにしても、幸運と考えて欲しい。では、いまの3万円突破相場の中でどうしたらいいのか。

 株は定石通りには動かない。この格言を送りたい。「頭と尻尾はくれてやれ」――。つまり、株は最高値で売り切るのは至難の技なので、高値圏で売り抜けられれば御の字ということ。「頭はくれてやれ」の気持ちで、くれぐれも欲をかきすぎないように。(丸)

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