ビッグデータ分析で『ポケモンGO』の交通事故リスクを検証! 運転中にプレイしていたのは何%?

ポケモンGO、ドライバーにとっても歩行者にとっても新たな交通事故リスク要因に

記事まとめ

  • ポケモンGOで生活が変化したという人が多い中で、交通事故のリスクが指摘されている
  • 先頃、Twitterのデータを分析しポケモンGOの交通事故リスクを探った研究が報告された
  • 研究によるとポケGOは、ドライバーと歩行者にとって新たな交通事故リスク要因だという

ビッグデータ分析で『ポケモンGO』の交通事故リスクを検証! 運転中にプレイしていたのは何%?

ビッグデータ分析で『ポケモンGO』の交通事故リスクを検証! 運転中にプレイしていたのは何%?

「Reuters」の記事より。

ポケモンGO』で生活が変化したというユーザーは多い。これまであまり足を運ぶことのなかった公園などへ繰り出し、結果的にウォーキングの習慣がついて健康的な生活になったという人も多いようだ。しかし、無視できない重大なリスクがあらためて指摘されている。それは『ポケモンGO』が原因の交通事故だ。

■『ポケモンGO』の交通事故リスクをビッグデータ分析

 この夏に世界を席巻したゲームアプリ『ポケモンGO』は、これまでのビデオゲームの概念を覆す“アウトドア”な趣味として多くのユーザーを外に連れ出した。この意外な展開に、健康の専門家たちはこぞって『ポケモンGO』を賞賛。運動不足が深刻な問題となっている現代人に、運動の習慣を自然な方法で導入するものとして『ポケモンGO』が大いにもてはやされることになった。

 一方、サービス開始当初から『ポケモンGO』ユーザーが立ち入り禁止区域や危険な場所に足を踏み入れたり、治安の悪い地域で強盗の被害に遭ったり、画面に気をとられて歩いているうちに絶壁から海へ落ちたりとさまざまなトラブルが報告されている。その中でも特に危険視されているのは交通事故関連のトラブルだろう。

 では、『ポケモンGO』でいったいどれほどの交通事故リスクがあるのか? 先頃、Twitterのデータを分析して『ポケモンGO』の交通事故リスクを探った研究が報告されている。

 米・サンディエゴ州立大学の研究チームは、7月10日から7月19日までの間、Twitterに投稿された“ポケモン”と“自動車運転”が組み合わさったツイートをランダムに4000件収集して分析した。一方で各地で発生した『ポケモンGO』絡みと思われる交通事故の情報を逐一入手した。

 分析の結果、4,000件のツイートの約3分1(33%)は、“自動車運転”に関連した状態(運転者、同乗者、歩行者)で『ポケモンGO』によって注意散漫になっていることを示していたという。自身がゲームにハマってしまっている場合もあれば、その場にいる他者がハマっているのを目撃しているケースもある。

■18%が明らかに自動車運転中に『ポケモンGO』をプレイ

 分析した中で、明らかに車の運転者が『ポケモンGO』をしていたと思われるツイートは18%で、同乗者が『ポケモンGO』をしていたと推測されたのは11%、歩行者が路上で危険な状況に直面していると思わせるツイートが4%あったという。

 研究チームは一方でこの期間中に『ポケモンGO』が原因の自動車事故を14件特定している。これらのことから研究では、『ポケモンGO』はドライバーにとっても歩行者にとっても新たな交通事故リスク要因になっていることが指摘されることになった。

 この結果を受けて研究チームは、『ポケモンGO』の開発サイドに対していくつかの提言を行なっている。それは、幹線道路や広い駐車場などではゲームそのものを出来なくすることや、移動中のアクセス制限をさらに厳格化(時速10マイル、約16km/h)することなどだ。

「外に出て楽しむことが支持されていますが、ユーザーに危険性を再度知らしめるためのポリシーメーカーとリーダーが必要とされています。同時に何らかの手段で規制することも考慮しなければならないでしょう。一部の人々が道路上でプレイしようとしたり、車の中でもアプリを立ち上げようとすることに理解を示すわけにはいきません」と研究を主導したサンディエゴ州立大学のジョン・エイヤーズ氏は「Reuters」の記事で語っている。

『ポケモンGO』に起因する交通事故の危険性は強調しすぎることはないようで、もし路上でゲームをしたことがあるのなら、今まで事故に遭わなかったのは単純にラッキーであっただけであり、続けていれば早晩事故に巻き込まれるということだ。『ポケモンGO』でせっかく外出して健康的に身体を動かす習慣ができたというのに、交通事故で命を落としてしまっては本末転倒だ。くれぐれも周囲の状況に気を配って『ポケモンGO』を楽しみたいものだ。
(文/仲田しんじ)

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