【上海IPO】無線オーディオ用SoC開発の深セン市中科藍訊科技が6日に公募開始、3000万株発行予定

【上海IPO】無線オーディオ用SoC開発の深セン市中科藍訊科技が6日に公募開始、3000万株発行予定

上海証券取引所の科創板への上場を目指している、深セン市中科藍訊科技(688332/上海)が7月6日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。3000万株を発行予定で、公募価格は91.66元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。(イメージ写真提供:123RF)

 上海証券取引所の科創板への上場を目指している、深セン市中科藍訊科技(688332/上海)が7月6日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。3000万株を発行予定で、公募価格は91.66元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。
 
 同社は2016年設立の民営企業で、19年に株式会社化した。無線オーディオのSoCの研究開発、設計、販売を主業務としており、主な製品には完全ワイヤレス(TWS)ブルートゥースイヤホン用チップ、非TWSブルートゥースイヤホン用チップ、ブルートゥーススピーカー用チップなどがあり、TWSイヤホン、首掛け式イヤホン、ヘッドホン、ビジネス用片耳イヤホン、ブルートゥーススピーカー、車載オーディオ、テレビ用オーディオ、ウェアラブルデバイス、IoTデバイスなど無線通信端末に広く利用されている。低消費電力で高性能のオーディオ用SoC開発に取り組んでおり、DENON、フィリップス、レノボ、オーディオテクニカ、モトローラ、科大訊飛、QCYなどのブランドの供給体系に参加している。

 2021年12月期の売上構成は、TWSブルートゥースイヤホン用チップが44.21%、ブルートゥーススピーカー用チップが33.49%となっている。自社生産を行わないファブレス経営方式を採用しており、同社はチップの開発、設計に力を注ぎ、製造やテストのセクションは外部メーカーに委託強いている。出荷量ベースによる2020年のTWSブルートゥースイヤホンチップ世界市場シェアは26%で業界第2位だ。
 
 世界のブルートゥースオーディオデバイス市場は安定的な成長をみせており、合計出荷台数は2016年の8億台から21年には13億台に増加し、26年には18億台に到達する見込みだ。 特にTWSイヤホンは16年に米アップルが初代のAirPodsを発表して以降、コードのない開放感と携帯性の高さから急速に普及が進んでいる。音声処理、電源管理、通信の安定性、遅延の低減といったTWSの性能を左右するのがSoCであり、常に高品質、高性能な製品の開発、提供が求められている。また、人工知能(AI)技術の発展に伴い、TWSイヤホンは単に音楽を聞くためだけでなく、音声によるコミュニケーションツールとしての役割も担いつつあり、同社が手掛ける製品のニーズはますます高まっている。
 
 同社はますます多くの半導体企業が採用しているオープンソースの命令セットアーキテクチャ「RISC−V」を早い時期に採用し、研究開発を重ねてきたこと、コストパフォーマンスの高い製品を提供できること、国内外に幅広い顧客と販売チャネルを持っていること、研究開発への資金投入を強化し続けていることなどを強みとする一方で、今後のさらなる発展に向けてのハイエンド人材不足、製品の直接の供給先が主にホワイトラベルメーカーであり、端末ブランド市場における認知度が低いこと、無線オーディオ用SoCに特化しており、クアルコムなど世界の大手ライバル企業に比べて製品の応用分野が限定的であることなどをボトルネックとしている。
 
 2021年12月期の売上高は11億2353元(前期比21.23%増)、純利益は2億2936万元(同6.49%増)。22年1〜3月期の売上高は2億2934万元(前年同期比5.72%減)、純利益は4016万元(同15.99%減)。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

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