最終回を迎えた『ウルトラマンジード』クライマックスの熱は劇場版へ

最終回を迎えた『ウルトラマンジード』クライマックスの熱は劇場版へ

画像提供:マイナビニュース

テレビ東京系全国ネットで放送された特撮ドラマ『ウルトラマンジード』が12月23日の放送で最終回を迎えた。同作品はBlu-ray BOXとしても商品化されており、まずは第1話〜12話を収録した「BOX1」が現在発売中。残る第13〜25(最終)話収録の「BOX2」は2018年2月23日に発売で、リクたちの勇姿を再び見ることができる。さる11月30日には、Blu-ray BOX発売記念として、東京・新宿ピカデリーにてスペシャルな「上映&トーク」イベントが開催された。

この日、上映されたのは、『ジード』の物語の始まりを描いた第1〜4話(坂本浩一監督作品)に、テレビ未放送のシーンを追加して再編集が施された『ウルトラマンジード ディレクターズカット版』。そして、『ジード』劇中で朝倉リクや愛崎モアが子どものころから大ファンだという特撮テレビ番組『爆裂戦記ドンシャイン』の特別映像(3分)。これらはBlu-ray BOX1の映像特典として収録されているもので、映画館の大スクリーンに映し出されるのは、もちろん今回が初めてのこと。

イベントではさらに、ジードに変身する朝倉リクを演じる濱田龍臣、凶悪宇宙人と互角以上に戦える超絶的な剣技の持ち主・鳥羽ライハ役の山本千尋、そして『ジード』のメイン監督として主要エピソードの演出を務めたほか、2018年に公開される新作映画『劇場版ウルトラマンジード つなぐぜ!願い!』も手がける坂本浩一監督がステージに登壇し、和気あいあいとしたトークショーが行われた。

最初に上映されたのは、『ウルトラマンジード』第1話の劇中でアナログ地上波テレビのブラウン管に映るテレビ番組として作られた『爆裂戦記ドンシャイン』のオリジナル映像(3分)。劇中では朝倉リクが子どものころから大ファンという設定があり、太陽の光をイメージしたかのような両手を大きく顔の前で広げる決めポーズがとても印象に残る演出が施されている。また、ドンシャインはリクが「ヒーローになりたい」と憧れるきっかけを作る存在であるため、セリフのいたるところに後のウルトラマンジードを思わせる要素をうかがうことができる。3分と短い映像であるが、ドンシャインと悪人たちとのアクションシーンはスピーディかつパノラミックで、実に見応え十分である。『ジード』本編では電波状態があまりよくないアナログテレビでの視聴ということで、意図的に画面がやや見にくい状態になっていたが、ここで初めて鮮明な画像でのドンシャインの活躍が見られることになった。

続いて上映されたのが、『ウルトラマンジード ディレクターズカット版』。テレビシリーズ第1〜4話は、怪獣の襲撃に遭遇した朝倉リクが、人工知能レムの導きでジードライザー、ウルトラカプセルを手に入れ、ウルトラマンジードに変身して戦う決意をする導入部分から、両親のかたきを討つため訓練を積むストイックな美少女ライハ、ウルトラマンゼロと合体した気弱なサラリーマン・レイト、リクの幼なじみで異星人犯罪者を取り締まる秘密組織AIBのメンバー・モアなど、本作の主要人物たちの活躍が描かれていく。

今回はディレクターズカット版ということで、リクが出会った少年との『ドンシャイン』マスコットをめぐるやりとりや、AIBの先輩であるシャドー星人ゼナとモアとのコミカルなアクションなど、テレビでは放送時間の関係でやむなく短縮せざるを得なかった場面が復活し、各キャラクターの個性や親しみやすさがいっそう引き立つ内容となっている。

短編エピソードをつないで1本の映画のような見応えのある長編作品に仕上げる、というのは1967年に公開された『長編怪獣映画 ウルトラマン』(監督:円谷一)や、1979年公開の『実相寺昭雄監督作品 ウルトラマン』など、過去の「ウルトラマン映画」を彷彿とさせる心憎い趣向。来たる2018年に公開される『劇場版ウルトラマンジード つなぐぜ!願い!!』に先がけて、劇場の大スクリーンでウルトラマンジードの活躍が堪能できたイベントだった。

