『PS VR』初体験で感じたリアルな人間の感情と身体の変化 乗り物酔い&宇多田ヒカル間近に見て照れ

宇多田ヒカルのライブツアー2曲がVR配信 「自分の目の前で歌ってくれて照れる」

記事まとめ

  • 宇多田ヒカル『Hikaru Utada Laughter in the Dark Tour 2018 "光"&"誓い" VR』
  • メディア向け体験会が行われ、VR未経験の30歳男性記者が体験レポートを綴った
  • 終了したばかりのライブツアーから2曲「光」と「誓い」がVR配信される

『PS VR』初体験で感じたリアルな人間の感情と身体の変化 乗り物酔い&宇多田ヒカル間近に見て照れ

『PS VR』初体験で感じたリアルな人間の感情と身体の変化 乗り物酔い&宇多田ヒカル間近に見て照れ

『PS VR』メディア向け体験会の様子 (C)ORICON NewS inc.

VRヘッドセットをかぶるとプレイヤーの360度全方向を取り囲み、ゲームの世界に入り込んでいるかのような体験をもたらすPlayStation VR(以下、PS VR)。「VR元年」と呼ばれた2016年から2年が経ちタイトルが増えた中で先日、歌手・宇多田ヒカルのライブツアー2曲をVR配信する『Hikaru Utada Laughter in the Dark Tour 2018 ―“光” & “誓い”― VR』とフライトシューティングゲーム『ACE COMBAT 7 SKIES UNKNOWN』(エースコンバット 7 スカイズ・アンノウン)のメディア向け体験会が行われ、VR未経験の30歳男性記者がプレイ。「宇多田ヒカルが自分の目の前で歌ってくれて照れる」「戦闘機を操縦して上下左右の視点移動で酔った」「撃墜される瞬間『やばい!』と叫んだ」など、映像&ゲームが与えた人間の感情や身体の変化などVR体験で感じたことをレポートにしてまとめてみた。

■宇多田ヒカルのライブ映像VR テレビなどで得られないリアルな“照れ”“好意”の感情

 『Hikaru Utada Laughter in the Dark Tour 2018 ―“光” & “誓い”― VR』は、9日に終了したばかりのライブツアー『Hikaru Utada Laughter in the Dark Tour 2018』からライブステージ2曲「光」と「誓い」をPS VR向けに配信するもの(※25日に「光」を『PS Plus』加入者へ先行配信、来年1月18日に両曲を一般配信)。「光」はゲームソフト『KINGDOM HEARTS』(キングダムハーツ)テーマソングで、「誓い」は『KINGDOM HEARTS III』エンディングテーマとなった名曲。体験会では「光」だけ出展され、早速体験することにした。

 『KINGDOM HEARTS』はプレイ済みで、「光」はカラオケでも歌うほどの思い入れがある1曲。しかし、「宇多田ヒカルのライブに足を運んだことがあるのか?」と言われると「No」で、テレビや音楽雑誌などで宇多田ヒカルという人物を「見たことがある」程度なため、「どんな人なんだろう」と曲を聴くより、会える楽しみの気持ちが体験前にあった。コンパニオンさんにVRヘッドセットを付けてもらい、指示にしたがい操作すると、映像がスタート。

 プレイヤーである自分は、ライブの風景を3パターンのアングルから鑑賞することが可能で、会場全体の演出を見たり、アップにして宇多田が歌う姿やバンドメンバーの姿を見ることができた。また、この映像はPS VR用に収録されたもので、会場の客席に居るのは自分だけ。そのため、宇多田が「自分のためだけに歌ってくれている」というのを体験できた。

 映像では途中、宇多田がステージから降りて、自分の席の前に立ち目の前で熱唱。宇多田ファンなら歓喜すること間違いなく、数曲だけ聴いたことがあるだけの筆者も「自分のためだけに歌ってくれている」と錯覚し、思わずニヤけて照れてしまい目をそらしてしまった。VR体験が初ということもあり「まさか映像で照れるとは…」が最初に思った感想となった。

 テレビや映画を観て「泣いた」「笑った」「照れる」と色んな感情を抱くことはもちろんある。ただそれは画面の向こう側にいる人物(※アニメも含む)が呼びかけて、自身が感情移入して起きたもの。今回のVR体験では、「宇多田ヒカルが自分のためだけに歌ってくれた」という錯覚と、「目の前で熱唱して照れる」という身近な存在に感じたリアルな感情だった。

 『メモリーズオフ』『アマガミ』など美少女ゲームをプレイしている筆者は、画面の向こうにいる女の子の行動やせりふに照れることはあったが、「これは2次元でリアルではない」と理解した上での感情。今回の体験では、リアルな“照れ”“好意”の感情を呼び出された形となり驚いた。そんな興奮を抑えたまま、次はゲームの『ACE COMBAT7 SKIESUNKNOWN』のプレイへ。

■フライトシューティングゲームVR 上下左右の視点移動でリアルな乗り物酔い

 『ACE COMBAT 7 SKIES UNKNOWN』は、フライトシューティングゲームの名作『エースコンバット』シリーズを、PS VRに対応したもので、本物のパイロットになったかのような体験ができる。

 PS VRでのゲーム、フライトシューティングゲーム自体やったことがないため、不安だったが、コンパニオンさんの操作方法の説明を受けプレイしてみると、難しくはなかった。目の前に広がる青空の景色、視線を横下に下ろすと青い海が広がっており、パイロット気分を体験し楽しんでいると、敵機が近づいているというアラームが鳴り背筋がピンッ!となった。 敵機撃墜のため横に急旋回したり、急上昇して雲の中に入ったりと忙しく操作。ふっと感じたのは、コントローラーを持ちながら身体を左右に動かしている自分は「初めてプレイしたマリオカートみたいじゃん」ということ。友人宅のスーパーファミコンで初プレイした『マリオカート』では、ボタンを押しながらコーナーを曲がる時、十字キー操作と同時に身体も曲げていたことを思い出した。『マリオカート』を初プレイした人なら共感できる“あるある”ネタだ。

 そんなことを考えていると、視線を上下左右に動かしていたため、車酔いをした感覚が急にでてきた。それでも1機撃墜し、自己満足という勝ち逃げをしてプレイ終了。ヘッドセットを取ると酔いはすぐになくなり、「乗り物酔いまで再現しているのか…」と担当者につぶやくと、「風景や操縦席などをリアルに追求したため、脳が本物と認識してしまい錯覚が起きたのかも知れません。酔いは個人差があります」と説明が入った。

 その後、横に居た女性コンパニオンさんにもプレイしてもらうと、筆者と同様に旋回する際は身体を傾けながらプレイし、敵機に撃墜される直前は「やばい!」と叫んで頭を下に向けていた。感想を聞いてみると「5回ほどこのゲームをしているのですが、毎回、身体が動いてしまう。撃墜される時は、ゲームだとわかっていてもリアルだと感じて『やばい!』と叫んでしまうんです(笑)不謹慎ですが、本物の戦闘機のパイロットも叫んでいるのかな…」とPS VRでのリアルな体験に驚いていた。

 2作のPS VR体験をして感じたことは、想像以上にリアルな感情と身体の変化が起きたということ。良いか悪いかは別として『エースコンバット』では「乗り物酔いを感じるほどの体験」、宇多田ヒカルのライブステージ映像では「自分のためだけに歌ってくれている」という“特別感”の満足や“照れ”に“好意”と、さまざまな感情&身体体験をすることができた。

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