「パパはアイドルとして一生を遂げようとしてるけど」還暦・田原俊彦の娘(27)が明かす“父との本当の距離”

「パパはアイドルとして一生を遂げようとしてるけど」還暦・田原俊彦の娘(27)が明かす“父との本当の距離”

田原可南子さん

「JK時代は友達のおさがりを着てました。パパはポルシェ買ってるのに!」田原俊彦の娘(27)が明かす、意外すぎる幼少期 から続く

 田原俊彦の長女で俳優の田原可南子(27)。?綾乃美花の芸名で芸能活動をスタートするが、“トシちゃんの娘”であることが発覚。?

 デビュー当初は父について訊ねられるとマスクを着けて黙っていた彼女だったが、?本人としては父・田原俊彦のことを隠したいとはまったく思っていなかったという。?

 そこから繋がった本名での再出発、芸能界の大先輩である父との関係、?見知らぬ美女と父が談笑していたのを目撃した“カフェ事件”などについて聞いた。?(前後編の後編/ 前編 を読む)

◆ ◆ ◆

■履歴書が返ってきて、芸能界への興味がバレた

??可南子さんは幼い頃から女優に憧れていて、綾乃美花の芸名で芸能活動をスタートして“ミスマガジン2011”準グランプリに輝いたわけですが、やはりお父様が田原俊彦という環境が芸能界に目を向かわせたのでしょうか??

田原 どうだろうな……。父を見ていたからなのか分からないんですけど、物心ついた頃からあこがれを抱いていて。モーニング娘。を見て「アイドルになりたい」、ドラマにはまって「女優になりたい」とか、フワフワと思っていたんですよ。それで中学生になってからは、オーディションに応募したりして。?

??両親のどちらにもご相談せずに。?

田原 そうです。やっぱり芸能界は父の場所だと思っていたので、軽はずみに「やりたい」と言えない自分がいて。オーディションの結果を待ってから話したほうが説得力はあるのかなと考えていました。

 履歴書をせっせと書いて、デジカメをセルフタイマーにしてプロフィール写真を撮って、パソコンで印刷して、それを履歴書に貼ってとか、自分の部屋でこそこそやっていました。でも、切手が足りなかったのか履歴書が返送されてきてバレたんですけど(笑)。妹はまるっきりタイプが違っていて、普通にOLをやっています。?

??履歴書の返送で、ご両親がオーディションを受けていたのを知った時の反応は??

田原 父は「知らない」風を装っていましたね。母は「へぇ、こんなのやってたんだ」と軽く驚いて、そこから私が芸能界に興味を持っているのを意識しだしたみたいで。私がスカウトの方からいただいた名刺がたくさんあって、それをお母さんが管理してくれるようになったんです。?

??お母様もモデルをやられているから理解があったんですね。スカウトマンは、原宿とかあの辺を歩いていて声を掛けられるみたいな感じですか。?

田原 原宿とか渋谷とか、登下校の途中に駅で声をかけられたりして。名刺をもらっては、母に渡していました。母が父に相談したのかはわからないですけど、そのなかから「ここにしよっか」みたいな感じで以前の事務所を選んでデビューしたんです。高校3年生の時ですね。?

■「父のことを隠してやっていきたい」と思った事はなかったが…

??芸能活動を始める際に田原俊彦の名を出さなかったのは、どういう気持ちからですか? 平凡な家に生まれ育った僕らのような者からすると、そのあたりの心境がわかるような、わからないような感じなのですが。?

田原 ミスマガの時は、あえて私が父のことを黙っていたように見えていたかと思うんです。でも、なにも考えていなかっただけなんですよ。当時は漠然と「事務所に入りたい」「有名になりたい」と思っているだけで、事務所に入ればどうにかしてくれるだろうという人任せ的なところがあったんです。?

 いま思えば、ものすごく甘いというか、子供でしたね。だから、事務所に入ったところで満足しちゃって、芸名はこれとか、ミスマガに応募するとか、父のことは伏せていくとか、すべて言われるがままにやっていたんです。私が父のことを隠してやっていきたい、自分の力で頑張りたいみたいに書かれましたけど、そんなこと一言も言っていないんですよ。?

??勝手にドラマを作られてしまったみたいな。ミスマガジンの最終選考で田原俊彦の娘であることがバレてしまいましたが、あれはどういう経路で漏れたのかわかりますか??

