フィデリティ証券がファンド積立最低金額を1000円に引下げ、預り残高10万円以上でファンド購入時手数料を無料に

フィデリティ証券がファンド積立最低金額を1000円に引下げ、預り残高10万円以上でファンド購入時手数料を無料に

フィデリティ証券は9月から、投資信託の積立購入サービス「ステップ・BUY・ステップ」のサービス内容を刷新し、手軽に自由に資産形成ができる手段とした。新サービスを導入した狙いについて、フィデリティ証券 戦略企画部長の野村慎一郎氏(写真)に聞いた。

 フィデリティ証券は9月から、投資信託の積立購入サービス「ステップ・BUY・ステップ」のサービス内容を刷新し、最低1000円からスタートでき、積み立てコースに「いつでも積立」を加えるなど、手軽に自由に資産形成ができる手段とした。新サービスを導入した狙いについて、フィデリティ証券 戦略企画部長の野村慎一郎氏(写真)に聞いた。
 
 ――ファンド積立機能をリニューアルした狙いは?
 
 ファンド積立は、時間を分散して購入する分散投資効果が得られることから、多くの方に中長期の資産形成のために利用していただきたい投資方法と考え、2000年1月という早い段階から積立サービスを提供している。今年になって「つみたてNISA」も始まり、積立投資に対するニーズが一段と高まってきているため、従来は1万円以上・1000円単位で受け付けていたファンド積立を、1000円以上・1000円単位にするなど、より手軽に活用できるサービスにリニューアルした。
 
 最低単位を1000円からにしたのは、毎月1000円で積み立てをして欲しいということではない。1000円を30年間積み立てても、積み立て資金は元本部分で36万円にしかならない。たとえば、積み立ての目的が老後の生活資金であれば、数十万円の成果では不十分だ。まずは始めるきっかけとして、1000円からできるという手軽さを感じていただきたいが、むしろ、1000円単位にしたことで複数の銘柄を組み合わせて投資ができる楽しみが増えた、さらに銘柄分散の投資効果が図れるという利便性の向上を感じていただきたい。
 
 また、ファンド積立については、お預り残高が10万円以上で取扱いファンドの購入時手数料を全て無料にした。当社には3000万円以上の預かり資産でファンド購入手数料を無料にする手数料優遇プログラムがある関係で、富裕層向けの証券会社と誤解を受けている部分もあるようだが、今回のサービス改定によって、より身近な証券会社として多くの方々に利用していただきたいと思う。
 
 さらに、毎月1回の積み立てに加えて、「いつでも積立」という機能を加えた。毎日ファンドを購入するとか、毎週水曜日ごとに積み立てるというやり方、5日・15日・25日など5のつく日に積み立てるなど、自由な積立計画もできるようになった。このように、手軽に自由に積立投資を始めやすくした。積み立て計画を自由に設計できるだけに、続けやすくもなったと思う。
 
 ――サービス刷新の効果は?
 
 まだ、改訂から1カ月も経過していないが、たとえば、投信の1日の約定件数の5%以上を「いつでも積立」が占めるようになってきた。また、「いつでも積立」利用者の30%以上が、これまでは積立投資の経験がない方であるなど、新機能の追加によって新たな需要を喚起するきっかけになっていると感じている。
 
 ――今後の展望は?
 
 より多くの方々に中長期の資産形成の手段としてファンド積立をご利用いただけるよう積立投資の利用促進に努めたい。また、積み立てを始めた方々に、より長く積立投資を続けていただくための工夫をしていきたい。積立投資を長く続けている方のパフォーマンスは、一括投資で購入しタイミングを測ってファンドを売り買いしている方よりも相対的に良い結果になっている。
 
 また、積み立て投資は、若い頃からスタートすることによって、より無理なく、まとまった資産がつくれるだけに、若い方々へのアピールを強めていきたい。これまでも、LINEを使った投資信託の基準価額等の情報提供、また、話しかけるだけで投資信託の基準価額の情報をアナウンスしてくれるAmazon Alexaスキルの提供などを行っている。デジタルネイティブといわれている世代が好んで使うデバイス等に、使い勝手の良いツール等を積極的に提供し、若い世代の資産形成をサポートしていきたいと思っている。
 
 投信を購入するプラットフォームを提供することに加え、グローバルで培ってきた資産運用に関する知見やノウハウを提供することによって、貯蓄から資産形成への流れを促す役割の一端を担っていきたい。

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