ノーベル賞受賞、ニュートリノ研究施設の製作機械製造に携わる(有)江東眞空技研が破産開始決定

 (有)江東眞空技研(TSR企業コード:293422010、法人番号:5011802002698、葛飾区奥戸4−20−9、設立昭和29年8月、資本金300万円、鎗田誠一社長、従業員3名)は5月31日、東京地裁より破産開始決定を受けた。破産管財人には渡邉武彦弁護士(蒲野綜合法律事務所、千代田区内幸町1−1−7、電話03−3539−1371)が選任された。
 負債総額は債権者27名に対し4257万円。

 真空蒸着装置、真空スパッタ装置、真空排気装置など、真空機械装置の製造業者で、大学や研究機関から受注を請け負っていた。ノーベル物理学賞を受賞したニュートリノ(中性の素粒子)を観測するための研究施設「カミオカンデ」(岐阜県)に使用される真空部品の製作機械製造に携わり、ノーベル賞研究を陰で支えていた。
 ピーク時の平成20年7月期の売上高は1億1559万円を計上。しかし、22年頃にカミオカンデの真空部品の切り替えが行われたうえ製作担当者の変更などもあり、受注は大幅に減少し、26年7月期は売上高が約6500万円に落ち込んだ。
 この間、独自の受注開拓を行っていたが、受注先の生産拠点の海外移転などがあり、受注は伸びず、26年8月に製作活動を停止。債権者から工場の競売申立が行われ残務整理に入り、27年6月には事業を完全に停止していた。

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