舞台あいさつには、朝倉リク役の濱田龍臣と鳥羽ライハ役の山本千尋が登場。そしてこの場で、劇場版の最新・最速情報が発表された。

『劇場版ウルトラマンジード つなぐぜ!願い!!』は沖縄が舞台となり、ゲストに女優の本仮屋ユイカが出演することが明かされた。本仮屋演じる比嘉アイルは、謎めいた正体を持つ女性ガイドという設定。本仮屋の印象を尋ねられた濱田は、「すごく天然な方で、いらっしゃるだけで場がなごむ」と笑顔で答え、山本は「女子力の高い方。私やモアに、日焼け止めパックをくださいました。普段からとても明るい」と、本仮屋の女子力を絶賛した。

さらに、昨年(2016年)地球を守って大活躍した『ウルトラマンオーブ』のクレナイ ガイ役、石黒英雄の出演も発表。かつて、エールを交換し合った先輩ウルトラマン俳優との共演について濱田は「すごく緊張したんですけれど、とても優しい方、かっこいい方なので、胸をお借りして頑張りました」と興奮気味に話した。山本は「リクはみんなから応援されるヒーローでしたが、石黒さん演じるガイさんは誰もが憧れるヒーロー。対照的にキラキラした2大ヒーローを間近で見られてうれしかった」と、タイプの異なるウルトラマン同士の共演が実現したことに喜びを見せた。

さらには、ガイとはさまざまな因縁を持つジャグラス ジャグラー役・青柳尊哉の出演が発表されたところ、ファンからひと際大きな歓声が響いた。「いやあクセが強いですね!」と青柳の強烈な存在感を称えた濱田は「青柳さんは、レイト役の小澤(雄太)さんと仲がよく、毎晩のように『今日はどこに行こうかレイト!』って、飲みに行ってたように思います。すごく面白い方でした」と、青柳が出演者チームの中でも特に年長の小澤とウマがあっていたことを明らかにした。

映画の主題歌を歌うのが『アナと雪の女王』日本語版主題歌「Let it Go〜ありのままで〜」で知られる歌手May J.に決まったことを受け、山本は「実は、リクと私が撮影中、ウルトラカプセルを持って『レリゴー、アイゴー〜♪』って歌いながら遊んでいたんです。だから、映画の主題歌がMay J.さんと聞いて、とてもうれしかった! 運命感じました(笑)」と、リクが変身するときの決めゼリフ「融合! アイゴー! ヒアウィーゴー!」を元に言葉遊びを楽しんでいたことを明かしつつ、May J.の主題歌起用に大喜びした。

続いて、でき上がったばかりという劇場版の予告映像が上映され、ウルトラマンジードが映画だけの最強形態「ウルティメイトファイナル」に変身するという情報も発表されると、リクが観客からの声援を受け、「つなぐぜ! 願い!! ジード!!」のかけ声で変身。すかさず、「ウルトラマンジード ウルティメイトファイナル」がステージにさっそうと登場した。

ウルトラマンジード、濱田、山本とのフォトセッションが終了した後には、なんとドンシャインが出現。続けてドンシャインを囲み、濱田、山本がドンシャインポーズで写真撮影に応じていた。

今回上映された『ウルトラマンジード ディレクターズカット版』および、劇場版の演出を務めた坂本浩一監督は、上映後のトークショー後半からの登場となった。坂本監督はディレクターズカット版について「テレビの放送では尺調と言って、放送時間に合わせて長さを調整するのですが、今回はそれをせず、もともと撮ったままの状態、最初の構想どおりの状態をお見せすることができました」と、本来監督が考えていたとおりの映像をお届けできるバージョンであることを喜んだ。

