「ルパン三世」作者モンキー・パンチ氏死去 後日「偲ぶ会」を予定

「ルパン三世」作者モンキー・パンチ氏死去 後日「偲ぶ会」を予定

画像:株式会社トムス・エンタテインメント発表プレスリリース

 世界中で愛されるコミック「ルパン三世」の作者である、有限会社MPスタジオ代表のモンキー・パンチ(本名:加藤一彦)さんが2019年4月11日19時26分、肺炎のため死去しました。享年83。故人の遺志により、葬儀は近親者のみで執り行ったことをアニメ「ルパン三世」の制作会社である株式会社トムス・エンタテインメントから4月17日に発表しました。トムス・エンタテインメントでは、後日偲ぶ会を予定しているといいます。

 TVアニメ「ルパン三世」全てのシリーズやTVスペシャルを放送してきた日本テレビは、4月19日の金曜ロードSHOW!でモンキー・パンチさんの追悼放送を決定。番組の公式Twitterアカウントで劇場版第1作の「ルパン三世 ルパンVS複製人間」を21時から放送すると発表しました。

 これにともない、放送予定だった劇場版「名探偵コナン 天空の難破船」は放送未定となったことを、劇場版名探偵コナンの公式Twitterアカウントから発表されています。

 モンキー・パンチさんは、1937年5月26日に北海道厚岸郡浜中町で生まれました。地元の高校を卒業後上京、1967年に「週刊漫画アクション(当時。現在は月2回刊の「漫画アクション」)」(双葉社刊)創刊号から「ルパン三世」の連載が始まりました。

 雑誌での「ルパン三世」は1969年、94話で一旦終了しますが、1971年にTVアニメ化されると同時に「ルパン三世 新冒険」(36話)として復活。以降、1977年の「新ルパン三世」(189話+番外編1話)、1984年の「SEXYルパンIII」(5回連載・4話)といった連載作品や、不定期に掲載された読み切りエピソードなど、ライフワークとして描き続けられました。また、番外編的作品でルパン三世の息子を主人公にした「ルパン小僧」という作品も発表されています。

 アメリカンコミック(特にモート・ドラッカー)の影響を受けた独特の描線、そして洒脱なコメディや乾いたハードボイルド的センスなど、当時の日本作品とは一線を画した作品群を生み出したモンキー・パンチさん。当初は姿を見せて取材に応じることがなかったため、ペンネームから外国人だと思われていた時期もあったといいます。

 また、作品は海外でも愛され、サンディエゴ・コミックコンベンションにてINKPOT賞、ローマ・コミックフェスティバルROMICS賞、AMD Award功労賞などを受賞しています。コンピュータでの作画にも早くから意欲的に取り組み、それが高じて2003年には東京工科大学大学院メディア学研究科メディア学専攻(現:バイオ・情報メディア研究科メディアサイエンス専攻)修士課程(現:博士前期課程)に入学。2005年3月に終了しています。

 株式会社トムス・エンタテインメントは、公式Twitterアカウントで「4月11日に『ルパン三世』原作者 モンキー・パンチ先生がご逝去されました。生前は多くの魅力的なキャラクターを生み出し、映画『ルパン三世 DEAD OR ALIVE』(96年)ではアニメーション監督としてもご活躍いただきました。謹んで哀悼の意を表すとともに感謝を申し上げます。ありがとうございました」と投稿。後日予定する「偲ぶ会」の日時・場所については、決定次第発表することとしています。

 作品と同じく、ご自身も洒脱なセンスをお持ちだったモンキー・パンチさん。心からお悔やみ申し上げます。

情報提供:株式会社トムス・エンタテインメント

(咲村珠樹)

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