生誕100年 いわさきちひろはいかに絵の世界を紡いでいったか

生誕100年 いわさきちひろはいかに絵の世界を紡いでいったか

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 いわさきちひろといえば、その愛らしい絵で子供から大人まで人気の高い絵本作家である。生誕百年を記念する本展では、新出の資料や約二百点に及ぶ作品を通じ、「絵描き」としての足跡と人生に迫る。

 幼い頃から絵が好きだった彼女は画家を夢見るが両親に反対される。20歳の時に結婚し、2年で夫と死別。戦中に家を失うなどどん底を味わう。戦後、日本共産党に入党し、新聞の挿絵を描くなど絵描きとして活動を始めた。

 展示室には代表的な絵本作品と共に、絵雑誌『コドモノクニ』、ローランサンやコルビッツなど、ちひろが影響を受けた資料や作品、さらに奇跡的に戦火を免れた若き日の素描や油絵も並ぶ。彼女がいかに自らの絵の世界を紡いでいったかを知ることができる。

 戦中、戦後という厳しい時代に女性画家として逞しく生きたちひろ。その作品には優しさと共に表現への渇望と信念が宿っている。

INFORMATION

『生誕100年 いわさきちひろ、絵描きです。』
〜9月9日 東京ステーションギャラリー 03-3212-2485
https://100.chihiro.jp/

(林 綾野)

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