ディレクターズカット版ならではのシーンを尋ねられると、坂本監督は「やはりライハ好きの僕としましては、第2話でドンシャインのガチャガチャをめぐるリクと少年のくだりに、『そんなことしてる場合じゃないでしょ』ってライハがリクに剣をつきつけるところとかね。シーンの終わりにつくような細かいところを、テレビではカットしてしまうことが多かったので、そういうところを見てもらえてうれしい」と、キャラクターの個性が膨らむ"遊び"の場面がたくさん入っていると、ディレクターズカット版の見どころを客席にアピールした。

坂本監督といえば、ハードアクションとヒロインのセクシーな姿を愛する監督としてファンに絶大なる信頼を得ているが、以前から坂本作品の出演が多い山本から「クランクイン(撮影開始)初日、私がタンクトップ姿で剣舞の練習をしているというシーンだったんですが、それって3月の撮影だったんですよ。このとき、初めて坂本監督を恨みました!」と、まだ寒さの残る春先で薄着によるアクションシーンを撮影したときのことを話題に出され、坂本監督が苦笑する場面も見られた。

ヒーロー、ヒロインの2人についての感想を求められた坂本監督は、「濱田くんは好青年。かわいいんですよ。お芝居の経験も長いので、真剣に演技についての話もできますしね。それになんといってもウルトラマンが大好きで、僕とコアなウルトラマントークをしてくれるのもいい。ハードな撮影でも、いつも明るくニコニコしていて、自分にとってもいい息子ができたな、って感覚なんです!」と、濱田の作品にかける情熱と明るいパーソナリティを絶賛した。

そして「千尋ちゃんは以前から僕のジムで練習をしていたりして、頑張っている姿を見てきているので、僕としても彼女の魅力をもっともっと全国の人に伝えたい!という思いをもって参加していただいています。毎回、剣での練習シーンが多いのは、僕が好きだから……だけじゃなくて(笑)、千尋ちゃんとライハに共通しているストイックな姿、健気な姿を見せたいからなんです。彼女の中国武術の腕前は、普通の人では簡単にはマネなんてできない。ライハのキャラクターとして成立させることのできる、唯一の存在が千尋ちゃんなんです」と、以前から自身の作品に起用している山本の魅力をさらに引き出すべく、全力を尽くしていることを明かした。

2018年3月10日より公開される劇場版も楽しみなところだが、テレビシリーズ『ウルトラマンジード』は12月23日に最終回(第25話)を迎えた。第24、25話、および劇場版のメガホンをとった坂本監督は「劇場版では『オーブ』のチームとガッツリ組んでいますので、オーブからジードへの魂がどう受け継がれていくのか、もお楽しみに! ぜひ劇場に足を運んでほしいです!」と、テレビのクライマックスを受け継ぐ形となる新作映画への期待をあおっていた。

続いて山本は「ジードの放送が始まってから、みなさんの前に立つのは初めて。ライハの衣裳を着てくださっている方もいたり、いっぱい手を振ってもらえたり、『ジード』への愛を感じました。うれしいです。まだまだいろんな人に愛される作品になってほしいです。1〜4話のリクはまだまだ少年の顔をしていると思うんですけれど(笑)、劇場版ではすごくヒーローの顔をしていると思います!」と、『ジード』を愛するファンへの感謝と、主役である濱田の成長ぶりを強くアピールした。

最後に濱田は「第1話のときからどんどん、リクと同様に僕も成長してきていると思います。それは坂本監督やキャスト、スタッフのみなさんにたくさん支えていただいている結果。テレビも映画も、見てくださるみなさんのご期待に応えられる作品にしたいと思っています。僕自身、これからもいろいろなイベントに顔を出すと思いますので、またどこかでお会いしたいです。僕自身、まだまだ成長していきたいですから、今後もご期待ください!」と、テレビシリーズ終了後も翌年の映画公開に向けて、これからも精力的にリクとして頑張っていきたいと、大勢のファンの歓声に応えていた。

『劇場版ウルトラマンジード つなぐぜ!願い!!』は2018年3月10日より全国劇場にてロードショー公開。

(C)円谷プロ (C)ウルトラマンジード製作委員会・テレビ東京
(秋田英夫)

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