【上海IPO】モータ駆動制御チップの峰?科技が11日に公募開始、2309万元を発行予定

【上海IPO】モータ駆動制御チップの峰?科技が11日に公募開始、2309万元を発行予定

上海証券取引所の科創板への上場を目指す、峰?科技(深セン)股フェン(688279/上海)が11日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。2309万株を発行予定で、公募価格は82元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。(イメージ写真提供:123RF)

 上海証券取引所の科創板への上場を目指す、峰?科技(深セン)股フェン(688279/上海)が11日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。2309万株を発行予定で、公募価格は82元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。
 
 同社は2010年設立の民営企業で、20年に株式会社化した。ブラシレスDCモータ(BLDC)駆動制御専用半導体チップの研究開発、設計、販売を主業務としている。また半導体チップ設計を起点として業務範囲を延伸し、関連システムサービスのプロバイダーになっている。複雑かつ多様なニーズに応じた専門的なチップ製品、付帯するアルゴリズムやモータ構造設計プランを抵抗することができ、家電、電動工具、コンピュータ、通信機器、スポーツ・レジャー、工業、自動車などの分野に広く利用されている。
 
 また、製品は美的、小米、ハイアール、パナソニック、フィリップス、日本電産など中国内外の著名メーカー製品に使用されるとともに、中国国内で進む高性能モータ制御専用チップの国産化に貢献している。多くのモータ駆動制御チップメーカーがARMアーキテクチャを採用しているのに対し、同社は自主開発の駆動制御プロセッサコアを開発していることが特徴だ。2021年1〜6月期の売上構成は、モータコントロールユニット(MCU)が62.61%、モータ駆動チップ(HVIC)が24.98%、モータコントロール用カスタムチップ(ASIC)が9.09%となっている。
 
 コンシューマーエレクトロニクスやIoT、人工知能などをはじめとする電子情報産業の急速な発展に伴い、世界の集積回路(IC)設計業界の市場規模は成長を続けている。2019年までの5年間における世界のIC設計市場規模は年平均4.72%で成長し、19年には1033億米ドルに達した。中でも中国市場は成長著しく、19年の市場規模は3063億元で12年〜19年の年平均成長率は25.58%である。
 
 また、同社が特化しているBLDCモータは信頼性の高さ、低振動、高効率、低騒音、省エネといった性能的な強みに加え、モータのエネルギー節約に関する国の強制基準実施、技術の成熟、半導体ユニット製造コスト低減といった背景により、スマート小型家電、電動工具などの分野での使用が拡大し続けている。同社の世界シェアは国際的な大手企業に比べて歴史が浅い、経営規模が小さいといった理由から2020年時点で約1%と低いものの、18年の0.46%、19年の0.68%から着実にシェアを延ばしている。巨大かつ安定的なBLDCモータ制御チップのニーズに支えられ、今後も売上、シェアを拡大することが予想される。
 
 なお、2020年の中国国内の細分化市場シェアでは、高速吸塵機用のチップが約78.4%、直流インバータ扇風機で約77.7%と高いシェアを獲得している。電動車・電動立ち乗り二輪車用半導体の中国国内シェアは約27.6%。
 
 駆動制御専用チップ、モータ駆動制御アーキテクチャ、モータ技術という3つの技術的な柱を持っていること、優れた研究人材を確保していることなどが強みだが、経営規模の拡大、ブランド知名度の上昇により、世界の大手企業と競争できる実力を身につけることが経営上の大きな課題だ。

 2021年12月期の売上高は3億3039万元(前期比41.22%増)、純利益は1億3526万元(同72.64%増)。2022年1〜3月期の業績予測では、売上高が9000万〜1億1000万元(前年同期比9.29〜33.58%増)、純利益は4000万〜5000万元(同14.81〜43.51%増)となっている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

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