山田孝之、声の仕事は「勉強になるし面白い」大好きなバットマン役で鷹の爪団に入団

山田孝之、声の仕事は「勉強になるし面白い」大好きなバットマン役で鷹の爪団に入団

山田孝之、『DCスーパーヒーローズ vs 鷹の爪団』インタビュー クランクイン!

 アメコミの2大巨頭の一つであるDCコミックスのヒーローたちと、日本の低予算Flashアニメ『秘密結社 鷹の爪』がコラボするというニュースは各方面で大きな話題を呼んだ。そんな奇跡のアニメ映画『DCスーパーヒーローズ vs 鷹の爪団』がいよいよベールを脱ぐ。本作でバットマンの声を担当した山田孝之が、そのハチャメチャな作品の魅力を語った。

 世界に誇るDCエンターテインメントと、鷹の爪団がコラボするだけでも驚きのなか、本作は映画公開前に一般のファンに向けてシナリオが公開になるなど、話題性には事欠かない。そんな作品への参加に山田は「普通にうれしかったし、バットマン役へのオファーというのも自分のなかではすんなり入ってきました。僕もこれまでパロディ作品には携わってきたので、鷹の爪団のなかで、大真面目にバットマンをやることで笑いに繋がるという狙いは理解できました」と満足そうな表情を浮かべる。

 山田の言葉通り、劇中では、どのキャラクターも、壮大なる“おふざけ”を大真面目に演じることにより、シニカルさと脱力感が混ざった独特の笑いを作り出している。なかでも山田演じるバットマンのキャラクターは秀逸だ。「僕はもともとバットマンというキャラクターが大好きなんです。本家でもいじられていますが、一生懸命人助けをしているのに、大富豪の道楽と揶揄されてしまい悩んでしまうところとか、ヒーローなんだけれどヒーローっぽくない人間臭さとかたまらないんですよね。この作品でもウジウジ悩んでいるところと、すごく格好いいところの対比を意識して演じました」。

 山田はこれまでも何度か声の仕事に携わっているが「日本人って、アニメや海外映画の吹き替えのように抑揚のある声に慣れていますよね。以前、海外の実写映画の吹き替えをやったことがあるのですが、あまり作りすぎた声で演じるのが嫌だったので、普通の芝居をするようにやったんです。そうしたらすごく棒読みに聞こえちゃうんですよね。それからはアニメとかゲームの声を担当するときは、ある程度誇張した声の出し方を意識するようになりました」と難しさを述べる。

 それでも「声の仕事って絵に合わせて行うものもあれば、本作のようにプレスコ(声を先に入れてからそれに映像を合わせる手法)もある。ナレーションも淡々とやるものもあれば、感情を込めて行うこともある。いろいろな表現方法があるので、勉強になるし面白いです」と魅力を語った。

 また鷹の爪団の魅力について「いまの時代こそ求められるものなんじゃないですかね」と分析する。その理由を「いまってSNSやインターネット上で、あたかも世間一般の声みたいにバッシングする人っていますよね。それによって製作側が自主規制してしまう。またそれをつまらないって叩くような負の連鎖が起きているじゃないですか。そんな状況を皮肉ったり、突っ込んだりするスタンスにはとても共感を覚えます」と語る。

 ある意味で規格外のスケールを持った『DCスーパーヒーローズ vs 鷹の爪団』。最後に山田がつぶやいた「この作品を受け入れたDCエンターテインメントの寛大さが、この映画の魅力かな」という言葉が強く印象に残っている。(取材・文・写真:磯部正和)

 映画『DCスーパーヒーローズ vs 鷹の爪団』は10月21日より全国公開。

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