「そのテーマ、ヤバいんじゃない?」 朝鮮半島をテーマとした日芸学生の思い

「そのテーマ、ヤバいんじゃない?」 朝鮮半島をテーマとした日芸学生の思い

日藝映画祭

〈――そのテーマはヤバいんじゃないの、大丈夫?〉

 日大藝術学部映画学科3年のゼミ課題として恒例となった日藝映画祭。本年のテーマ「朝鮮半島と私たち」を主催する学生は、大人からそんな言葉をかけられたという。

「在日コリアンや慰安婦、拉致問題。私たちの耳にも入る単語でしたが、その問題を考えたこともありませんでした。大人が、どこか避けたいという意識でタブーを生み、子供に伝えなかったのかもしれません。でも今年は南北共同宣言、そして米朝会談と過去のことが大きく動いて、これからもまだ続くと気付かされた。だから私たちの世代が考えるテーマだと感じました」(リーダーの金子絹和子さん)

 期間中に上映されるのは『有りがたうさん』、『キューポラのある街』、『血と骨』や『かぞくのくに』など18作品。日本統治下時代の京城(現ソウル)を収めた貴重な映像や、北朝鮮の帰国事業の現実、在日コリアンの苦悩を描いた作品などが集められた。

「ただ現代に繋がる問題を描いた作品で過去を振り返るのではなく、未来を考えるきっかけにしたいです。同じ世代の人に足を運んでもらえると嬉しいのですが……」(同前)

INFORMATION

日藝映画祭『朝鮮半島と私たち
12月8日〜14日 渋谷・ユーロスペース/ゲストトークや上映作品の日程はHPで
http://nichigei-eigasai.com/

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2018年12月13日号)

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