オコエ瑠偉と高梨雄平 若きふたりが語る「野球ができる喜び」

楽天イーグルスのオコエ瑠偉、高梨雄平にインタビュー オコエはラジオでコーナーも

記事まとめ

  • 楽天イーグルスのオコエ瑠偉選手と高梨雄平選手に筆者がインタビュー
  • オコエはRakuten.FM TOHOKUでワンコーナーをオンエアし、ELLYの曲などセレクト
  • 自炊もこなす料理好きの高梨による「料理コーナー」はシリーズ化しつつあるという

オコエ瑠偉と高梨雄平 若きふたりが語る「野球ができる喜び」

オコエ瑠偉と高梨雄平 若きふたりが語る「野球ができる喜び」

3年目のオコエ瑠偉選手と平石監督代行 ©RakutenEagles

 9月23日、24日と楽天生命パーク宮城は連日満員御礼だった。現在チームは最下位であるが、どんな状況でも選手に目一杯エールを送ってくれる熱いファンの姿がスタジアムにはあった。

 さて今回は、ラジオのインタビューにもひときわ明るく応えてくれる2人に話を聞かせてもらった。

 まず1人目は、3年目21歳、いつ話を聞いてもノリノリでテンション高めなオコエ瑠偉選手。5月にケガで戦線を離れていたが、ファームで打率.310を残し、1軍昇格を果たした9月14日の復帰戦でマルチ安打を放った。

■「野球を一番楽しめる場所が1軍」

河内「今の手ごたえはどう感じていますか?」

オコエ選手「ここのところ結果は出ていませんが、良い当たりもあるので調子は悪い感覚ではなくて、むしろ良い方だと思います。だいぶいい形では振れています」

河内「タイミングの取り方は変わりましたか?」

オコエ選手「体の開きがあるので、そこを意識して考えてやった結果、今のスタンスになりました。素直にバットが出てくるようになったので、去年の内角攻めにも少しは対応できるようになりました」

河内「オコエ選手にとって1軍はどんな舞台ですか?」

オコエ選手「やっぱり楽しいですね! 野球を一番楽しめる場所が1軍だと思っているのでケガしている時もずっと1軍でプレーする事を頭に入れて準備していました」

河内「ゲーム前に心がけていることはありますか?」

オコエ選手「心がけないということを心がけています(笑)。自分は考えすぎると頭がパンクしてしまう人間なので、ルーティンとかも特にないですし、考えすぎないようにしています」

オコエ選手は「残り試合少ないので、試合に出させて頂いた時には結果を出して、チームの勝利に貢献します」と言った。オコエ選手が出てくると、何かやってくれそうなワクワク感を感じる。それは1軍の舞台で野球を楽しもう! という強いスピリットがあるからなのかもしれない。

■お母さんへの強い気持ち

 ラジオ(Rakuten.FM TOHOKU)のインタビューで、「オコエ選手の生オコエリクエスト♪」というワンコーナーを不定期でオンエアしている。新旧洋邦楽問わず音楽が大好きなオコエ選手は常に歌詞(メッセージ性)を大切にして曲をセレクトしてくれる。

 先週のリクエストはCRAZYBOYこと三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBEパフォーマーELLYさんの曲をチョイスした。是非、歌詞に注目してご覧頂きたい。

オコエ選手「この曲はお母さんに対する感謝の気持ちと、これからオレはNo.1になるんだ! という曲なので、自分も聞いていて母への感謝が湧いてくる曲です」

河内「オコエ選手のお母さんはどんなお母さんですか?」

オコエ選手「自分自身も、妹の桃仁花(もにか)も、正直辛い思いをした事もあるけど、母も同じくらい、いや、それ以上に大変な思いをしてきたと思います。自分勝手で迷惑かけた部分もあるし、(これからも)居てくれなければならない存在なので凄く感謝しています」

 最後に「活躍して、恩返し、親孝行していきます」と強い口調で話してくれたオコエ選手。お母さんへの強い気持ち。熱く燃えたぎる思いをきっとフィールドでぶつけてくれるだろう。

■料理男子としても本格派の男

 2人目は、2年目サイドスローのサウスポー・高梨雄平選手。今シーズンはここまでチームトップの63試合に登板し、防御率2.11と素晴らしい成績を残している。

河内「ルーキーイヤーの昨年と明らかに違うところはありますか?」

高梨選手「去年はその日の試合と移動とでいっぱいいっぱいだったのですが、今年5月ぐらいからランニング部というのを結成して、基礎体力をつけるための練習を継続して出来ている事が違いですね」

河内「後半戦の自分を分析するなら?」

高梨選手「疲れないという事は絶対ないので、その疲れがある中でどうやって投げるのか? という事を、去年の経験を踏まえて考え、後半戦に生かせているのではないかと思っています」

 また、「料理好き」という知られざる一面もある高梨選手。自炊や料理をすることがストレス発散にも繋がるとラジオのインタビューで教えてくれた。それ以来、料理コーナーはシリーズ化しつつある。

河内「最近は何か作りましたか?」

高梨選手「今朝作りました。今日は胸肉のマリネで冷凍したものをチキンサラダにしたのと、出汁で作った卵焼きと、ミョウガを食べてきました。鶏の胸肉でも豚肉でも牛肉でも生姜焼きとかビーフストロガノフ的な味付けをして冷凍しています」

 試合がある日でも、自らの料理で栄養を摂ってスタジアムに来る高梨選手は料理男子としても本格派である。

■後関スカウトへの恩返し

 そんな探求心の深い高梨選手の忘れられない1つのインタビューがある。それは「プロの世界に導いてくれたのは(担当スカウトの)後関さんの、おかげです」と話してくれたことだ。

 そしてこう続いた。「きちんとした結果も残せてなかった自分をドラフト9位という順位で指名してくれました。後関さんがいなければ今の楽天イーグルスの自分はいないですね、だから恩返しがしたいです!」その言葉が耳に焼き付いている。

 そんな高梨選手は8月21日のオリックス戦で登板。7回表6ー5の1点リードではあるが、2アウト3塁、同点のランナーを許した場面で先発・則本昂大選手に替わってマウンドへ上がった。バッターは4番・吉田正尚選手という正にチームにとしては、ピンチの場面を見事3球で三振に仕留めリードを守った!

 この三振こそがチームの勝利と則本選手の白星を導いた三振だったと言っても過言ではない。そして貴重な左投げのサイドスローとしてプロ野球界で才能を開花させた高梨選手を見出した、後関昌彦スカウトに恩返し出来た瞬間なのではないかと感じた。

 先週のインタビューで高梨選手は「野球が出来る喜びをヒシヒシと感じながらプレー出来ているのは、ファンの皆さんの声援のおかげです」と話してくれた。

 お世話になった方への感謝の気持ち、そして楽天イーグルスを熱く応援してくれるファンの皆さんのために、選手は最後の最後まで絶対に諦めず戦ってくれるに違いない。

※「文春野球コラム ペナントレース2018」実施中。コラムがおもしろいと思ったらオリジナルサイト http://bunshun.jp/articles/-/8870 でHITボタンを押してください。

(河内 一朗)

関連記事(外部サイト)