『笑ゥせぇるすまんNEW』第11夜 マインドクラッシュ津田健次郎に『遊☆戯☆王』を連想してしまう 井上母子の共演も!!

『笑ゥせぇるすまんNEW』第11夜 マインドクラッシュ津田健次郎に『遊☆戯☆王』を連想してしまう 井上母子の共演も!!

『笑ゥせぇるすまんNEW』公式サイトより

──『笑ゥせぇるすまん』放送当時に生まれた山川悠だ。『笑ゥせぇるすまんNEW』(TOKYO MXほか)を毎回レビューしていくぜ。


■破滅症患者

1、主人公
 落入末雄(39)サラリーマン

2、境遇
 美人な妻がいてマイホームも持っている男・落入。だがとある秘密を抱える彼は、出勤中に会社の重要書類を川に捨てようとしたり、あえてぼったくりバーに入ろうとする。喪黒さんから、満ち足りた今の自分をめちゃくちゃにしたいという心理が働いていると分析された。

3、喪黒さんの提供したサービス
 愛想の悪いママとコワモテの用心棒のいるスナックタマエに案内してくれる。条件は二度と入店してはいけないこと。

4、結果
 それでもやっぱりお店に入ってしまった落入。店から出られなくなり延々と酒に溺れ続けた。

5、旧作データ
 放送歴なし
 中公文庫コミック版5巻収録


■私はアイドル

1、主人公
 間々野亜里(37)ステージママ
 間々野夢与(14)中学生
 亜里を演じる井上喜久子、夢与を演じる井上ほの花は実際の親子。初共演である。

2、境遇
 娘に地下アイドルをやらせている間々野亜里。ある日、娘の夢与がアイドルなんてやりたくないとカミングアウトし、所属していたユニット「アニプリ学園中等部」を辞めてしまう。しかし、亜里は娘を一流アイドルにする夢を捨てきれない。

3、喪黒さんの提供したサービス
 喪黒さんがくれたのは、指輪とネックレス。指輪を亜里、ネックレスを娘につけると、一度だけ娘が言いなりになる。指輪が光ったら時間切れのサイン。そうなったらさっさと指輪を外すこと。親子はそれらを装備し、娘はオーディションに出場する。

4、結果
 指輪が光ったのに外さなかった亜里。その代償に娘は体が勝手に動き続けるようになり、トラックに轢かれそうになる。娘のもとに身を投げ出す亜里。喪黒さんの「ドーン!」は亜里、夢与、トラックを貫通。その後、亜里自身がオーディションに出場するようになった。

5、旧作データ
 アニメオリジナル


■落入と海馬、津田の演じたエリートの断末魔

 原作よりも会社のシーンが多く、上司から出世の話をチラつかされる。順風満帆ぶりをうらやましがる同僚のひそひそ話も増え、その優秀さがより強調されていた。

「ぶちょお、このあいだのけぇん、うまくいきそうです」。

 一つ一つの言葉を微妙に伸ばし、ネットリとしたしゃべり方で影のある落入。演じたのは、津田健次郎である。『テニスの王子さま』の乾貞治、『宇宙兄弟』のビンセント・ボールド、『金田一少年の事件簿R』の祭沢一心など、落入同様、仕事のできる優秀なキャラを数多く演じてきた。

 喪黒さんにスナックタマエの二度目の入店を懇願するセリフも追加されていた。

「喪黒さん、ぼくは……、あの時の緊張感! 心臓が跳ねるような音!! すべてを失いそうな感覚がどうしても忘れられないんです……!!!」

「いいでしょう、こうなったら徹底的に落ちるところまで落ちてもらいましょう!」
「ドーン!」

 この末路を見て思い出すのは『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』の海馬瀬人。津田が演じたこのキャラは、主人公・武藤遊戯のライバルである。
 高校生にして、海馬コーポレーション代表取締役の海馬。相手の精神を崩壊させる「千年アイテム」を持つペガサス、遊戯などの危険キャラとデュエルを繰り広げてきた。

 対遊戯戦初戦では「ハウワアアアアアア!!!!」って断末魔をあげて敗北。

「海馬! お前の心の悪を砕く! マインドクラッシュ!」

 遊戯のおじいちゃんを痛めつけてレアカードを強奪した海馬は、マインドクラッシュされ、瞳の色を失い、その場に倒れ込んだ。

「海馬ボーイ、ゲームに負けたものの末路、それは分かってますね? 敗者は全てを失う、大切なものも、そして自分さえも! ユーも木馬ボーイ(海馬の弟)と同じ運命をたどるがいい。マインドカード!!」

 ペガサス戦でも敗北した海馬。マインドカードによって、カードの中に心を閉じ込められ、残った体は黒服の男によってどこかに運ばれていった。

 遊戯もペガサスも、相手の精神を崩壊させる前に、ちょっとした説教をかますところが喪黒さんに似ている。
 喪黒さんに「ドーン!」されたときの断末魔「うぐわぁぁぁぁぁ!!!!」も、遊戯戦で見せた断末魔同様、エリートゆえのココロの脆さが見えた。

(文/山川悠)

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