ファンと迎えた大切な「初めての日」- 斉藤壮馬デビューシングル「フィッシュストーリー」リリースイベントをレポート

ファンと迎えた大切な「初めての日」- 斉藤壮馬デビューシングル「フィッシュストーリー」リリースイベントをレポート

画像提供:マイナビニュース

声優・斉藤壮馬のデビューシングル「フィッシュストーリー」のリリースイベントが6月7日、東京・池袋サンシャインシティ噴水広場で行われた。楽曲に対するこだわりがうかがえるトークと、伸びやかな歌声が披露された記念すべきイベントをレポートする。

数々のアニメの主演を務め、多くのキャラクターソングを歌ってきた斉藤だが、"斉藤壮馬"としてCDをリリースするのは今回が初めて。噴水広場を360度囲む吹き抜けは、1階から4階まで、斉藤のアーティストデビューを祝う多くのファンで隙間なく埋められていた。

高々と上がる噴水と共に斉藤が現れると、ファンの大きな歓声が彼を出迎える。斉藤も、ぐるりと四方を囲む大勢のファンを見て「すごいですね…」と感嘆のため息。MCの構成作家、浅野佑二から「今、どんな気分?」と聞かれると、斉藤は「不思議な気持ちですね。ファンの方々と一緒にこうしてデビュー当日を迎えられて、うれしいです。」と感謝を述べた。

デビューを果たしたこの日、学生時代や、同業者の友人からリリースしたCDの感想をもらったという斉藤。声優の石川界人からもメッセージがあったそうで、「10時ころに、僕はカップリングの『影踏み』が好きってメッセージが来ました」と斉藤が話すと、浅野は「優秀なファンですね」とコメントしていた。

斉藤壮馬として歌う時と、キャラクターソングを歌う時の違いは? と聞かれると、斉藤は「キャラクターソングはキャラクターが歌えているかどうかが大事でした。けれど、自分の名義の場合は寄りかかるべきキャラクターがいないので、変にカッコつけたりせず素直に歌う、という指示をいただき、難しいなと感じました。ある意味丸裸で歌っているようなもの。今の自分の中の、ド直球なものが出せたと思います」と語った。

さらに、シングルに収録された曲を一つずつトークで振り返る。表題曲の「フィッシュストーリー」は、『ダイヤのA』、『けものフレンズ』などの主題歌を手がけたことで知られる大石昌良が作詞作曲を担当している。斉藤は大石のかねてからのファンで、制作前に、曲のイメージを伝える参考曲として大石の曲を持って行ったところ、大石本人への制作オファーが決まったそうだ。

楽曲に対し斉藤は、「リズムがあって、ポップで、ストリングスが入っていて、ギターのカッティングがリズムを刻んでいる。そして歌詞は色んな解釈ができる曲」というオーダーを行なったそうだが、完成された曲を聞いた時は「ポップかつファニーという、一番好きな大石さんの要素がすべて詰まっていたので、ごちそうさまです! って思いました」とのこと。また、レコーディングのディレクションも大石が担当したそうで、「お会いした大石さんは気さくないいお兄ちゃんで、本当に楽しかったです」と、当日の様子を振り返った。

タイトルの「フィッシュストーリー」も、レコーディングの際に大石と相談して決めたという。釣り人が、釣った魚のことを大きめに表現しがちなことから"ほら話"という意味があり、斉藤曰く「少年がこんな世界に行って見たいと夢見心地に熱く語っているイメージ」。「楽しさの中に毒があり、それをポップに表現する曲になったと思います」と楽曲の魅力を語った。

カップリングの「影踏み」は、疾走感のある曲に、内省的な歌詞を載せようと制作され、「世界の果てまで逃げたけど自分からは逃げられなかった。自分の影と鬼ごっこしているという中二病の世界観の曲です」と斉藤はコメント。MCの浅野から「そういうの、お好きですよね?」と聞かれると、「大好物ですよ! ていうか(中二病といえば)僕ですよ!」と、興奮気味に答えた。

「スタンドアローン」は、「インターネットに接続されていないパソコン」を表すタイトル通り、携帯電話をオフにし外の世界を遮断して、部屋で一人お酒を飲んでいる情景を歌った曲。斉藤曰く、「1曲目と2曲目が結構がっつりした曲だったので、ゆったり聞けるようジャジーなアレンジの曲にしてもらいました」そうだ。「3曲それぞれ個性があり、1枚の中で色々な顔をお見せできればいいなと思っていました」と、デビュー作に自信をのぞかせた。

「フィッシュストーリー」はMVもこだわって制作したそうで、斉藤からの「日常と非日常を描きたい」というオーダーに監督がバッチリ応えたものになっているという。また、全体で4分22秒の楽曲となっており、斉藤の誕生日4月22日と偶然の一致をしていることに驚いたと語った。

トークパートが終わった後は、いよいよ「フィッシュストーリー」をファンの前で初披露。軽快な曲に乗りながら、ステージを囲むファン一人ひとりを見るようにくるくると回り、手を振る。斉藤の楽しげで伸びやかな歌声が広場いっぱいに響き、ファンはサイリウムと手拍子で応援していた。

歌い終わった斉藤は、やりきった清々しい表情で「どこを見ても僕の歌をもっと聞きたいと思ってくださるファンの方々がいて、すごく幸せなことだなと思いました。ありがとうございます」と、感慨深げに感謝を述べる。

斉藤は、個人名義で曲を出すことは「僕にとって大きな決断であり、大きな一歩でした」とし、「歳を重ねると、どんどん"初めて"を経験する機会も少なくなっていくのかなと思っていましたが、役者という仕事に出会えて、幸いにも毎日新鮮な発見があって、"初めて"を感じながら日々を過ごしています。そんな"初めて"の一つをこうしてファンのみなさんと共有できたことがすごく嬉しいです。これからも、一緒に旅を続けて行きましょう」とファンへ挨拶。四方を囲むファンへ深々とお辞儀をしてステージを去っていった。

セカンドシングルのリリースも決定している斉藤壮馬。次回作のリリースが早くも楽しみになったデビューイベントであった。
(高橋めねぎ)

関連記事(外部サイト)