『仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL』大ヒットを後押し、キャスト陣のノリノリ舞台あいさつにファン熱狂

『仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL』大ヒットを後押し、キャスト陣のノリノリ舞台あいさつにファン熱狂

画像提供:マイナビニュース

毎年冬の恒例となった「新旧ライダー豪華共演」映画、『仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL ビルド&エグゼイド withレジェンドライダー』が、12月9日より公開され、週末興行ランキング1位を記録するなど大ヒットとなっている。

映画としての魅力はもちろんだが、公開にあたり舞台あいさつに奔走したキャスト陣の努力もヒットの原動力になっているのは間違いない。本稿では、東京・ユナイテッドシネマ豊洲で行われた9日の回をレポート。同回には、本作の監督を務めた上堀内佳寿也氏をはじめ、『ビルド』『エグゼイド』の主要キャスト陣やゲスト悪役の大槻ケンヂ、そしてレジェンドライダーチームから西銘駿、土屋シオン、柳喬之らがステージに登場し、かけつけた大勢のライダーファンに感謝の気持ちを表した。

映画は、2016〜2017年に放送された『エグゼイド』と、2017年9月の開始以来、現在好評放送中の『ビルド』がコラボレーションすることに加えて、『ゴースト』(2015年)『鎧武』(2013年)『フォーゼ』(2011年)『オーズ/000』(2010年)から歴代のレジェンドライダーまでもが応援に駆けつけるという、超豪華なヒーロークロスオーバー映画となっている。

「スカイウォール」という巨大な壁によって日本の政府機能が3つに分断されている『仮面ライダービルド』の世界観をそのまま生かし、スカイウォールが存在しない『エグゼイド』およびレジェンドライダーの世界を並行世界(パラレルワールド)と位置づけてストーリーが練られた。

決して行き来することのできない2つの世界をつなげようと画策する狂気の科学者・最上魁星(もがみ・かいせい)の野望を阻止するべく、ビルド、エグゼイド、そしてゴースト、鎧武、フォーゼ、オーズが命をかけて戦うアクションシーンが最大のクライマックスとなる。巧に作りこまれたストーリーは、映画単品を観ても十分に楽しめるが、『ビルド』のテレビシリーズ(特に、12月10日放送の第14話「偽りの仮面ライダー」前後)や、2017年夏公開の『劇場版 仮面ライダーエグゼイド トゥルー・エンディング』を事前に観ておくと、キャラクターそれぞれの行動理由や因縁などがよりはっきり解り、いっそう面白くなること間違いなしである。

さらには、『ゴースト』『鎧武』『フォーゼ』『オーズ』の「復活」についても、テレビシリーズや後日談となる映画での出来事を重視し、それぞれのライダーの活躍を応援していたファンなら思わず涙してしまうほどの心憎い演出が施された。このあたり、それぞれの作品で助監督を務めていた上堀内監督の作品およびキャラクターへの強いこだわりと深い思い入れがうかがえるというものだ。

上映終了後に行われた舞台あいさつでは、映画の興奮冷めやらぬ観客の熱い拍手に包まれて上堀内監督とキャスト陣が登壇した。主演の犬飼貴丈をはじめ、多くの俳優たちが決めのひと言を客席に投げかけ、コール&レスポンスを行って大盛り上がりを見せた。

仮面ライダービルド/桐生戦兎を演じる犬飼貴丈は「夜は焼肉っしょー、ヒャーーーッホウウ! 佐藤太郎です」と、戦兎が記憶を失くす以前の姿かもしれない佐藤太郎のハイテンションなセリフとポーズであいさつ。『ビルド』を主役にした映画としては初めてということで「自分自身、映画初主演なので思い入れが強いです。リアルにみなさんの前に出て、映画に出たんだなあという実感が湧いた。いつものうれしい……よりもうれしい! 最高だぁーー!!」と、あふれ出る感情を抑えきれない様子。「来年に向けてやってみたい目標は?」という質問に対しては、「最近は料理に凝っているのですが、レパートリーを増やしていきたい」と、意外な一面を披露し、さらには「余った食材を冷蔵庫の中で腐らせたりしないように、計画的に食材を使っていきたい!」と、真剣に料理好きであることを強調した。

仮面ライダークローズ/万丈龍我を演じた赤楚衛二は、「この映画は、負ける気がしねえ!」と、クローズの決めゼリフで客席を沸かせた。「今後、やってみたいことは?」の問いについては、「テレビ本編で2階から飛び降りたり、車の上で横転をしたりアクションシーンを頑張っていますので、来年もどんどん身体を張って、5階から飛び降りができるようにしたい」と、ハードなボディアクションを今後もやっていきたいことを熱っぽく語った。

フルボトルを浄化することのできる不思議な能力を持ち、ネットアイドル「みーたん」として怪人「スマッシュ」出没情報を入手するヒロイン・石動美空を演じる高田夏帆は、「みんなのアイドル、みーたんだよ!」とアイドル風に明るくあいさつ。来年に向けてやっておきたいこととしては「私、すぐ筋肉痛になっちゃうんです。来年に向けてストレッチをして、身体を柔らかくしたい」と、まずは強靭な体力作りを頑張りたいと明るい笑顔で宣言した。

