上田麗奈フォトコラム・遠くもやの向こうに見えた大人の街の色

上田麗奈フォトコラム・遠くもやの向こうに見えた大人の街の色

REINA UEDA column [good colors] Photo-23-1

お絵かきと散歩が大好きな上田麗奈さんによるフォトコラム「この色、いいな」。上田さんがいろんな場所を訪ね歩き、おもしろい「モノ」や「コト」、そしてお気に入りの「色」を探します。

連載23回目で訪れたのは、昭和30年代の空気がいまだに残る荒木町。懐かしさの中にどこか寂しさが入り交じる街並みをめぐります。

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雨の日の散歩が多いこの企画。

まさか台風の日にまでお出かけすることになろうとは…。おそろしく素敵で貴重な体験でした。

本当に、いっそ傘を手放して、ずぶ濡れになってしまいたい気分でした。

日常だけれども、どこか非日常感のあるような…、靄がかかって、あらゆる色が少し遠く見えるような…、そんな不思議な時間でした。

上田麗奈

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◇撮影を終えて

――荒木町という場所について、どのような印象を持ちましたか?

上田:古くて歴史を感じる建物と、新しくて若さを感じる建物が、ちぐはぐに並んでいるにも関わらず、どうしてか街並みに統一感を持たせている様子が、とても印象的でした。歩いている途中突然あらわれた空き地にも、ときめきを感じました。この空き地になっているスペースに、これからどんな新しい建物が建ち、この街並みにどんなスパイスを加えてくれるのか、楽しみですね。

――ちょっとくすんだ雰囲気の街を白い衣装で歩かれている姿が印象的でしたが、ご自身の中ではどのようなテーマを考えながらの撮影でしたか?

上田:今回は、ラフで、少しくたびれた散歩になるのでは……と想像し、それをふまえて衣装も用意していました。実際、イメージが大きくぶれるようなことはありませんでしたが、「くたびれた」という点に関しては、わたしが想像していたよりも、かなり重くのしかかってきたかと思います。雨、すごかったですからね……(笑)。

――「大人の街」といわれることも多い荒木町ですが、上田さんが子どもの頃に「大人の象徴」と感じていたものや「大人になったら行ってみたかった場所」はありましたか?

上田:大人になったら行ってみたいと思っていた場所はあまり無かったのですが、子どもの頃は、大人になれば、自分の身体がもっと自由に、自在に、操れるようになるはずだと信じていたのを覚えています。「綺麗にしなやかに指を動かせる人」が、子どもの頃のわたしが憧れていた大人でした。

――今回はなかなかハードな撮影になりましたが、「疲れたときにはこんなことをする!」ということはありますか?

上田:くたびれたなぁと思った時は、どんなところでも構わないので、できるだけたくさんの方とたくさんの時間、会うようにしています。友達、先輩、同輩、後輩……関係性はそれぞれ違いますが、皆さん等しく大切な方々なので、会ってお話しすることが、わたしの1番の癒しになります。

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