【上海IPO】ジェネリック薬研究開発の上海宣泰医薬科技が16日に公募開始、4534万株発行予定

【上海IPO】ジェネリック薬研究開発の上海宣泰医薬科技が16日に公募開始、4534万株発行予定

上海証券取引所の科創板への上場を目指している、上海宣泰医薬科技(688247/上海)が8月16日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。4534万株を発行予定で、公募価格は9.37元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。(イメージ写真提供:123RF)

 上海証券取引所の科創板への上場を目指している、上海宣泰医薬科技(688247/上海)が8月16日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。4534万株を発行予定で、公募価格は9.37元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。
  
  同社は2012年設立で、20年に株式会社化した。ジェネリック薬の研究開発、生産、販売およびCRO(医薬品開発業務受託機関)サービスを主業務とする。塩酸ブプロピオン放出調節錠剤など4種類のジェネリック薬について米FDAのANDA(略式新薬承認)を取得し、ポサコナゾール腸溶錠など4種類で国家薬品監督管理局(NMPA)の承認を取得した。また、協力開発方式によりさらに3種類のジェネリック薬についてANDAによる承認を取得している。また、CROサービスでは歌礼製薬(01672/香港)、亜盛医薬(06855/香港)、艾力斯(688578/上海)、辰欣薬業(603367/上海)など多くの中国本土・香港上場企業やファイザーなどの海外著名企業を顧客に持つ。
  
 2021年12月期の売上構成は、自社開発ジェネリック薬品が77.14%、CROサービスが15.41%、薬品受託製造が4.68%となっており、自社開発ジェネリック薬品のうち9割以上がポサコナゾール腸溶錠である。地域別の売上では、米国が69.87%、中国国内が27.61%、オーストラリアが2.52%となっており、米国での売上比率がかなり高くなっている。21年の米国市場におけるポサコナゾール腸溶錠のシェアは39.58%。
 
 世界の医薬市場規模は2019年時点で9550億米ドルとなっており、24年には1兆1150億ドルと年平均3.15%のペースで増加すると予測さあれている。薬品市場も年々拡大しており、ジェネリック薬産業が持続的に発展する上での土台をなしている。ジェネリック薬は開発成功率が新薬より高い一方でコストは低く、市場において販売価格で高い競争力を持っている。また、各国政府は医療費の削減に取り組んでおり、ジェネリック薬の存在価値はますます高まっている。
 
 米国のジェネリック薬市場規模は2014年以降年々増加しており、14年の1068億ドルから18年には1111億ドルに拡大。23年には1317億ドルに達するとみられる。全処方量中に占めるジェネリック薬の割合は09年の75%から18には90%まで上昇した。また、中国のジェネリック薬市場規模も14年の757億ドルから18年に1030億ドルに増加し、23年には1377億ドルにまで拡大することが予測されている。慢性疾病の罹患率が年々上昇していること、人口の高齢化が持続していること、そして医療保険支出抑制政策などの要因により、中国のジェネリック薬市場規模は引き続き高成長が見込まれる。
 
 同社は「難溶薬物増溶技術プラットフォーム」、「放出調節薬物研究開発プラットフォーム」、「固定用量薬物複合製剤研究開発プラットフォーム」の3大技術プラットフォームを構築して高い開発能力を備えていること、国際規格にマッチした生産工程、品質管理体系を持つこと、中国内外の著名企業の多くを顧客に持つことなどを強みとする一方、現在取り扱っている製品の品種が少なく、ラインナップを増やすには相応の時間とコストを要することなどがボトルネックとなっている。
 
 また、売上の7割以上を占めるポサコナゾール腸溶錠の市場競争が激化し、米国市場にて価格が下落するとともに市場シェアを落としつつあること、ポサコナゾール腸溶錠が中国の医療保険適用リストに含まれておらず、中国市場開拓が進んでいないこと、新型コロナ期間中に肺炎の合併症治療薬として売上を伸ばしたポサコナゾール腸溶錠の需要が、新型コロナの感染、発症が落ち着くことで弱まる可能性があることなどが経営上のリスクとして存在する。
 
 2021年12月期の売上高は3億1547万元(前期比11.55%減)、純利益は1億3491万元(同9.42%増)。22年1〜6月期の売上高は1億2785万元(前年同期比18.13%減)、親会社株主に帰属する純利益は4020万元(同8.81%増)。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

関連記事(外部サイト)

  • 記事にコメントを書いてみませんか?