仮面ライダーエグゼイド/宝生永夢を演じる飯島寛騎は、8月のテレビ放送終了からおよそ4か月ぶりにファンの前に姿を見せられたことに喜びを表しつつ、「エグゼイドチームとしては最後の映画になります。まだVシネマ『エグゼイドトリロジー/アナザーエンディング』でエグゼイドの物語は続いてはいきますが、まずはここがひとつの節目ということで、みなさん僕たちの姿を見届けてほしいですし、多くの方々に広めてください!」と、『エグゼイド』メインキャストすべてが活躍する映画として、本作を大勢の人々に観てもらいたいと熱望していた。

仮面ライダースナイプ/松本享恭は、『エグゼイド』が終わって次にやりたいこととして「無趣味なので、何か趣味を持ちたい」と話したが、すかさず岩永から「まずは、1人で目薬をさせるようになりたい、じゃないの?」と意外な秘密を軽めに暴露され、恥ずかしそうな表情を見せた。

映画のレジェンドゲストとして登場する『仮面ライダーフォーゼ』で、仮面ライダー部OBで現在はフリージャーナリストとなって活躍中という設定のJK(神宮海蔵)役を演じた土屋シオンは、「仮面ライダー部7人の気持ちを背負ってここに立たせてもらっている」と、しみじみ語った後「(ライダー部の)みんなには、こんなに愛されてるよ!と伝えたい」と、ファンからの熱き声援を噛みしめつつ、ほかの『フォーゼ』共演者にこの喜びを報告したいと語った。

『ゴースト』からのゲストは、まず大天空寺の元・住職代理の御成役・柳喬之。Vシネマ『仮面ライダースペクター』から引き続き、坊主頭からダイナミックなアフロヘアにイメチェンを施して登場した柳は「まさか『ゴースト』が終わってから1年経って、またお呼びがかかるとは……」と、あらためて「仮面ライダー」映画に出演することが叶ったことについて、素直な喜びを語っていた。

そして、ひときわ大きな歓声に包まれてステージにやってきたレジェンドライダーの仮面ライダーゴースト/天空寺タケル役・西銘駿は「久々にタケルの衣裳を着てステージに立ったので、緊張しています」と、タケル役でライダーファンの前に現れることができたのがうれしくて仕方ないといった様子。西銘は昨年(2016年)公開の『平成ジェネレーションズ』でエグゼイド/永夢と共闘した経験があるので「永夢先生とは、昨年の映画(平成ジェネレーションズ)で一度共闘していて、命を救ってもらったこともあります。こうして再会すると、1年前にあったいろいろな出来事を思い出します」と、1年前の出来事を懐かしむ場面も見られた。

今回のタケルは、髪が黒くイメージチェンジ。これについては「髪の色が変わったので、みなさん、タケルだってちゃんとわかりましたか? タケルのコスプレをした人だと思われないか心配でした」と恐る恐る客席に問いかけたが、大きな拍手と歓声を返され、安堵の表情を浮かべていた。

カイザー(カイザーリバース)/最上魁星を演じる大槻ケンヂは、永夢や龍我たちの前に姿を見せた際の、ファンキーな出で立ちでの登場となった。大槻は「僕は第1作『仮面ライダー』をリアルタイムで観ていた世代なので、あれから40数年後、こうしていわゆるラスボスを演じるなんて感無量です」と、1971年放送の『仮面ライダー』以来のライダーファンであることを明かした。また、最上魁星という役柄について「台本には、Lカイザー、Rカイザーとして書いていなかったので、カイザー、カイザーリバース、バイカイザーという名前は、後で児童向け雑誌(小学館:てれびくん/講談社:テレビマガジン)を読んで初めて知った」と、自身の正確な役名を雑誌で発表されるまでわからなかったことを明かしていた。

「仮面ライダー」シリーズに今後関わるなら、どんなことをしたい?という問いについては「機会があれば、こんどは音楽でライダーに関わっていきたい」と、ミュージシャンとしてのライダー音楽への参加を熱望。さらには「筋肉少女帯のニューアルバムの中に『エニグマ』という曲が収録されていますが、これはまさしく今回の映画の撮影中に決めたタイトルなんです。最初はカイザーにしようかと思ったのですが(笑)」と、本作での重要アイテムである、並行世界移動装置「エニグマ」にちなんで新曲のタイトルを決めたという逸話を披露してくれた。

多彩なキャストによる、アクション満載の超娯楽映画のメガホンを取った上堀内佳寿也監督は、「僕ら作品を作る側は、お客さんに『これでどうだ!』という思いを込めながら作っています。そんな作品がこうやって無事初日を迎えられたこと、本当にうれしく思っています。みなさんの声援が僕たちの力になりますので、どうぞよろしくお願いします!」と、苦労して作った作品の出来栄えに確かな自信を与えてくれた、観客の人々に深い感謝を述べ、映画の大ヒットを祈っていた。
(秋田英夫)

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