個人経営の古書店、希少本のコレクター、そして史上最高額の本…深すぎる古書の世界 「ブックセラーズ」を採点!

個人経営の古書店、希少本のコレクター、そして史上最高額の本…深すぎる古書の世界 「ブックセラーズ」を採点!

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■〈解説〉

NYブックフェアの裏側から、〈本を探し、本を売り、本を愛するブックセラーの世界〉を紐解くドキュメンタリー。ニューヨークの個人経営の古書店オーナーはじめ、希少本のコレクターやオークションの競売人など、様々な形で古書に関わる人々の仕事の様子やインタビューが映し出される。ビル・ゲイツがオークションで落札し、史上最高額の本となったダ・ヴィンチの「レスター手稿」や「不思議の国のアリス」のオリジナル手稿、オルコットが偽名で書いたパルプ小説といった稀少本も登場する。監督はドキュメンタリーで活躍してきたD・W・ヤング。NY派の作家、フラン・レボウィッツが語り部を務める。99分。

中野翠(コラムニスト)

★★★★☆こういう古書店が少なからずあるからこそのNYと思う。書巻の気。登場する店主たち。愉快な変わり者。応援気分になる。

芝山幹郎(翻訳家)

★★★★☆活字離れという常套句にとどまらず、書物の世界の希望を低く述べる。書店の内部をぶらつくようなペースが好ましい。

斎藤綾子(作家)

★★★★☆本好きだけがターゲットじゃない。書籍の存在の面白さを、ネットの賛否も含め誘惑的に語る面々。彼らも実に魅力的。

森直人(映画評論家)

★★★★☆狂ったように凝ることの至福。またネット産業の台頭による本を巡る現状と未来も映す。『騙し絵の牙』と併せて観たい。

洞口依子(女優)

★★★★☆ジャズのサントラで古書まみれの人々の映像を眺めるご馳走感。近藤麻理恵の本の処分と対照なNY古書のワンダーランド。

『ブックセラーズ』(米)
4月23日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、UPLINK吉祥寺ほか全国順次公開
http://moviola.jp/booksellers/

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2021年4月29日号)

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