柄本佑がエロ雑誌編集長を好演 「素敵なダイナマイトスキャンダル」を採点!――シネマチャート

柄本佑がエロ雑誌編集長を好演 「素敵なダイナマイトスキャンダル」を採点!――シネマチャート

©2018「素敵なダイナマイトスキャンダル」

■〈あらすじ〉

岡山の田舎町で生まれ育った末井昭は7歳のときに、母親(尾野真千子)が隣家の若い男とダイナマイトで心中するという、衝撃的な経験をする。青年になり上京した末井(柄本佑)は、下宿先で出会った牧子(前田敦子)と結婚し、キャバレーやピンサロで看板やチラシを作り、エロ本のイラストを描いて生計を立てる。小さなエロ雑誌の出版社で働き始めると、編集長としてサブカルチャーとエロをミックスした新感覚の雑誌を創刊し、発禁と創刊を繰り返しながら、写真雑誌を大ヒットさせる。その一方で、編集部の笛子(三浦透子)との愛人関係が深みにはまり、先物取引に大金を投じるなどして、私生活が乱れていく。

■〈解説〉

『南瓜とマヨネーズ』の冨永昌敬脚本・監督作。昭和後期のサブカルチャーを牽引した雑誌編集者の青春グラフィティ。138分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★☆母の死にざまは強烈なトラウマだろうが、描写の仕方にやや疑問。柄本佑、三浦透子の演技、’70年代新宿の乱暴さを楽しむ。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★★☆身に覚えのある生態や風景が少しずつ逸脱していく感覚が面白い。すり足のキャメラと柄本佑のおかしさは相性がよい。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆ドンピシャの時代が青春の人には、身体が熱くなるほどギリギリ感を思い返せる逸品。若い貴方にも仰天の面白さかも。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★☆昔の大映映画っぽい淫靡。アングラ実録系の青春狂詩曲ながら、死への回路が寓話の薫りを放つ。柄本佑は主演男優賞級。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★★☆柄本佑演じるあの時代幅。三浦透子の危うい仕草。昭和のエロと情熱の長い導火線に着火し爆破する冨永作品最高傑作。

INFORMATION

「素敵なダイナマイトスキャンダル」(「素敵なダイナマイトスキャンダル」製作委員会)
3月17日(土)より、テアトル新宿、池袋シネマ・ロサほか全国公開
脚本・監督:冨永昌敬
出演:柄本佑、前田敦子、三浦透子、峯田和伸、松重豊、村上淳、尾野真千子 ほか
http://dynamitemovie.jp/

(「週刊文春」編集部)

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