【アニメレビュー】新魔法少女も登場!? カオスで愉快で可愛い『小林さんちのメイドラゴン』第10話「劇団ドラゴン、オンステージ! (劇団名あったんですね)」

【アニメレビュー】新魔法少女も登場!? カオスで愉快で可愛い『小林さんちのメイドラゴン』第10話「劇団ドラゴン、オンステージ! (劇団名あったんですね)」

TVアニメ『小林さんちのメイドラゴン』公式サイトより。

 アニメオリジナル要素&サービスシーン多目、しかも可愛い! さらに男の娘も登場!! と、季節感はまるでないが、終盤にさしかかってきたところでいい感じにキャラクターたちも集結&躍動しはじめ、にぎやかで楽しい1話となった『小林さんちのメイドラゴン』(作:クール教信者、双葉社/ABC朝日放送ほか)の第10話「劇団ドラゴン、オンステージ! (劇団名あったんですね)」。油断していると「可愛かった」だけで終わってしまいそうなので、注意しながら紹介してみたい。

 クリスマスを控えたとある冬の日、商店街のおっちゃんに軽い感じで依頼され、クリスマスの老人ホームで出しものを催すことになったトールたち。お芝居をやろうと決まるのだが年末とあって仕事が忙しい小林さんは参加できない――突っ込み役の不在もあって、ドラゴンたちの暴走は止まらない。小林さんがハラハラと見守る中、カオスなお芝居が老人たちの前で始まってしまうの!? といったところが第10話のあらすじ。

 出しものの内容を考えるため、小林さんに集まったのはエルマ、ルコア、ファフニール、才川リコ、そして翔太くんと、『小林さんちのメイドラゴン』オールスター。特にルコアは8話にしてようやく登場、9話ではシーンとシーンの合間のみの出演だったので、小林さん、トール、カンナちゃんを除くキャラとは、10話にしてほぼ初絡み。だが基本マジメ・元気・明るい・おバカ・腹ペコとキャラが立っているだけに、誰と絡んでも埋没もせず、見ていて楽しい。やっぱりもう少し早く登場してくれればな、と改めて思ってしまうほどの良キャラ。

 人間社会に通じていそうで、それぞれ少しずつズレているドラゴンたちの暴走も楽しかったが、見どころはカンナちゃんと、話の流れから何故か自然に女装させられた翔太くんの魔法少女姿! 「今日もカンナちゃんが可愛かった」「魔女っ子しょうたくんペロペロ」と、ネット上でも熱い賛辞の声が飛び交っていた。

 単に衣装が可愛いというだけでなく、演じることになった「マッチ売りの少女」衣装が気に入って、着続けたり、帰宅してきた小林さん相手にマッチを売る練習をしたり、そして褒められてうれしそうにしたりといった仕草がいちいち抜群に可愛いカンナちゃん。美幼女が登場するアニメは沢山あれど、その仕草をここまで丁寧に描いている作品は、そう多くないと思えるほど。

 お芝居は「マッチ売りの少女」に「かさ子地蔵」、「忠臣蔵」、さらにそこへ魔法少女要素をぶっ込むというカオスなものになったが、このお芝居をサラッと流した構成は良かったと思う。結果、テンポが良くなったし、「『メイドラゴン』で観てほしいのはそこじゃないんですよ」という意志表示になっていたようにも感じる。

 そう、毎回毎回「カンナちゃん可愛い!」と書いているこのレビューだけれども、それはメインヒロインであるトールが可愛いというのを大前提としたお話であり、この第10話では特に彼女の可愛らしさが際立っていた。

 小林さん抜きでも頑張ろうとする姿勢ももちろんだし、お芝居中に見せた珍しい髪を下ろしカチューシャを外した姿は新鮮で美少女ぶりがすごかったし、お芝居後、小林さんに褒められてうれしそうにしている姿は非常にラブリー。また、ドラゴンの姿で小林さんを乗せて空中散歩としゃれ込んだシーンの、気を許した者同士ならではの会話も、今現在の2人の距離を確認できる貴重なシーンだったのではないだろうか。

 それはルコアさんと魔法少女・翔太くん、滝谷に影響されてどんどんオタクになっていくファフニールなど、よそんちのドラゴンたちも同じ。それぞれの関係性が変化・成長していることが感じられて、今回も「可愛い!」と萌えながら、ホッコリできる1話となった。

 さて少なくなってきた残る話数では、どんな展開を迎えるのだろうか。ホッコリさせ続けてくれるのか、それともシリアス展開があったりするのか。最後まで注目していきたい。
(文・馬場ゆうすけ)

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