本格的にVRゲーミングの時代に!? “VRに消極的だった”ゲーム社が今秋に『Carnival Games VR』を発売

本格的にVRゲーミングの時代に!? “VRに消極的だった”ゲーム社が今秋に『Carnival Games VR』を発売

「GamesIndustry」より。

『ボーダーランズ』や『バイオショック』、『シヴィライゼーション』などゲーム好きにはお馴染みの2K GamesがいよいよVRゲーミングに進出する。その第一弾はかつてヒットしたWii版ミニゲーム集『Carnival Games』だ。

■Wiiでヒットしたミニゲーム集がVRで復活!

 2007年に2K Gamesからリリースされ、販売本数150万本以上を記録したWii用ゲーム『Carnival Games』がVRゲーム『Carnival Games VR』となって復活することが先日アナウンスされた。発売予定日はHTC Vive版とPlayStation VR版が10月28日で、その後年内中にOculus Rift版がリリースされるということだ。これまでVRに慎重とみられた2K Gamesが遂にVRゲーミングに進出することが業界内で話題になっている。

「我々にとってのVRの第一弾は、親しみのあるクラシックで質の高いエンターテインメントを、VRの世界の中で浸れる体験を提供したい」と情報サイト「The Verge」で語るのは同社副社長のサラ・アンダーソン氏だ。AAAクラスの大作ゲームを多く扱う2K Gamesだが、最初のVRゲームでは手軽に楽しんでもらえるゲームを提供したいと考えたようだ。

 2007年発売の『Carnival Games』は、お祭りの日の屋台ゲームを楽しむという設定で、25種類ものミニゲームをWiiリモコンを使ってプレイするゲーム集である。素朴なゲームが多いが、中にはゴルフゲームなどもあり、キャラクターの服装やアイテムを好みに応じて選べるのも特徴のひとつだ。ゲームとしての評価は実はあまり高くなかったというが、販売は好調でサードパーティー製のWiiゲームとしては3番目のヒット作であるということだ。VRゲームに生まれ変わった『Carnival Games VR』がどんなVRゲーム体験をもたらしてくれるのか期待したい。

■かつては最もVRに否定的だった同社

 2K Gamesの親会社であるTake-Two Interactive(テイクツー・インタラクティブ)は、実はこれまでVRに対してはかなり慎重な態度をとっていた。同社CEOのストラウス・ゼルニック氏は、2014年の段階でVRゲーミングに対して疑問の声をあげており、同社としてはVR分野に進出するつもりがないことをメディアに伝えていた。

 また一時期は、開発中のOculus Riftを「反社会的技術」であるとも語っている。しかしながらVRの可能性については、大いに認めているようで「コアなゲーマーにはワンダフルな体験になる」とも発言している。つまりVR技術に脅威を感じつつも、Take-Twoとしてどう対処したらよいのか考えあぐねていたということかもしれない。

 このように業界大手の中でもかつて最もVRに消極的であったTake-Twoも遂にこの『Carnival Games VR』でVRゲーミングへの進出を決めたことは、やはり時代はVRに向かって着実に動いていることの証だろう。

「バーチャルリアリティーはエキサイティングな新しいプラットホームで、創造し体験できる双方向的エンタテインメントの質を大幅に高める可能性を持っています」と前出のアンダーソン氏は業界情報サイト「GamesIndustry」の記事で話している。今日のVRゲーミングの幕開けは、かつて不発に終わった“VRガジェット”の数々とはまったく次元が異なるものであるということだろうか。今後のVRゲームの動向に引き続き目が離せない。
(文/仲田しんじ)

【参考】
・The Verge
http://www.theverge.com/2016/8/31/12715708/carnival-games-vr-wii-nintendo-2k-htc-vive-psvr-oculus-rift
・GamesIndustry
http://www.gamesindustry.biz/articles/2016-08-31-take-two-getting-into-vr

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