SDエンターテイメント、フィットネスを軸に事業構造を転換し売上高100億円めざす

SDエンターテイメント、フィットネスを軸に事業構造を転換し売上高100億円めざす

SDエンターテイメント代表取締役社長の吉住実氏(写真)は、「20年3月に売上100億円、営業利益7億円をめざす新たな成長戦略を推進する」と語っている。

 SDエンターテイメント <4650> (JASDAQ)は、17年3月期が増収増益となり、最終利益が黒字転換したため1株当たり1円の復配を予定している。フィットネス事業とゲーム、ボウリング、シネマと展開している事業を、フィットネスを軸にした事業構造に転換している。同社代表取締役社長の吉住実氏(写真)は、「20年3月に売上100億円、営業利益7億円をめざす新たな成長戦略を推進する」と語っている。
 
――17年3月期の決算のポイントは?
 
 売上高が82億81百万円で前期比1%増益だったものの、フィットネス事業の採算向上とシネマ事業で「君の名は。」の大ヒットなどによる収益増が寄与して営業利益が42%増の1億88百万円を計上。経常・最終利益が黒字転換した。
 
 業績は第3四半期までは台風などの影響もあって業績が振るわなかったが、第4四半期に増収増益基調に転換した。第4四半期に業績が好転した要因は、フィットネス事業で三重県津市の店舗移転が成功し、移転後に収益貢献したこと。この「SDフィットネス津藤方店」の移転成功事例は、他の店舗のリニューアルに活かしてフィットネス事業の活性化につなげていく。
 
――18年3月期の見通しは?
 
 売上高は11%増収の86億円、営業利益は約2.4倍増の4億5千万円を計画している。フィットネス事業では前期移転オープンした津藤方店がフルに寄与すること、また、お客さま満足度向上で「辞めないジム」づくりについて津藤方店の事例を共有化し、既存店舗のリニューアルなどで収益向上をめざす。
 
 ゲーム事業では、前第4四半期で手応えの大きかった新型クレーンゲーム機の追加導入で収益を強化。また、量販店やスーパー等の小規模遊休スペースにクレーンゲーム機を中心に数台を設置する「チョイ置き」モデルの推進を強化する。
 
 また、新規事業として取り組んでいる企業主導型保育事業「カメリアキッズ」を東京23区内中心に6店舗体制に拡充。自社物件へのネットカフェ出店やテナント誘致で収益の上積みをめざす。
 
――成長戦略は?
 
 北海道の映画興行をルーツに既に99周年の歴史があるが、時流に合った事業への変化拡大を通じて成長を遂げてきた。選択と集中による収益力の改善を図ることを目的に、フィットネス事業を軸とした事業構造への転換を大胆に進め、成長を加速したいと考えている。
 
 フィットネス市場はシニア人口の増加にともなって今後も市場が拡大すると考えられる。現在、ホットヨガ、加圧スタジオを加えると全国に15店舗を展開する「SD fitness」を拡大する。北海道の自社物件への新規出店、また、津藤方方式である複合商業施設への大手ショッピングセンターとの共同出店、老朽施設のリニューアルなど、毎年度2店舗以上の新規出店を実施したい。
 
 都市型のパーソナルトレーニングジム「RIZAP」と比較して、郊外型でオリジナルプログラムを提供する拠点としての位置づけを明確にしていく。現在、ランニング指導について実績のあるパートナーと共同開発を実施しており、独自性を確立したい。
 
 ゲーム事業は市場の縮小に合わせて勝ち残り戦略に転換。1000坪級の大型店舗を縮小し、フィットネスへの業態転換やテナント誘致を実施。余剰となったゲームマシンは小規模ゲームコーナーを展開する「チョイ置き」モデルで活用する。
 
 今後3カ年で、フィットネス店舗の新規出店・リニューアル・移転、また、自社ビルの業態転換などに総額26億円以上の投資を計画。2020年3月期には、売上高100億円、営業利益7億円への拡大を計画している。
 
 なお、17年3月期に1株当たり1円を復配し、18年3月期は増配し6円以上の配当を計画。株主優待も年2回実施するなど優待内容を充実させる。

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