鋭い人はネタバレ注意!菱田監督&西プロデューサー太鼓判「キンプリ」新作を楽しむために観ておきたい「プリリズ」10エピソード(後編)

鋭い人はネタバレ注意!菱田監督&西プロデューサー太鼓判「キンプリ」新作を楽しむために観ておきたい「プリリズ」10エピソード(後編)

「KING OF PRISM -PRIDE the HERO-」インタビューに応じてくれた菱田正和監督とプロデューサーの西浩子さん

本作は2016年1月9日に上映が始まり、応援上映という特殊な上映スタイルとともに話題を集めた「KING OF PRISM by PrettyRhythm」の新作。これら2作では、2013年から2014年にかけて放送された「プリティーリズム・レインボーライブ」のその後の世界で、プリズムスタァ、およびその候補生となる人々の物語が描かれています。

この「KING OF PRISM -PRIDE the HERO-」には、すでに発表された場面写真からもわかるように「プリティーリズム・レインボーライブ」はもちろん、さらにその過去作のオマージュも多く散りばめられています。そこで今回、シリーズを通じて監督を務める菱田正和さん、長年「プリティーリズム」シリーズに関わるプロデューサーの西浩子さんに新作について話を伺うとともに、同作のエッセンスを余すことなく味わうために観ておきたい過去作の10エピソードをセレクトしました。ここでは後編として「プリティーリズム・レインボーライブ」の話を中心にお届けします。

なお、本稿では以降「プリティーリズム・オーロラドリーム」を「AD」、「プリティーリズム・ディアマイフューチャー」を「DMF」、「プリティーリズム・レインボーライブ」を「RL」、「KING OF PRISM」2作を合わせて「キンプリ」シリーズ、「KING OF PRISM by PrettyRhythm」を「キンプリ」、「KING OF PRISM -PRIDE the HERO-」を「新作」と記述します。

■過去作から観るべき10エピソード(「RL」編)

――「RL」からは、Over The Rainbowの軌跡を確認できる「ROAD to Over The Rainbow 〜デビュー2周年記念DVD」に収録された6エピソードは多くの人が観ているであろうと考えて除外し、それ以外の32話「愛に羽ばたく女神(ジュネ)」、43話「天使の決意」、47話「愛に輝く幸せの星(ラッキースター)」、49話「命燃え尽きるまで…」、50話「煌めきはあなたのそばに」辺りでしょうか。

西:43話は必須ですね。これを観ておけば「新作」の理解が深まるはずです。

菱田:プリズムワールドの使者の話は観ておきたいですね。そもそも「AD」から続く「プリティーリズム」シリーズをつなぐものって、りんねなんですよ。りんねがさまざまな世界をつなぐ使者だという設定のおかげで、すごく幅広い展開ができるようになったので、あれを考えた人は偉いですね。

西:どなたが考えられたんですか?

菱田:ニンテンドー3DS用のゲームで、シンソフィアさんが作ってくれた設定ですよね。あれのおかげで、このシリーズは10年戦えると思いました。

――ゲーム第1作「プリティーリズム・マイ☆デコレインボーウエディング」で登場した設定ですね。

菱田:ほかはジュネとラッキースターの話か。このラインナップで納得です。

西:あと「EZ DO DANCE」というメモがありますが……。

――これはエピソードではないですが、オープニング映像を注目しておくべきと思ったため番外として入れておきました。というのも映像中の登校シーンに出てくる男子生徒が「新作」でも登場しますよね。予告映像でもコウジの側にいる様子が確認できます。

菱田:はいはい、よく気付きました! 大井川君ですね。

――「この人、なんでこんな所にいるの?」と驚きました。

菱田:大井川君は、「新作」でもアシスタントプロデューサーとして参加している大井川聡君がモデルです。彼はとある俳優に似ているんですよ。それを面白がって「RL」で出したんです。「新作」では作中のポスターでも彼が描かれているんですが、「これでみんな、似ていると気付いてくれるんじゃないかな」と思っていて。なるちゃんの同級生だった大井川君が、なんとハリウッドに渡ってスターになっているんですよ。

