【深センIPO】医薬品製造・代理販売の広東泰恩康医薬が18日に公募開始、5910万株を発行予定

【深センIPO】医薬品製造・代理販売の広東泰恩康医薬が18日に公募開始、5910万株を発行予定

深セン証券取引所の創業板への上場を目指す広東泰恩康医薬(301263/深セン)が3月18日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。5910万株を発行予定で、公募価格は19.93元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。(イメージ写真提供:123RF)

 深セン証券取引所の創業板への上場を目指す広東泰恩康医薬(301263/深セン)が3月18日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。5910万株を発行予定で、公募価格は19.93元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。
 
 同社は1999年設立の民営企業で、2011年に株式会社化した。医薬品および医療機器の代理販売とともに、自社生産の医薬品の販売を手掛ける。代理販売では和胃整腸丸、ヨウレチン、外科用ステープラー、縫合糸などを取り扱っており、自社製品にはダポキセチン塩酸塩、風油精、六味地黄丸やサージカルマスクがある。2021年1〜6月期の売上構成は代理販売が51.99%、自社製品が47.59%となっている。
 
 急速な経済発展による生活水準向上、高齢化や都市化といった要素から中国における医療衛生市場のニーズは増加の一途を辿っている。中国の衛生費用は2010年の1兆9980億元から20年には7兆2306億元と年平均13.73%のペースで増加し、1人あたりの衛生費用も1490元から5146元と3.5倍近く増えた。また、薬品市場の末端販売額も11年の8097億元から19年には1兆7955億元と2倍以上に増加している。
 
 同社が代理販売を行う薬品のヨウレチンは眼科用医薬品に属するが、中国では電子製品の普及などによって眼科医療市場の規模が年々拡大している。2011〜19年にかけて年平均11.66%のペースで眼科医院の受診者数が増え、19年にはのべ3433万人が眼科の診療を受けた。また、眼科医院の数も年々増加しており、ヨウレチンを始めとする眼科用医薬品の需要も旺盛だ。また、胃腸薬市場も成長を続けており、20年には末端小売市場規模が269億元に到達した。さらに自社製品の男性早漏治療薬、ダポキセチン塩酸塩が属する両性健康薬品市場も急成長をみせており、今後もさらなる市場拡大が見込まれている。

 同社は研究開発力の高さ、充実した販売ネットワークと製品ラインナップなどを強みとする一方で、中国国内の大型医薬品企業に比べると経営規模が小さく生産、販売規模の拡大が大きく制約されているというボトルネックを抱えている。また、2020年の新型コロナ流行初期にマスクの生産を増やし、価格の高騰も相まって会社の33.76%を占める売上高を記録したものの、その後マスクの販売数と価格が下落し続けており、今後の業績にネガティブな影響を与える可能性がある。さらに、現在開発中の自社製品が順調に認可を受け、
 
 2021年12月期の売上高は6億5365万元(前期比7.80%減)、純利益は1億2006万元(同25.34%減)。22年1〜3月期の業績予測は売上高が1億9332万〜2億523万元(前年同期比37.97〜46.47%増)、純利益は5506万〜6272万元(同217.63〜261.84%増)となっている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

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