5つの資産に効率的な資産配分をする「のむラップ・ファンド」、3年リターンがプラスになる抜群の安定感

5つの資産に効率的な資産配分をする「のむラップ・ファンド」、3年リターンがプラスになる抜群の安定感

「のむラップ・ファンド」の運用のポイントについて、野村アセットマネジメントのアドバイザリー運用部 部長の河邉隆宏氏にモーニングスター代表取締役社長の朝倉智也が聞いた。(グラフは、「のむラップ・ファンド(積極型)設定来のパフォーマンス推移)

 野村アセットマネジメントが設定・運用する「のむラップ・ファンド(積極型)は、2021年のトータルリターンは25.90%と、類似ファンド分類平均を4.84%上回った。また、2021年12月末時点における過去3年間のシャープレシオは1.26と、類似ファンド分類内では上位2%(101本中第2位)の極めて優れた運用の効率性となった。ファンド オブ ザ イヤー2021の「バランス型」部門(対象ファンド:1017本)で最優秀ファンド賞を受賞した。2010年3月の設定来、安定的に類似ファンド分類平均を上回る成績を残してきた同ファンドの運用のポイントについて、野村アセットのアドバイザリー運用部 部長の河邉隆宏氏にモーニングスター代表取締役社長の朝倉智也が聞いた。

◆目標リスクを定めて効率的に資産配分する5コース

朝倉 「のむラップ・ファンド(積極型)」は、リスクに対するリターンの比率を示すシャープレシオが2022年1月末時点で、過去1年、3年、5年、10年、すべてでカテゴリー平均を上回っています。この優れた運用成績を残したポイントは?

河邉 「のむラップ・ファンド」は、5コースのシリーズファンドで、今年の3月に設定から12周年を迎えました。2021年の市場は、新型コロナウイルスによる経済に対する悪影響や世界的な金融緩和政策の正常化といった動きが警戒され、一時的に株式市場が調整する場面がありました。その後、好調なマクロ経済、市場予想を上回る企業業績の発表などを受けて戻してきました。内外の株式、リートといった資産は堅調に推移したといえます。

 その中で「のむラップ・ファンド」は一貫して、どのコースも目標のリスクを定めて、効率的なポートフォリオを構築する運用を行っています。最もリターン効率が良かった国内株、外国株、世界リートを高い比率で投資していたことが、「積極型」コースの運用効率が最も高くなった要因だと考えています。

朝倉 当ファンドは、国内外の株式と債券、そして、日本を含む世界のリートという5つの資産に分散投資を行うバランスファンドです。「積極型」「やや積極型」「普通型」「やや保守型」「保守型」の5つのコースがあります。この5つのコースの違い、また、5つのコースを用意されている狙いは?

河邉 5つのコースは、それぞれ異なる目標リスク水準を定め、その定めたリスク水準を目安に運用を行っています。最もリスク水準の高いコースが「積極型」で、最も低いコースが「保守型」です。

 5つのコースは、5つの資産の資産間の相関関係など資産特性を踏まえて、効率的なポートフォリオを構築しています。また、投資家の方に馴染みのある、投資家の方々に値動きがわかりやすい伝統的な資産を使っています。そのようなわかりやすさも「のむラップ・ファンド」シリーズの特徴と考えています。

 5つのコースを用意した狙いは、投資家の方はそれぞれにリスク許容度が異なりますので、投資家それぞれに適したファンドを選んでいただきたいという考えからです。また、お1人の投資家の方でも、ひとつひとつの投資の目的(ゴール)は、それぞれ異なるわけですから、それぞれの投資目的に対してふさわしい運用を選んでいただきたいと思います。投資家の方が「自分で選べる」、「選んで投資ができる」ということを実現できるのが、このファンドの特徴です。

朝倉 5つのコースはそれぞれで、5つの資産の配分比率を機動的に変更して効率的な運用を行っているということですが、この資産配分比率の決定方法、また、その変更について特定のルールに基づいて決定されているのでしょうか?

