破産を申し立てられていたGIL社が破産開始決定

 債権者から破産を申し立てられていた(株)グリーンインフラレンディング(TSR企業コード:018611222、法人番号:6010401126230、港区新橋6−2−1、設立2016(平成28)年7月21日、資本金1億2000万円、中久保正己社長、以下GIL社)は4月9日、東京地裁から破産開始決定を受けたと発表した。3月8日、債権者のmaneoマーケット(株)(TSR企業コード:297202863、法人番号:5010401091384、千代田区)から東京地裁に破産を申し立てられ3月10日、保全管理命令を受けていた。
 負債総額は現在調査中だが、延滞中のファンドは22案件、金額126億7985億2760円。

 ソーシャルレンディングのmaneoマーケットのプラットフォームを使い、再生可能エネルギー向け「グリーンインフラレンディング」を展開。一般債権者から10%を超える利回りのローンファンドを募集し、GIL社の公表によると貸付件数2204件、貸付金額200億8026万円まで拡大していた。
 しかし2018年6月、maneoマーケットはGIL社の融資先である最終資金需要者が投資家への説明と異なる使途に一部資金が使用された疑いがあるとして、ファンドの新規募集を停止した。以降、ファンドの延滞が続いていた。

 maneoマーケットによると、「GIL社は2018年7月、返済を受けた投資家の分配・償還原資を、銀行預金口座に保管することなく、親会社の(株)JCサービス(TSR企業コード:575128062、法人番号:9120001103863、大阪市西区)に不正に送金した。しかし、GIL社はmaneoマーケットの情報開示の要請に応じる理由がないとしたほか、投資家への分配:償還もGIL社が決定するとして応じていない」という。
 maneoマーケットは、「1年以上続く新型コロナウイルスの影響を加味したとしても、GIL社が公開している返済予定の真偽確認がとれないうえ、長期化している延滞案件に係る当社の調査においても、好転は期待できないと推察されることから法的手続きを進めることを判断した」とし、債権者のmaneoマーケットがGIL社に対し法的手続きにより、延滞案件の早期解消を目指すとしていた。GIL社は、maneoマーケットの債権者破産に対し、全面的に争い4月8日の第2回審尋期日で再反論を行う予定だった。

 しかし3月12日、GIL社は一部投資家による債権者破産を申し立てられた。対抗手段として民事再生の申請を検討したが、投資家情報をmaneoマーケットが保有し、情報をGIL社が入手できる見込みがなく、民事再生法の申請に必要な資料を準備できず、同申請を断念したという。

 なお、GILの親会社のJCサービスは3月24日、東京地裁に民事再生法の適用を申請し3月31日、保全処分及び包括的禁止命令を受けた。GIL社は、今後JCサービスの民事再生が開始決定となり、再生手続きが円滑に進められれば、投資家の利益が確保できるとし4月6日、GIL社の破産手続きが開始されることについて争わない旨を上申していた。

関連記事(外部サイト)

×