東日本大震災関連、人気商品「凍天」が有名な(株)木乃幡が破産申請へ

"凍天"の木乃幡が破産申請へ

 (株)木乃幡(TSR企業コード:160083672、法人番号:8380001016248、南相馬市原町区鶴谷字北迎48、設立1984(昭和59)年12月、資本金1000万円、木幡喜久雄社長、従業員40名)は4月20日、仙台地裁への破産申請を松尾政治弁護士ほか(相馬ひまわり基金法律事務所、同市中村字桜ヶ丘56−1、電話0244−37−2560)に一任した。
 負債総額は約7億7400万円(2018年6月期決算時点)。

 当地区で保存食として古くから食べられていた凍餅の製造販売を目的に1980年に創業。この凍餅をドーナツ生地で包んで揚げた「凍天(しみてん)」は当社の1番の人気商品で、2005年には大手通販サイトが運営するグルメ大賞スイーツ部門で第1位を獲得した。また、さつま芋を使用した「さつま大福」や、餅とチーズをコラボレーションした「もちもちーず」などの新商品を開発し、2006年6月期の売上高は約3億8700万円を計上した。しかし、東日本大震災による原発事故の影響から避難を余儀なくされ、一時的に休業状態に陥った。
 その後、取引先の支援を得て事業を再開し、2014年1月に宮城県名取市の工業団地に工場を新設し、売上の拡大を図ったが、業績は思うように伸びず、2018年6月期の売上高は約3億5000万円にとどまった。工場への設備負担から資金繰りも窮屈な状況が続き、2019年1月には売上の約30%を占める福島店の閉鎖を余儀なくされた。クラウドファンディングによる出資を募り、新店舗のオープンを模索したが、予定金額には到達せず資金調達を断念。資金繰りも限界に達し、今回の措置となった。

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