河邉 主に3つの観点で投資資産の配分比率を決めています。1つ目は、「長期的な観点での資産価値評価」で、それぞれの資産が長期的な観点で今魅力的なのか、どのような期待リターンなのかなど資産の特性をみます。

 2点目もどちらかというと長期的な観点になりますが、「各資産の相関を含むリスク」をしっかり把握します。

 3点目は少し中短期的な観点となり、「戦略的資産配分」として、どのような資産も市場環境によって、過熱して価格が期待以上に高い、もしくは、大きく売り込まれていることがあります。その際に資産の配分比率を微調整するということを行っています。

 長期的な観点での2つは3カ月ごとの見直しを行い、中短期的な観点の「戦略的資産配分」は毎月見直しを行うというルールで変更しています。

◆野村グループの総合力で長期にわたって優れた運用を実現

朝倉 長期にしても短中期にしても、個人の方がご自分で資産配分を変えることは、なかなかできないですから、プロの方に託すということには意味があると思います。

 また、このファンドは、野村證券のラップ口座サービスを少額で利用できるように開発されたため、野村グループの運用力が総合的に生かされていると思います。グループの力を集結するメリットは、例えば、グループで相互チェックをして通常では見逃しがちなリスクにも目配りができるなどが考えられますが、一方、たくさんの関係者が入ることで運用コストが割高になってしまうのではないかという懸念もあると思います。そのあたりをご説明いただけますでしょうか?

河邉 グループの力を集結するメリットは、投資家の方がリスクの許容度に適したコースを選んで投資していただくという当ファンドのコンセプトによって、長期投資が促されるということです。1つのファンドを、お客様の資産形成と資産保全の双方の目的に応じて金融サービスとして提供できることが、グループ力を集結したメリットだと思っています。

 当ファンドを通じて提供するサービスは、3つの点が重要です。1つは野村證券の開発した運用モデル、そして、その運用モデルに基づく当社による運用、そして、3点目が、販売会社による投資家へのヒアリングです。この3つの親和性が非常に重要だと考えております。そういう意味ではグループ内に限らず、当ファンドの関係者がそれぞれの役割を発揮することで金融サービスの品質を高め合う関係にあるというところも、当ファンドのメリットとして考えています。

 また、当社の役割として運用モデルが想定通り機能しているかというところを継続的にモニタリングし、チェックしています。そういう相互チェック機能が働いているというのはご指摘の通りです。

 一方、コストの観点では、「モデルの開発」、「モデルに基づいた運用」、また、「投資家の方にヒアリングを行ってサービスとして提供する」という、それぞれの果たす役割、役務に対して適正な報酬率を定めています。それによってコストが割高になることは避けられているのではないかと考えています。

朝倉 当ファンドは、2021年12月末時点で3年トータルリターンが106カ月あります。そのうち105カ月がプラスです。つまり、3年間保有すれば、どのタイミングで投資をしてもプラスのリターンが得られるという結果です。特に、5つのコースの中で、「積極型」は、どのように投資家にとっては活用していただきたいと思いますか?

河邉 「積極型」は、国内外の株式とREITに安定して75%以上は投資していることから、他のコースと比べても、資産の成長をより意識した運用となります。その分、他のコースに比べると値動きが大きい運用になりますが、長期に保有していただくことで、タイミングの善し悪しに関わらずプラスのリターンをご享受いただけると思います。

 とはいえ、昨今のウクライナをめぐる政治情勢や市場の変動要因を見ますと、どうしても投資タイミングは気になるところです。そのような方には、積立投資を行うことによって、投資タイミングの時間分散を図り、「積極型」のファンドを安心して長期保有していただけるのではないかと思っています。

朝倉 「ラップ」というと、一括で大きな金額を投資するイメージがありますが、このファンドは、毎月積立投資もできる、つまり、少額でも投資ができるということで非常にありがたいですね。最後に、河邉様から投資家の皆様にメッセージをお願いします。

河邉 「のむラップ・ファンド(積極型)」は、この3月で12年の運用期間を迎えることができました。その間、様々な投資環境がございましたが、定められた目標リスクを守り、効率的なポートフォリオの構築、その管理を徹底してきました。このことを通じて、投資家の皆様の長期保有、長期投資を前提とした資産形成に資する運用ができたと思っています。

 今後も、投資家の方の投資目的、投資スタイルに合った運用を徹底することで、「投資家の方の今後のライフイベントに寄り添ったソリューションを提供していく金融サービスである」ということを肝に銘じて運用を行っていきたいと思っております。変わらぬご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。

朝倉 非常に高い運用実績、そして、運用プロセス、運用調査体制も非常に優れた体制であるということで、最優秀ファンド賞の評価をさせていただきました。引き続き投資家の皆様に、良いパフォーマンスをご提供するように頑張っていただけると思います。(グラフは、「のむラップ・ファンド(積極型)設定来のパフォーマンス推移)(情報提供:モーニングスター社)

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