――え、スターとしてハリウッドにいるんですか? てっきりコウジのマネージャーか何かとして付き添っているのだと思っていました……。

菱田:はい、俳優としてハリウッドにいるんですよ。実はなる達の世代で一番出世したのは大井川君なんじゃないかという。そんな推測もできますね。

西:大井川さんは「DMF」32話「風よ吹け!プリズムのハートに」でも、マネージャーの広海として出ていましたよね。

菱田:タツノコ作品には制作の人がアニメに出るという伝統が脈々とあって、それに則って登場させました。

■「AD」「DMF」ヒロインたちのその後は……

――「新作」を楽しむために観るべき10エピソードが決まりましたが、そんな細かいネタまであるならやはりシリーズ全話を観るべきなのでしょうね。ちなみに「新作」制作にあたって、入れられなかったネタや実現できなかったことはありますか?

西:私はないです。

菱田:僕もないです。欠番になったのも1カットくらいかな。逆に編集時に2カット増やしたくらいだし、作中のポスターや新聞記事は当初の予定より中身が濃くなったくらいです。

――ちなみに削った1カットとは?

菱田:誰かのプリズムショーを観ているレオ君が「あ〜」と言っているカットです。あまり中身のないカットでしたね(笑)

――では「キンプリ」の予想以上のヒットによって、当初考えていた「新作」から変えたことはありますか?

菱田:内容的には、エーデルローズの新入生のエピソードが分厚くなったところですね。シン君たちの出番を減らして、もっとOver The Rainbowの話を中心に作るということもできたんでしょうけど。「新入生の新しい未来を観たい」という声が多かったので、そこは増やしました。

――「新作」はその新入生達もそれぞれに見せ場があり、Over The Rainbowの話もひと区切りし、過去作のファンも楽しいネタがありと、どこから入ったファンも満足できる点が一番驚きました。

菱田:いやぁ、ひっしーはバランス感覚いいね。

西:バランス感覚とトークに定評がある監督ですからね。

――最後に軽めの質問をさせてください。「キンプリ」シリーズで「RL」ヒロインのその後の姿が見られましたが、「AD」「DMF」のスピンオフを自由に描けるとしたら、どんな作品を作りたいですか?

西:全然軽くない!

菱田:僕は「AD」のその後ですね。「AD」の話の次の年にはみおんがプリズムクイーンになって、その次はりずむがクイーンになりますよね。でも、みおんがクイーンになるのはまだわかりますけど、りずむがクイーンになる時にはすごく壮絶な展開があると考えています。お母さんの神崎そなたに「お前なんか娘じゃない」とまで言われてから、最終的にクイーンにまでなるりずむは、チャンスがあればいつでも描いてあげたいです。

――きっとかなめちゃんも絡むんでしょうね! 西さんはいかがでしょう?

西:私は「DMF」の途中から参加して、ダンス&ボーカルユニットとして実際に活動してたPrizmmy☆の子達とずっと一緒にやってきました。それこそ、週に何回も現場を一緒に過ごして、「この子達がなんとか大きな存在になったらいいな」と思いながらアニメと一緒に応援してきました。なので、Prizmmy☆が大きなところでライブしているシーンを観たいです。

――それも多くのファンが観たいはずです。「新作」がヒットし、いつかそういった物語にもつながるよう応援させてください。本日はありがとうございました。

菱田監督、西プロデューサー両名の監修の元、「新作」を楽しむために観ておきたい10エピソードは以下のようなラインナップとなりました。「新作」をこれから観る人の予習としてももちろん、観終えた人が過去作に触れるきっかけとしても活用してくれれば幸いです。

「プリティーリズム・オーロラドリーム」

#1「スタア誕生!」 #48「そなたの冬」 #50「新プリズムクイーン誕生!」

「プリティーリズム・ディアマイフューチャー」

#24「お宝ゲットだ! チャムの大冒険!」 #30「ハロウィンコーデはラブミックスコンチェルト」

「プリティーリズム・レインボーライブ」

#32「愛に羽ばたく女神(ジュネ)」 #43「天使の決意」 #47「愛に輝く幸せの星(ラッキースター)」 #49「命燃え尽きるまで…」 #50「煌めきはあなたのそばに」

番外

「プリティーリズム・レインボーライブ」第2クールオープニング

「プリティーリズム・ディアマイフューチャー」#32「風よ吹け!プリズムのハートに」

<取材・文=はるのおと>

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