かぶりものや親トランプ帽で生放送に登場したカニエ、「この惑星でのオレは”こういう外観”」とキテレツ発言

かぶりものや親トランプ帽で生放送に登場したカニエ、「この惑星でのオレは”こういう外観”」とキテレツ発言

ちなみに番組直前に「ye」に改名しました……

 今年4月に長らく放っておいたTwitterを復活させ、名言と支離滅裂な言葉が混在するツイートで話題を集めている、ラッパー/音楽プロデューサーのカニエ・ウェスト。そんな彼が9月29日に生放送された米NBC局の人気深夜コント・バラエティ『サタデー・ナイト・ライブ』(以下、SNL)シーズン44の初回放送に、音楽ゲストとして出演。期待を裏切ることなく、最初から最後までカニエ・ワールドを炸裂させた。

 1曲目は、18歳の若手ラッパー、リル・ポンプとの初コラボ曲「I Love It」をパフォーマンスした。この曲は、とてつもなく卑猥な内容で、冒頭に“アラ還”女優アデル・ギブンズの「一昔前、女はイク演技をしなくちゃならなかった」「でも、今は堂々と言える。“このド下手野郎! あたしのことをイカせなさいよ!”って」とい発言、続けてポンプが「あんた、超フ●ッキングなアバズレだな。最高だぜ!」などとセックスについてラップする。

 中盤に登場するカニエは、“アバズレ”が「(高級レストランで聞かれる)ミネラルウォーターは炭酸入りになさいますが、それとも炭酸抜きになさいますか」を聞かれた時に「カッコつけやがった」と見下した後、「俺様セックス依存症」「フェラ大好き」「豊胸手術の費用も出すぜ」「アバズレ、大好き」とラップを繰り広げる、品のかけらもない曲なのだ。公式ミュージックビデオ(以下、MV)では、アデルは白い衣装を着こなし、カニエとポンプはかぶり物を着用。歌詞は下品だが「トラックも、キャッチーなフレーズも最高!」「MVが斬新!」だと騒がれたものだった。

 『SNL』は地上波の生放送番組のため、歌詞は“控えめ”に変更。かぶり物も歌詞の内容にそくしたものに変更し、カニエは“炭酸入りのミネラルウォーター”の「ペリエ」の瓶、ポンプは“炭酸抜きのミネラルウォーター”の「フィジーウォーター」のボトル姿で登場。ポンプは若干混乱しているような表情でテンションは低めだが、カニエはご機嫌で楽しそうに踊りながらラップしており、「鬼才なのか、アホなのか」と視聴者を戸惑わせた。

 2曲目は、ナイスバディを誇る歌手テヤーナ・テイラーをフィーチャーさせた新曲「We Got Love」。「(これからは)愛が金に代わる!」と繰り返すカニエのラブ&ピース志向をちりばめた作品なのだが、視聴者はそんな夢物語的な歌詞そっちのけでテヤーナのはじけそうな巨乳に釘付け。肌に密着しているスケスケのトップ越しに乳輪や乳首らしきものがばっちり見えており、男性は大喜びだった。

 番組終了直前にカニエが披露した3曲目は、ラッパーのキッド・カディ、歌手070シェイクとコラボした「Ghost Town」。生演奏する『SNL』のバンドをバックに、カニエはトランプ大統領を支持する「メイク・アメリカ・グレート・アゲイン」の赤いキャップ(MAGAキャップ)をかぶり、ニコニコ顔でパフォーマンス。このまま円満に終わるだろうという穏やかな空気が流れていたが、そうは問屋が卸さなかった。

 曲の終盤、カニエは『SNL』のレギュラーコメディアン/コメディアンヌを自分のバックに立つよう招き集め、突然歌詞にはない「泣きたい気分だ。アメリカに住む黒人は、感情を押し殺さなければならないから」とラップ。「黒人は、いつも民主党を支持してきた……でもヤツらはオレたちの父親の家を取り上げ、生活保護を押し付けた……みんな知ってるのか? これが民主党の計画なんだよ」と、予定にはなかったスピーチを開始。自分の政治観や福祉に関する持論を展開し、「このことを白人に話すと『なんでトランプを支持するんだ? 彼は人種差別主義者なんだぞ』と言われる。でもさ、オレが人種差別に傷ついてるとしたら、とっくにアメリカから他の国に移住してるさ」とトランプ支持をあらためて表明。

 NBCは、カニエがなにかするだろうと予想していたため、スピーチを始める前に即座にCMへと切り替えてしまい、“カニエの主張”は放送はされなかった。しかし、観客席にいたコメディアンのクリス・ロックがこの様子をインスタグラム・ライブで配信していたため、ネット上ではたちまち話題に。拍手する者やブーイングする者と観客のリアクションはバラバラで、撮影しているクリスがくすっと笑う声や、「オーマイ・ゴッド」と言う声も入っているが、ネット上では「カニエなんだから、いいんじゃない?」「カニエだから仕方ない」という意見が大半。「これだけ叩かれても自分の意見を変えないカニエはすごい」「ハンパない意志」と絶賛する声も上がっている。

 ちなみに多忙なトランプ大統領だが、ツイッターでこのカニエの行動を大絶賛。アンチ・トランプの『SNL』をこき下ろしつつ、「(やるなと言われながらもトランプ支持の意思表示をした)カニエは攻撃の先頭に立つ素晴らしい男だ」と高く評価していた。

 一方のカニエは直後に受けた米ニュースサイト「TMZ」のインタビューで、物議を醸すと知りながらMAGAキャップをかぶることについて、「だってオレは神なんだから。なんでも好きなものを着るんだ」と力強く断言。「この惑星において、現時点でのオレは“こういう外観”ってこと」「次は、チャクラ以外のすべては機械工学で何千ものミリ、ミリ、ミリ、ミリ、よくわかんないけど、そんなものが流れているような外観になるかもしれない」と、意味不明のブッ飛んだ発言も飛び出し、ネット上を騒然とさせている。

 笑顔でかぶりものを楽しんだり、親トランプの姿勢を見せたり、支離滅裂な発言をしたりと、相変わらず奇矯な振る舞いを見せたカニエ。新作アルバムの発売が11月と発表され、今後ますます露出が増える彼から目が離せそうにない。

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