「深夜アニメ多すぎ……」アニメ制作企業の平均収入高がピーク時から4割減少!一方、アニメ産業全体では収入増!?

「深夜アニメ多すぎ……」アニメ制作企業の平均収入高がピーク時から4割減少!一方、アニメ産業全体では収入増!?

『帝国データバンク』より。

 企業情報のデーターベースを管理する「帝国データーバンク」が、8月18日に保有する情報をもとに、アニメ制作をメインとしている会社の経営実態を調査し、平均収入がピーク時よりも大幅に減少したことを報告。アニメファンからは「オタがソシャゲに流れたから」「粗製乱造、作りすぎだからだろ」といった声が上がっているようだ。

 調査によると、アニメ制作企業153社のうちの年度別の収入高が判明し、147社の2014年度の平均収入高が10億1,800万円だということがわかった。過去10年間で最高平均収入の14億5,300万円を記録した06年と比べると、大幅な減少傾向にあるアニメ制作企業の収入。これはアニメのビデオやDVDの販売が行き詰まり、“アニメバブルの崩壊”が起こったためと同社は指摘している。

 その後、最も収入の低かった12年から、13年、14年は2年連続での微かな増加となっているが、ピーク時の06年度の約3分の2の水準にとどまり、収入高はおよそ3割減少している。また、14年度の業績がわかった147社を見ると、収入高が前期と比べて増収となった企業は51.7%だ。12年度からはアニメ放映数が増えたことや、パチンコ機器、ソーシャルゲーム向けの受注により12年度が52.6%、13年度が53.1%と2年連続で増えていたが、14年度で3年ぶりの減少となった。

 この結果には「会社が乱立してんだろ」「細分化された結果1社あたりの売上が減っただけ」と、アニメ制作企業自体が増えたことで1社の収入が減ったという指摘が上がった。また「制作会社が増えてるのが目に見えてわかる。深夜アニメ多すぎ」「日に4本も5本も深夜アニメやってるのは異常だよ」「いま会社同士の競争が半端ないんだろうな。儲かるところはめちゃ儲けてて、多くは収入減っていうのは想像つくわ」といった声も。

 一方で、アニメ産業全体だと収入が増えているという結果も報告されている。アニメーションに関するデータの公表や調査報告をしている「日本動画協会 AJA」によると、14年のアニメ産業市場(ユーザーが支払った金額を推定した広義のアニメ市場)は1兆6,296億円という数字がでており、前年比110.4%を記録している。具体的な理由としては、中国へのWEBでの動画配信にまつわる配信権の販売が伸びたためや、アニメグッズなどの商品化が上手くいったためだという。

 また、声が上がっていた深夜アニメの年間制作本数については、たしかに11年ごろまでは多くても1クールで2桁台だったのが、12年ごろからは3桁台が続くなど本数を増やし続けている。もちろんショート、ミニアニメが増えていることもあるが、「一日何本流してんだよ。見れるかい!」「正直多すぎて選定が難しいんだよな〜。リアルタイムで知れたはずの良作もスルーして後で知って後悔する羽目になることが多い」「深夜アニメ増えんのは嬉しいけど、こんだけ多いと良作が埋もれる!」と、年々深夜アニメが増加していることで弊害も出てきているという声も。

 アニメ制作企業が乱立し、放送本数が増えたとしても、アニメファン層を拡大できなければ、1社あたりの収入が減るのは当然といえば当然だ。ただ、海外配信などでアニメ業界全体は以前より上向きだというから、ドカンと新規ファンを獲得するような作品の登場を期待しつつ、制作会社やクリエーターがより制作しやすい環境が整えられると良いのだが……。

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