モーニングスターの18年3月期第1四半期決算、フィデューシャリー対応サービスがけん引し5期連続で最高益更新

モーニングスターの18年3月期第1四半期決算、フィデューシャリー対応サービスがけん引し5期連続で最高益更新

モーニングスターの18年3月期第1四半期決算は増収増益だった。同社代表取締役社長の朝倉智也氏(写真)は、「フィデューシャリー・デューティー(顧客本位の業務運営)の確立・定着がモーニングスターの評価情報等の活用の追い風になっており、業績の進展につなげられた」と語った。

 モーニングスター<4765>の18年3月期第1四半期決算は、売上高15.51億円(前年同期比21.1%増)、営業利益5.32億円(同7.4%増)の増収増益だった。営業利益など利益項目は8期連続の増益、5期連続で最高益を更新した。7月21日に決算説明会を開催し、同社代表取締役社長の朝倉智也氏(写真)は、「当第1四半期(17年4月−6月)は、市場の値上がりによって純資産総額は伸びているものの、純資金流入額は前年同期が8037億円に対して1721億円と8割近く減少している。投信を巡る事業者にとっては逆風の環境だったが、金融庁が推進するフィデューシャリー・デューティー(顧客本位の業務運営)の確立・定着がモーニングスターの評価情報等の活用の追い風になっており、業績の進展につなげられた」と語った。

 金融機関のフィデューシャリー・デューティー徹底に向けた取り組みに活用されているサービスとしては、顧客に最適な商品を提供するための分析レポートである「ファンド・レポート」の売上高が13.8%増。また、顧客への適切な情報提供をサポートする「タブレットアプリ関連データ」が10.2%増収、「フィンテック関連ツール」が19.5%増収になった。フィンテック関連ツールの採用金融機関は17社(前年同期9社)に拡大し、主にロボ・アドバイザーが採用されているという。この結果、モーニングスター単体の営業利益は、前年同期比3.3%増益になった。

 一方、連結収益を大きく押し上げたのは、子会社であるSBIアセットマネジメントの運用報酬の増収。当第1四半期には成功報酬として約2.8億円(前年同期はゼロ)が売上計上されたため、20%を超える大幅な増収決算につながった。SBIアセットマネジメントの運用残高は16年6月末1789億円から、当6月末には2214億円へと拡大し、信託報酬は13.5%増収だった。

 朝倉氏は、「モーニングスターのフィデューシャリー・デューティー対応サービスは、取り扱いファンドのモニタリングや新規取り扱いファンドのレポートから、情報の非対称性の解消に役立つ販売ツールとしてのタブレットアプリやロボ・アドバイザー、そして、投信販売員のアドバイス力向上につながる販売員向けのセミナーやポートフォリオゲームなどの提案力向上ツールなど、様々な局面でサポートできるメニューがある。また、モーニングスターレーティングで4つ★、5つ★に格付けしたファンドへの顕著な資金流入など、評価情報に対する一般の評価も確立されつつある。貯蓄から資産形成へという時代の要請に、しっかり応えて、金融機関向けに広くサービス提供していきたい」と語っていた。

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