開幕3連戦を終えて ロッテ・鈴木大地の想い

開幕3連戦を終えて ロッテ・鈴木大地の想い

昨シーズンまで4年連続でキャプテンを務めていた鈴木大地 ©文藝春秋

 千葉ロッテマリーンズの背番号「7」、鈴木大地です。内野手をしています。梶原(紀章)広報の方から開幕3連戦が終わった後に突然、「文春でコラムを書いてよ」と振られてパソコンを渡され、まだ開幕カードが終わった試合後の熱気が残っている中で、書かせていただくことになりました。

 普段から梶原広報の書く文春コラムは読んでいたので、どのような媒体なのかはイメージが湧くのですがいざ、書いてみろと言われると困惑しました(しかも、いきなり急に)。ですのでとりあえずシンプルに井口資仁監督のスタートとなったこの開幕3連戦の選手である私が今思う素直な感想を書かせていただくことにします。

■シートノックで受けた大きな拍手

 まず、なんといってもチームの雰囲気がとてもいいです。ベンチが明るいですし、よく声が出ています。キャンプから首脳陣に「とにかく明るくいこう」、「声を出そう」と言われていました。キャンプでは今までにない活気で練習をしてきたのですがその手ごたえというのは正直、自分たちには分かりませんでした。それを感じることが出来たのが石垣島キャンプを終えて沖縄本島に移動しての練習試合の時です。

 2月21日にコザで広島戦。22日に北谷で中日戦を行いました。あれは忘れもしない試合前シートノックが終わった時です。自分たちが大声を出しながらノックを受けているのを見ていたスタンドのお客様から自然と大きな拍手が沸き起こったのです。コーチからも「ノックで拍手が起こるなんてすごいなあ」と言われました。ああ、自分たちの声はスタンドのファンにも届き、共感を持ってもらえたと凄く自信が湧きました。これから長いシーズン、悪い状態の時は必ず来ると思います。そんな時はあの日、シートノックで受けた拍手を思い出したいです。それが自分たちの原点だと思います。

 残念ながらシーズン開幕戦を落としてしまいましたが、翌日の試合前円陣で鳥越(裕介)ヘッドコーチが「打席に入って一人だと思うなよ。みんなベンチから大きな声を出して後押ししてくれている。みんなで戦っているんだ。一人じゃない。一人で背負い込まなくていいぞ」という話をしてくれました。あの言葉で、すごく選手たちは楽になりましたし、キャンプからずっと続けてきた自分たちの野球のスタイルの原点を思い出すことが出来たと思います。

■ベンチを盛り上げた首脳陣の演出

 とにかく今年は走る。次の塁を狙うというスタイルを徹底しています。また出塁するためには打つだけではなく四球を意識しています。昨年はチーム全体でリーグ最少の387個しか四球を選べませんでした。最多が488個で福岡ソフトバンクホークス。この101個の差が順位に直結したと言っても過言ではないと思います。今年はボールをしっかりと見極めて相手投手から嫌らしい打線だと思われるようにしたいと思っています。

 最後にもう一つ、今年のマリーンズの雰囲気の良さを象徴するエピソードを紹介させていただきます。あれは2戦目の事でした。守備で好プレーをした井上(晴哉)内野手がベンチに戻ってくると鳥越ヘッドコーチが「よくやった」とベンチに常備されているロッテの乳酸菌ショコラ アーモンドチョコレートを渡して爆笑を誘いました。それを井口監督も見ていたのだと思います。続く打席で井上選手がバックスクリーン右に2打席連続の本塁打を放ちベンチに戻ってくるとハイタッチの際に井口監督が乳酸菌ショコラ アーモンドチョコを2つプレゼントしていました。今までに見た事のない光景で「今年のチームは本当にいいなあ」と実感できた瞬間でした(もちろん、こちらもベンチは大爆笑となりました)。

 監督もおっしゃっていたように千葉ロッテマリーンズは最下位に終わった昨年の悔しさを晴らすべく今年、戦っていきます。目標は1974年以来となるシーズン1位でのリーグ優勝です。そしてこの文春コラムペナントレースでは梶原広報を中心にパ・リーグ2連覇をしたいと思います。カジさんのコラムは少し大げさな部分があるのですけど実際にあったことをしっかりと紹介してくれていて選手もみんな読んでいます。最近では球団職員になった上野(大樹)さんの記事が自分はとても心に残りました。今回は私が書きましたがカジさん的には色々な選手がコラムを書いたら面白いと考えているようですのでぜひこちらも優勝できるように応援よろしくお願いします!

※「文春野球コラム ペナントレース2018」実施中。コラムがおもしろいと思ったらオリジナルサイト http://bunshun.jp/articles/-/6732 でHITボタンを押してください。

(鈴木 大地)

関連記事(外部サイト)