《池田屋異聞》土方歳三の「壮絶な拷問」と、赤穂浪士の末裔同士による「因縁の対決」

《池田屋異聞》土方歳三の「壮絶な拷問」と、赤穂浪士の末裔同士による「因縁の対決」

《池田屋異聞》土方歳三の「壮絶な拷問」と、赤穂浪士の末裔同士による「因縁の対決」の画像

 幕末動乱期の京都の治安維持を任務として結成された新選組。新選組隊服である「だんだら羽織」は、赤穂義士の討ち入り装束を真似たものだ。監察・山崎蒸は特別な想いでその隊服を見ていた。監察とは、隊士の身辺調査や情報探索を任務としていた。

 司馬遼太郎原作 『新選組血風録』のコミカライズ版第3巻 から、山崎蒸の秘められた素姓を描いた「池田屋異聞」をご紹介する。

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■剣に品がない

 新選組監察の山崎蒸はかつて“鍼屋の又助”と呼ばれ、道場では相手が倒れても撃つのをやめず、「剣に品がない」と同門で嫌われていた。しかし、山崎が嫌われていたのは、剣技だけではなかった……。

「目録を授けるには姓が必要」と道場主に言われ、山崎は父に家系について尋ねる。しかし、「わが家は数奇の家である」と言うだけで、詳しいことは教えてくれなかった……。

 道場に巨大タコを彷彿とさせる大高忠兵衛がやってきた。「それがしは赤穂義士の曾孫である」

 赤穂義士の曾孫であることを鼻にかけた大高忠兵衛は道場の師範代に迎えられ、又助(山崎)が密かに懸想していた道場主の娘とも出来ていた……。

 山崎は新選組に入隊する。父が亡くなった時、山崎は兄から曾祖父が赤穂藩士でありながら同志を裏切り、逃亡したことを教えられる。山崎はその事実に泣いた……。

■池田屋を舞台に因縁の対決

 薬屋に扮して池田屋に潜入していた山崎は、旧知の大高忠兵衛を見かける。忠兵衛の後をつけた山崎は、長州間者の大元締めである古高俊太郎の居場所を突き止める……。

 土方歳三の壮絶な拷問により、長州間者の大元締めである古高俊太郎がついに口を割った。「御所の四方に火を放ち、天皇を長州に連れ去る」長州藩が仕組んだ驚愕のクーデター計画が発覚した。

 古高俊太郎が口を割ったことで、長州浪士がクーデター計画の下相談を池田屋で行うことが判明する。一方、四国屋でも浪士の不穏な動きが……。近藤は二隊に分かれて出動することに決める。

 近藤隊は池田屋へ、土方隊は四国屋に出陣することになった。近藤は会津藩兵を待つが、いつまでたっても姿を現さない。しびれを切らした近藤は、新選組単独で討ち入りすることを決意する。「御用のすじがあってあらためる!」

 大高と相対する山崎。池田屋を舞台に赤穂浪士の曾孫同士、因縁の決闘が始まった。

 続きは、 『新選組血風録(三)』 (作画・森秀樹)でお楽しみください。「池田屋異聞」の他に、奥州出身の隊士・鹿内薫が京女と出会ったことで運命を狂わしていく「胡沙笛を吹く武士」、新選組内の抗争を取調役・篠原泰之進の視点からスケッチした「油小路の決闘」の3編を収録しています。

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(文春コミック/文春コミック)

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