田原 わからないんです。朝起きたら、めっちゃフィーバーしていて「エーッ、なんかバレてるじゃん」と思って。スタッフさんに確認してもどうしてバレてしまったのか誰も分からず。メディアの追跡力ってすごいなと思いました……(笑)。?

??それに対して怒りは湧きましたか。?

田原 「まあいいっか……」みたいな(笑)。結構、マイペースなところがあるので。?

??お父様のことを聞かれるたびにプロフィールを書いたマスクを着けるパフォーマンスをしていましたけど、違和感を抱いたりは。?

田原 あれも当時の周りの大人に言われるがままやっていたんです。どこをどうすればオチがつくのかわからずに、とりあえず「お父さん」「パパ」って言われたらマスクをしなきゃと、ロボットみたいにやってました。ほんと、なにやってたんだろうって(笑)。

 さすがに、違和感しかなくて「父のことを聞かれているんだから、話せばよくない?」と思うようになったんですよ。?

■芸名のことも含めて、父にはなにも言ってない

??大学卒業前に芸名を本名の田原可南子に変えた背景には、そうした違和感があったと。?

田原 大学では学業に集中していたんですけど、やっぱり就職せずに改めて芸能界で頑張っていこうと覚悟を決めて。その決意表明というか、覚悟を決めるためにも本名でやっていこうって。

 それと、父のことはどうしたって求められることなので、そこを変に避ける必要もないかなと。だって親子だし、父についても話していくよっていう気持ちも込めて、本名にするということを事務所に伝えました。?

??お父様には伝えましたか??

田原 芸名のことも含めて、父にはなにも言ってないです。興味のないふりをするので(笑)。母には言っているので、聞かされていたとは思いますけどね。?

??デビューが決まった時も、お父様はなにも語らずだったと。?

田原 全然。聞かない、見ない、知らん、なにも言わん、みたいな。現在もそのスタンスです。

 デビュー当時の私はちゃんとしなきゃいけないのかな、みたいな気持ちがあったから、取材では「挨拶はしっかりしろって指導されました」とか答えてましたけど、そんなことひとつも言われたことない(笑)。父はまったくのノータッチでした。20歳になってからは、「ここから責任を取るのはあなた自身ですから」みたいな感じで、ほんとに何も言われなくなりましたね。?

??綾乃美花から本名の田原可南子でやっていくようになったら、だいぶ気持ちが楽になったのではないですか。?

田原 すっごく楽になりました。「誰?」みたいだったのが「私!」っていう感じになって。どこにいても居心地が悪いということがないし、喋りやすくなったというか。芸名というスイッチが必要な人もいるかもしれないけど、私はありのままでいたいタイプなので。?

■何度も起きている“カフェ事件”

??『ダウンタウンDX』(2019年10月3日放送)に出演された際、お父様がカフェで女性と楽しそうにお茶を飲んでいるのを目撃したとおっしゃっています。少し前の「婦人公論.jp」(2021年6月15日配信)では、お父様が《この間なんて、女の子とカフェでデートしていたらバーンと突然肩を叩かれた。びっくりして顔を上げたら、次女が「パパ、何してるの?」って》と話してます。姉妹別々でそういう場面に出くわしているようですが、こういうことは多いのですか??

田原 『ダウンタウンDX』の話はほんとです。私、バッチリ見ましたから。「婦人公論」のカフェ事件は謎なんですよ。それ、母からも「肩を叩いたのってカナじゃないの? 婦人公論で言ってたけど?」と聞かれたけど、「いや、妹じゃない?」って答えていたんですよ。

 父の作り話かなとも思ったけど、カフェ事件はすべてが公になってないだけで何回もある。だから、妹が目撃したのは充分ありえます。「婦人公論」のカフェ事件が、どの回を指しているのかわからないくらい。ヤバいですよ、ほんと(笑)。?

??田原俊彦としての見得を切るみたいな感じなのでしょうかね。?

田原 たぶん。トシとしてのディナーやお茶に美女は付き物っていう、周囲が抱くイメージが常にセットされているんですよ。?

