「医療フィンテック」関連サービスを展開する(株)エーエヌディー(福岡)が民事再生法申請

 (株)エーエヌディー(TSR企業コード:872468755、法人番号:9290001062531、福岡市中央区舞鶴2−7−3、設立2013(平成25)年4月、資本金3000万円、久保田洋充社長)は7月10日、福岡地裁に民事再生法の適用を申請し同日、監督命令を受けた。申請代理人は信國篤慶弁護士ほか1名(森・濱田松本法律事務所福岡オフィス、同市中央区天神1−6−8、電話092−739−8140)。
 負債総額は約40億円。

 久保田社長が、医療機関のSPD(院内物流管理システム)の開発業務での経験を生かして設立。医療とファナンスが融合した「医療フィンテック」という新たなビジネスモデルのもと、「購買代行サービス」「医療材料マネジメントサービスSmile20」「診療報酬債権ファクタリングChallenge20」など、一般的なSPDサービス(物品物流管理)に独自の金融サービスを付加し、金融機関と連携して医療機関のキャッシュフロー改善支援を主力事業として展開。これらサービスが医療機関や医療機器・医療薬品卸会社などから支持を得て、設立3期目となる2016年3月期の売上高は約44億円を計上するなど、急成長を遂げていた。また、資金面でも将来性を評価されベンチャーキャピタルからの出資を得ていたほか、金融機関に私募債を発行するなど、注目を集めていた。
 2017年3月期の売上高は前期比2倍に拡大したが、事業の急激な拡大で経費が増大し、営業赤字が前期比の3倍となるなど、厳しい業績に陥っていた。
 以降は経費削減を実施するなど体質改善に取り組んだが、赤字解消には至らず、大口取引先の医療機関における滞留債権の発生し、資金繰りが悪化。自力再建を断念し、今回の措置となった。
 今後、スポンサーを選定し、再生計画外での事業譲渡を予定している。

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