『蟲師』『20世紀少年』『はやぶさ』などをプロデュースしたアグンが破産

記事まとめ

  • 映画・テレビドラマなどの映像作品の企画、制作、配給などを手掛けていたアグンが破産
  • 『蟲師』『20世紀少年』『はやぶさ/HAYABUSA』などをプロデュースした実績がある
  • 近年はヒット作に恵まれずネットテレビ番組の企画制作などにも事業分野を広げていた

「蟲師」「20世紀少年」「はやぶさ/HAYABUSA」など話題作のプロデュース実績、アグン(株)が破産

 アグン(株)(TSR企業コード:296135674、法人番号: 5010001089770、中央区八丁堀3−1−10、設立平成16年9月、井上潔社長)は6月7日、東京地裁から破産開始決定を受けた。破産管財人には若林眞弁護士(若林・渡邊法律事務所、千代田区神田錦町3−12−10、電話03−5282−7121)が選任された。
 負債総額は約6500万円。

 映画・テレビドラマなどの映像作品の企画、制作、配給などを手掛けていた。制作業務だけでなく、作品の企画段階から参加するプロデュース業務を担う点を特徴としていた。代表の井上潔氏をはじめプロデューサーを複数抱え、平成14年には米国アカデミー最優秀脚本賞を受賞した「ロスト・イン・トランスレーション」(ソフィア・コッポラ監督)の日本側ラインプロデューサーを務めた実績もあった。
 このほか、過去にプロデューサーとして関わった作品実績としては「蟲師(むしし)」(平成19年公開、大友克洋監督、アソシエイトプロデューサーとして参加)、「20世紀少年 第1章、第2章」(平成20年、21年公開、堤幸彦監督、ラインプロデューサーとして参加)、「はやぶさ/HAYABUSA」(平成23年公開、堤幸彦監督、プロデューサー)などの話題作があり、平成23年7月期は売上高約4億円をあげていた。
 しかし、企画から制作、配給まで数年にわたるケースも多いなかで外注費、人件費などの先行投資が負担となり、業績は安定せず27年7月期は売上高約300万円にとどまっていた。近年はヒット作に恵まれず、スマートフォンやネットテレビ番組の企画制作などにも事業分野を広げていたが、業況改善には至らず29年4月には事業を停止した。

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