『FRIDAY』とかにいろいろ撮られて父と母がピリッとした時期もあったけど、5、6年経って母も「もういいのよ」「パパは追いかけ回されてきて大変だったの。いまはもう好きなようにやらせてあげましょう」と言っています。「ほう〜、これが妻か」とか思ったり(笑)。「パパって子どもだな」とか思うし、いろいろあるんですけど好きにやってくださいって感じですね。?

??ご両親を比べるのは失礼ですが、お母様のほうが大変そうだなと思いますか??

田原 絶対に大変ですね。お母さん、ほんとに優しいんですよ。私と一緒で、贅沢させてもらっていないんですよ。旅行に毎年連れて行ってもらえるとかまったくないし。とりあえず、誕生日プレゼントだけは買ってもらえるみたいな。それでも何十年もわがままひとつ言わずに、よく我慢してきたなって思います(笑)。?

■父のせいで、「ついてこい」系の男性に慣らされてしまった

??お父様は亭主関白なところがあると公言されていたと思うのですが、可南子さんに「女の子らしくしなさい」とか口を出してくることなどはありましたか。?

田原 ないです。亭主関白であることは事実なんですけど、私に何か言ってきたりとかはなかったです。?

 ただ、父を見ているうちにそれが当たり前と思って育ってしまったかもしれない。っていうのも、父は「ついてこい」系なんですよ。急に腕をガッとかやって、どこかへ連れて行こうとしたりして。「何するの? どこ行くの?」みたいにソワソワするけど、絶対に楽しいんだろうなっていう確信がこっちにはある、みたいな。?

??それは賛否が分かれるところですね。?

田原 嫌な人もいるじゃないですか。でも、そういう環境で育っちゃって、好きになっちゃっているんで。それが亭主関白にあたるのかはわからないんですけど、キュンとくるようになっちゃいました。

 でも、そうした感覚があるし、父には信頼感もあるんだけど、「絶対こんな人は嫌だ。パパみたいな人は嫌だ」って思う時もあって、ずっと葛藤があります。母以外の女性とデートばっかりしている父は嫌ですね。?

??信頼感というのは具体的に言うと……。?

田原 ぜんぜんアドバイスされたことないけど、忘れられない一言があって。私は父から「カンちゃん」って呼ばれているんですけど、「カンちゃんは、パパの子だから大丈夫だよ!」って言われたことがあるんです。その一言が、私のなかでキラキラキラキラ〜と輝き続けているんですよ。なにも根拠がない言葉ですけど、「あ、大丈夫だ」みたいなのが常にあって。?

 それが活きているのかわからないけど、前にものまねの番組に出た時に、大きなステージに立って、大勢の人の前で歌うことに心が折れそうになったんですけど「でも、カナはパパの子だから大丈夫だ」って頭にシュッとよぎって。そういう時がたまにあります。緊張しても「カナは大丈夫だ」みたいな。?

■アイドル・田原俊彦として、一生を遂げようとしているけど

??『徹子の部屋』(2019年6月20日放送)で、お父様は「父親として70点」と自己採点されています。娘さんからすると、この点数って妥当でしょうか。?

田原 それくらいかな(笑)。足りない30点というわけではないけど、私はもっと構ってほしい。

 父はアイドルの田原俊彦として、一生を遂げようとしているんですよ。そういう確固たるポリシーがあるのがわかっているから、仕事でも私とは絡まないし、共演も一切NGになっていて、私のほうも「そういうもの」と細胞レベルで染み込んじゃっている。?

 たまにマネージャーから「お父さんに共演してって言ってよ」とか頼まれるけど、「そんなの頼めない。絶対にダメだもん」って、どこか父の信条を思い込まされているみたいなところがあるんです。

 でも、私としてはプライベートも含めて、そろそろパパとしての田原俊彦を出してほしいなっていう。いまは一緒に住んでいないから、ご飯とかでも頻繁に会いたいし、特に仕事のほうでは親子共演がしたい。私は田原俊彦の子供だし、田原俊彦は私のパパなんだからいいじゃん、っていう気持ち。ちょっと叶うかどうか、わからないんですけど。もはや、お願いに近いですね。?

 さっき、質問で“平凡な家に生まれ育った僕ら”とおっしゃっていたじゃないですか。それを言われると、すごいさみしくなるんです。パパが田原俊彦なだけで、うちもそうなんだけどなーって。?

撮影=橋本篤/文藝春秋

(平田 裕介)

関連記事(外部サイト)