藤木直人、声優初挑戦で見せた“父の顔” ピクサー新作と家族への思い

藤木直人、声優初挑戦で見せた“父の顔” ピクサー新作と家族への思い

『リメンバー・ミー』藤木直人インタビュー クランクイン!

 カラフルな“死者の国”を舞台に家族のつながりを描いた、ディズニー/ピクサーの最新作『リメンバー・ミー』。先日発表された第90回アカデミー賞では、長編アニメーション賞と主題歌賞の2部門を受賞し、大きな話題を呼んでいる。そんな本作で、主人公・ミゲルの冒険の相棒となる、ガイコツのヘクター役の日本版声優を藤木直人が担当。収録時の裏話や自身の家族への思いを聞いた。

 本作は、ミュージシャンを夢見るも、厳格な“家族の掟”によって音楽を聴くことすら禁じられた少年・ミゲルが、死者の国に迷い込み、そこで出会った陽気で孤独なガイコツ・ヘクターとともに繰り広げる冒険を描いたファンタジー・アドベンチャー。

 アフレコ前に本作を、字幕がないバージョンで視聴したという藤木は「字幕がついていない状態で観たので、台本と照らし合わせながら観たのですが、それでも、素晴らしいお話だなと思いました。ディズニー/ピクサーの作品を好きなお子さんは多いと思いますが、(この作品は)小さなお子さん以上に大人も楽しめる作品だと思いました」と熱を込めて語る。「観ている人の年齢によって、どのキャラクターに感情移入するかが変わってくるんだろうと思います。小さい子はミゲルくんの冒険物語として見るんでしょうが、子供がいる方や年配の方は違うキャラクターの感情もわかる。色んな世代の人が楽しめる、感動できる作品だなと思いました」。

 また、ディズニー/ピクサー作品での声優初挑戦となった藤木は、「すでにできている絵の口の動きに合わせてセリフを言うのがすごく難しくて、時間もかかった」と本音を吐露。収録を「言われるがまま、無我夢中でやっていました(笑)。ヘクターは、陽気で胡散臭い、なんだかよくわからない人物として登場する、自分にはない要素を備えたキャラクターなので、それを作るのは難しかったですね」と振り返った。

 さらに、藤木は「声を作らないでくれと言われた」ことも明かす。「僕は声優ではないので、特別なことができるわけでもない。ヘクターを演じるに当たって、アプローチ方法は役者のときと同じです。その気持ちになってお芝居をするというだけ。ただ、映像では、顔の表情や動作で伝わることもありますが、声だけで表現するというのは難しいことでした。いつもよりも少しオーバーに、大きくというのは心掛けましたね」。

 8日に行われたジャパンプレミアでは、自身の子どもの写真を飾りながら収録を行ったことを明かした藤木。改めて、その時の心境を聞くと、「歌も含めて、この作品の収録には10日間ぐらいかかりました。一行ずつ収録して、それが口の動きに合うのか、(映像と合わせ)当てる。そして、今のはちょうどいいのかどうかを判断する。短ければまた収録して…。そういう作業をずっと続けていたので、途中で気持ちが切れそうになる時もあったんです。でも、(写真を見て)子どもたちが楽しみにしてくれていると思いながら、一生懸命頑張りました」と照れたように笑う。

 まだ子どもたちは本作を観ていないというが、「(どういう風に観てほしいと)強制するつもりは全然ないんです。感想を知りたい。子どもって、こっちが思っているよりも色んなことがわかっている時もあるし、まだまだ子どもだなって思う時もある。だから、このちょっと難しい要素も入っている話で、どういう風に受け取ってくれるのかなっていうのは楽しみです」と父親の顔を見せた。(取材・文・写真:嶋田真己)

 映画『リメンバー・ミー』は3月16日より全国公開。

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