パスポート、業績V字回復に向けRIZAPグループとの連携も活かし事業再構築を本格化

パスポート、業績V字回復に向けRIZAPグループとの連携も活かし事業再構築を本格化

パスポートは、業績悪化の経営責任を明確にするため水野純氏が社長を退き、営業本部長の柘植圭介氏(写真)が6月の株主総会において社長に就任する。柘植氏は、「業績のV字回復に向け、新しいMD(マーチャンダイジング=商品戦略)を構築し、売上回復による早期黒字化をめざす」とした。

 パスポート <7577> (JASDAQ)の17年3月期は13カ月間の変則決算となったものの、不採算店の閉店などの影響で赤字決算となった。売上高は102億15百万円で前期比7億19百万円の減収、営業利益は5億52百万円の赤字だった。この業績悪化の経営責任を明確にするため水野純氏が社長を退き、営業本部長の柘植圭介氏(写真)が6月の株主総会において社長に就任する。柘植氏は、「業績のV字回復に向け、新しいMD(マーチャンダイジング=商品戦略)を構築し、売上回復による早期黒字化をめざす」とした。
 
――17年3月期決算は?
 
 決算期変更に伴い13カ月の変則決算となったが、在庫の消化による売上損失、および、全国約140カ店のうち不採算の14店舗を閉鎖したことなどによって売上高全体が低下した。その結果、営業利益は5億52百万円の赤字に転落した。
 
――業績回復に向けた取り組みは?
 
 売上高を回復するため、ブランドを再構築し、お客様層を拡大する。そして、同業他社と同質化しない特徴のあるブランドとして価値を高める。
 
 現在は、30代〜40代の女性から支持していただいているインテリア雑貨・生活雑貨を取り扱っているが、これを、シニア層も含むおしゃれなファミリー層がバリューを感じるブランドにして、新たなお客さまを獲得する。
 
 このため、新たなプライスライン、デザイン、テイストの実験販売を開始し、その効果を検証している。3つのスタイルを設けて検証した。まず、ベーシックなインテリア、キッチン関連の雑貨を揃えた「URBAN STYLE」を12店舗で導入。導入前は前年比84.1%に落ち込んでいた売り上げを同93.6%にまで持ち直すことができた。
 
 また、女性らしさを強調したカラフルなアイテムを揃えた「FEMININE STYLE」は、5店舗で展開し、前年比86.8%の店舗を同94.6%に改善した。
 
 そして、価格帯にこだわって、単価280円〜1000円程度の雑貨を揃えた「FLAT PRICE STYLE」については、6店舗で実験し前年比85.7%に落ち込んでいた売上高を94.1%に回復させた。
 
 実験的に始めた3つのスタイルは、それぞれに確かな効果を得られた。新スタイルの売れ筋などを分析し、ブランドに磨きをかけていきたい。また、インスタグラムその他のSNSを活用して新たなブランドイメージの発信を行い、イメージの定着を図っていきたい。
 
――18年3月期の業績見通しと成長戦略は?
 
 売上高100億円、営業利益3億円を達成し、黒字転換する計画だ。前期から取り組んでいる事業再構築を推進することで売上高の回復をめざしたい。
 
 また、RIZAPグループ各社との連携を活かして新しい商材の開発を進める。グループのJAPAN GALS、イデアインターナショナルは、当社と同様に雑貨を取り扱う会社なので、両社との共同開発商品を当社の店舗で販売するなどの取り組みを進めたい。そして、新規の出店先情報等をグループ各社と共有することで、より効果的な出店計画を立案していきたい。

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